ナイロン１００℃「消失」

演劇や小説は、単にうれしいとか悲しいとかであらわせない微妙な表現が得意です。
うれしいけどほろ苦い
悲しいけどすがすがしい　　とか

ナイロン１００℃「消失」もそんな表現のつまった舞台です。

一見悪者に見える登場人物も、実は自分を犠牲にしてまで誰かを助けようとしている。
一見被害者に見える登場人物も、実は何もかも知ってて相手を受け入れている。
どうみても悲劇的な結末を迎えるこのお話の登場人物たちは
決して不幸にはみえません。
背景となる近未来の戦争中の世界でけなげに生きる登場人物たちは
むしろ幸せそうにもみえます。

こんな微妙な表現のできる舞台がやっぱり好きです。

そんな折見つけたナイロン１００℃「消失」のビラの言葉

　　誕生する時、死する時
　　栽培する時、抜き取る時
　　・・・・（中略）・・・
　　愛する時、憎む時
　　戦争の時、平和の時
　　-－－だがすべてはほんの一時、やがてなにもかも消えてなくなる。

　　http://www.sillywalk.com/nylon/

うれしいと悲しい、善と悪など単純な二元論を超えることばのように感じますが、
いかがでしょうか？

絵馬の絵解き

千葉県柏市の砂川美術工芸館に行ってきました。
人間国宝・芹沢銈介のコレクター故砂川七郎氏の建立した美術館です。

「型絵染め」で有名な芹沢銈介さんは各地の民芸品のコレクターとしても有名です。
現在は、そんなコレクションのなかから絵馬を中心に紹介する展覧会が開かれていました。

絵馬は馬の絵が有名ですが、そのほかにもいろいろな絵が描かれており、
その絵解きが結構面白いなと思いました。
そんななかからいくつか。

鳩と鳥居　：　豆を食べるので、手足のマメの平癒祈願
蛸　：　腫れ物を吸い出す。タコやいぼを取り除く。
鶏　：　鶏は夜鳴かないので、子供の夜泣き封じ。

いろいろな願いが込められているのですね。

砂川美術工芸館
http://www.city.kashiwa.chiba.jp/osusume/sunakawa/sunakawa.htm

柏市以外の方は登録すると案内絵葉書を送って下さります。
そんな絵葉書の一部です。

関連記事　：　http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-04

「華やかなうつわたち－伊万里・鍋島・柿右衛門」展

根津美術館の「華やかなうつわたち－伊万里・鍋島・柿右衛門」
に行ってきました。

伊万里・鍋島・柿右衛門どれもいいですが、
前から鍋島が特に好きです。
文様の斬新なデザインが特徴的な鍋島。
青磁に雪の文様が染付けされた鍋島は特に気に入りました。

お皿の形の絵葉書が売っていました！

（右から）
青磁染付雪輪文皿　鍋島
色絵幔幕紅葉文皿　鍋島
色絵三果文稜花皿　柿右衛門様式

根津美術館のカレンダー

毎年いろんなカレンダーがでています。
いろいろ選ぶのも楽しいですが、
ここ最近は根津美術館のカレンダーを毎年購入しています。

作りがしっかりしており、デザイン性も高いと思います。

根津美術館　http://www.nezu-muse.or.jp/