内藤礼「すべての動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」 [現代美術]
昨年末になるのですが、
内藤礼さんの個展を観に鎌倉へ行ってきました。
とても楽しみにしていた展覧会です。
プリント布や電球、リボン、ビーズ、ガラス瓶、、、
などを利用した作品が
美術館の全体に配されて空間を形成していました。
作品に使用されているものは日常的なものですが、
どれも展示される空間や作者の考える世界にあわせて
慎重に選ばれていることが分かります。
それゆえ、作品は
程よい緊張感を保ちつつ、
空間なじんでいるように感じます。
じっくり時間をかけて
空間を堪能してきました。
展覧会のタイトルであるバタイユの言葉の
「水の中に水があるように」
という言葉の意味を考えながら。
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1/11には内藤礼さん自身が作品を前にお話してくださる機会があり、
せっかくなのでぼくも行ってきました。
貴重な機会ということで、
会場には大変多くの人が詰め掛けていました。
もともと内藤さんの作品は言語化しにくく、
言語を超えた「共感」のようなものを頼りに、
作品を通じて作者と観客は繋がっているように感じます。
内藤さんの紡ぎだす言葉は
決して明快ではないものの、
あいまいな中にも奥に強いこだわりや意志を
感じさせるものでした。
ちょうど内藤さん自身の作品のように。
過去の内藤礼さん関連記事http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-12-21
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内藤礼「すべての動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」
@神奈川県立近代美術館 鎌倉館
2009/11/14-2010/1/24
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2009/naito/index.html
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内藤礼さんの言葉はこちらの本↓でも読むことができます。
タグ:神奈川県立近代美術館 内藤礼
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