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「踊るサテュロス」展 [海外美術]

東京国立博物館の表慶館では「踊るサテュロス」が展示されていました。
漁船に発見され海底から引き上げられた古代ギリシャ彫刻の大傑作。
明治の近代建物という最高の舞台が与えられ、展示されています。

古代ギリシャ彫刻をこんなにじっくり観るのははじめてですが、
いいものですね。
鑑真和上が「静」ならこちらは「動」でしょうか?
手と足の一部がないのに動きを感じます。

ロダン以降の近代彫刻もいいですが、
博物館に飾られるような古代彫刻にはオリジナルというか、
時代を超えた輝きを感じました。
なぜかホッとします。

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「踊るサテュロス」展 @東京国立博物館 表慶館
2005 2/19-3/13

東京国立博物館 http://www.tnm.go.jp/

(愛・地球博でも展示ありますよ)
愛・地球博 イタリア館 http://www.expo2005.or.jp/jp/C0/C3/C3.12/C3.12.3/index.html


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備前の火襷茶碗 [やきもの]

岡山県の備前までやきものを買いにいったことがあります。
備前焼は釉薬をかけず焼締める素朴な技法ですが、
炎のあたり方や灰の降り方の違いで模様がひとつひとつ変わります。
そんな偶然の生み出す肌合いが魅力となっています。

写真の茶碗の模様は、
窯詰めの際に器どおしがくっつかないように巻いたわらが
赤褐色の模様を作ったもので「火襷(ひだすき)」と呼ばれます。
わらのおかげで一度に多量の器を焼けるうえに、模様にもなる。
よくできたお話です。

横山直樹さんという比較的お若い作家さんの作品です。

ぎゃらりぃ栗本の横山さん紹介ページ
http://www.gallery-kurimoto.co.jp/yokoyamanaoki.htm

横山直樹さんの火襷茶碗


カガミクリスタルの江戸切子グラス [茨城]

クリスタルガラスといえば海外メーカーが有名ですが、日本にもありますよ。
クリスタルガラスの良さは透明度とカッティング。
そんな質と技術では日本トップといっていいメーカーが茨城にあります。
カガミクリスタルです。

皇室、迎賓館などで使われるクリスタルの食器を作るのもこちら。
無色透明なクリスタルに色クリスタルを被せカッティングを施す江戸切子も有名です。
(全国のデパートにも置いてあります。)

写真の江戸切子「竹の膳」シリーズは、
(あまり江戸切子らしくないのですが、、)
竹をイメージしたとってもモダンなデザインの切子です。
(たしかグッド・デザインをもらっています。)

そういえば、サントリーウィスキー「響」の容器もカガミクリスタルです。

カガミクリスタル http://www.kagami.jp/

3/13、14はクリスタル祭り。お値打ち価格で買えます。やや高いですからね。


「唐招提寺展」 [日本美術]

東京国立博物館にて「唐招提寺展」を観ました。
先日のガレ展を超えるすごい人。(ミュシャ展も心配だなぁ)
展示数が少ないのが救いでした。

学生時代よく京都や奈良を廻り、唐招提寺も訪れたことがあります。
その時の記憶を辿りながら、展示中の本尊盧舎那仏をみて、
あれっ?と思ったんですが、、、後背がないのですね。
すこし小さく見えます。
2009年には是非もう一度金堂で出会いたいものです。
(千手観音と薬師如来にも会いたかったなー)

彫刻としては鑑真和上像が一番の出来と感じました。
静かで、リアルで、誇張のない、、、奈良時代らしい良さが出ていると思います。

東山魁夷さんの障壁画がもうひとつの見所です。
「濤声」と題された波が浜辺に打ち寄せる様子を描いた作品が気に入りました。
墨絵風障壁画は、墨絵に及ばなかったような、、、でも、独特の質感がありました。

次は、金堂で一人でゆっくり見る。
そんな贅沢がしてみたいです。

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「唐招提寺展」 @東京国立博物館 平成館
2005 1/12-3/6

東京国立博物館 http://www.tnm.go.jp/
唐招提寺2010プロジェクト http://www.tbs.co.jp/p-guide/daiji/index-j.html


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「瀧口修造 夢の漂流物」展 [20世紀美術(日本)]

先日のデュシャン展にも出展されていた、
瀧口修造の展覧会に行ってきました。

といっても、瀧口修造の作品は全体の中でほんの少し。
残りは瀧口修造の私蔵してきた美術品やオブジェなどが展示されていました。

瀧口修造の作品でなく、
瀧口修造の私蔵品で瀧口修造という人を浮かび上がらせる。
ということでしょうか?

展示されている私蔵品は国内外問わずすごい数です。

ダリやミロにはじまりデュシャン、マン・レイ、
ジャスパー・ジョーンズにマチウやフォートリエ、フォンタナもありました。
国内は岡崎和郎に加え、ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ、ハイ・レッド・センターが充実。
その他、草間彌生やら河原温やら、ほんとにいっぱいでした。
(白山陶器で有名な森正洋さんの作品(オブジェ)もありました!)
これだけの作品が集まってきたという事実だけで、十分人柄が伝わります。

本とオブジェで囲まれた瀧口修造氏の写真がありますが、
とっても幸せそうでした。

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「瀧口修造 夢の漂流物」@世田谷美術館(内井昭蔵設計)
2005 2/5-4/10

世田谷美術館 http://www.setagayaartmuseum.or.jp/index.html

有名な用賀プロムナードを通って世田谷美術館に到着。
美術館の設計は内井昭蔵さんです。

多摩美術大学 瀧口修造文庫 http://bunko.tamabi.ac.jp/bunko/preface.htm


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東京で食べられるあんかけスパゲッティ [名古屋]

あんかけスパゲッティが東京に進出してもう1年半経ちます。
カレーのココ壱番屋のお店で名前は「パスタ・デ・ココ」。
まずは虎ノ門、昨年の2月は末広町(御徒町)に2件目がOPENしました。

太目のスパゲッティにスパイシーなソース。
ミラカンなどのメニューはありませんが、
ココ壱番屋方式で豊富なメニューを組み合わせられます。
麺の量を変えられるのもココ壱方式。

土日は100円増しで鉄板焼にできて、
なんとなくいつも鉄板焼にしてしまいます。

パスタ・デ・ココ http://www.ichibanya.co.jp/pasta/index.html

関連記事 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-27
       http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-12-5

 追記:末広町(御徒町)店は閉店したようです。
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ヨーロッパ企画「平凡なウェーイ」 [演劇]

京都の劇団・ヨーロッパ企画
「12人の追いつけないアキレス」を観て面白い!と思い、
「サマータイムマシン・ブルース2003」でハマって以来、
よく観にいく劇団です。

パズル的な伏線がきっちりはまっていく作風が好きです。
あと、劇団員のキャラも。

過去の「S高原から」や「アンティゴネ」の記事でも死について書いたんですが、
今回のこの舞台もいきなり死からはじまります。
ただ、死との距離感は「S高原から」や「アンティゴネ」とぜんぜん違います。
なんだか必死に回避しようとしているというか、、、
そこがヨーロッパ企画らしいです。
(もちろん死をテーマにしている訳でもないですし、、、)

ここ最近実験作が多いような気がするのですが、
「サマータイムマシン・ブルース」のような正攻法がやはり楽しみ。

そんな「サマータイムマシン・ブルース」は
映画化(踊る大捜査の本広監督!)&夏に再演。
楽しみです。

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ヨーロッパ企画「平凡なウェーイ」@下北沢駅前劇場
2005 2/16-21
作・演出:上田誠
出演:永野宗典、本田力、石田剛太、中川晴樹、諏訪雅 ほか ヨーロッパ企画団員

ヨーロッパ企画 http://www.europe-kikaku.com/
サマータイムマシン・ブルース http://stmb.playxmovie.com/


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こまつ座「円生と志ん生」 [演劇]

紀伊国屋ホールにてこまつ座「円生と志ん生」観てきました。
これは傑作だと思います。
おもしろい!

勘違いがさらに勘違いを生んだりして、、、いつものパターンですが、
久しぶりに笑いました。
もっと若い人も観ればいいのに、、、といつも思います。

作者の井上ひさしさんが途中から観劇されていたんですが、
一緒に笑っておられました。

こんな笑いの奥に戦後の庶民の歴史が見え隠れするのが井上戯曲の魅力。
今回も戦後占領下の中国大連の日本人が描かれ、
しんみり胸に響く場面もいくつかありました。

青年団のひらたよーこさん初参加!青年団とまったく作風違うのに大奮闘。

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こまつ座「円生と志ん生」@紀伊国屋ホール
2005 2/5-27
作:井上ひさし 演出:鵜山仁 音楽:宇野誠一郎 照明:服部基
出演:辻萬長、久世星佳、宮地雅子、神野三鈴、ひらたよーこ、角野卓造

こまつ座 http://www.komatsuza.co.jp/


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ホリプロ「デモクラシー」 [演劇]

デモクラシー―戯曲

デモクラシー―戯曲

  • 作者: 常田 景子, マイケル・フレイン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本

シアター1010にて「デモクラシー」を観てきました。
市村正親と鹿賀丈史の競演が話題です。
とはいえ、ミュージカルではありません。
ギョーム事件という東西冷戦下で起きた史実をもとにした舞台です。

主役以外も実力派を集めており、演劇を堪能できる内容となってました。
特に近藤芳正、今井朋彦よかったです。他に温水洋一、藤木孝とか。

今回は大人な舞台だったんですが、
市村正親と鹿賀丈史は今度は当て書きで魅力全開の競演して欲しいかな。
「YOU ARE THE TOP」は再演しないんでしょうか?

ところで、、、
本作にも登場の近藤芳正率いるダンダンブエノ
次回公演にオセロ松嶋が出演というのに惹かれます。
阿部ちゃんのときも面白かったし、、

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「デモクラシー」@シアター1010
作:マイケル・フレイン 演出:ポール・ミラー 翻訳:常田景子 装置:堀尾幸男 衣装:小峰リリー
出演:鹿賀丈史、市村正親、近藤芳正、今井朋彦、加藤満、小林正寛、
石川禅、温水洋一、三浦浩一、藤木孝

シアター1010 http://www.t1010.jp/
市村正親HP http://www.ichis.com/profile/
劇団ダンダンブエノ http://www.dandanbueno.com/top.html


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曲げわっぱのビア・カップ [手仕事]

日本各地には美しい手仕事がいっぱい残っています。
旅のついでにそんな手仕事を見て廻るのは楽しいです。

秋田の大館は曲物(まげもの)の仕事で有名です。
そんな大館で見つけたビアカップ。
とてもモダンなデザインです。

栗久 http://www.chuokai-akita.or.jp/magewappa/kurikyu/


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