「人間の未来へ - ダークサイドからの逃走」展 [現代美術]
しばし芸術作品は言葉で説明しにくく分かりにくいものですが、
ときに芸術作品は心に直接訴えかけてくるものがあります。
”脳で理解する”というより”こころで感じる”
そんな感じです。
水戸芸術館で開催中の「人間の未来へ - ダークサイドからの逃走」展は
”こころで感じる展覧会”という印象です。
展示作品は現代美術の彫刻、写真、映像作品などに加え、
報道写真も同時に展示されているため、
余計そう感じるのかもしれません。
作品すべてが人間が主役というのも。
言葉でいくら言われても分からないものが一瞬にして理解できる。
自分の記憶の映像や言葉と結びつき様々な想像を引き出してくれる。
そんな報道写真の特性が現代美術作品でもうまく活かされているような気がします。
会場には谷川俊太郎さんや茨木のり子さんなどの詩や言葉が同時に展示され、
想像をさらに助けてくれます。
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初日はマイケル・ライトさん、スゥ・ドーホーさん、橋本公さんの
ギャラリー・トークが行われました。
作者が作品を作成した時の気持ちは、
作品を通じて伝わってきていることを
再認識しました。
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「人間の未来へ - ダークサイドからの逃走」展 @水戸芸術館
2005 2/25-5/7
水戸芸術館 http://www.arttowermito.or.jp/future/futurej.html
(しばらくこちらの記事にコメントできなくなります)
水戸偕楽園の梅 ちらほら [花]
水戸の偕楽園は梅の名所。
2/20から梅まつりが開催中です。
今年は寒かったせいか開花が遅れていて、
開花状況は1割にも満たない”ちらほら”でした。
”八重寒紅”がちらほら
よく探すと白梅なども
水戸観光協会 http://www.mitokoumon.com/
速報偕楽園 http://www.kairakuen.u-888.com/
写真展「発掘された不滅の記録1954-1975 ベトナム そこは戦場だった」 [写真]
多数の報道関係者による
ベトナム戦争の記録を集めた写真展。
写真から伝わる戦争の現実に驚きです。
一方で、多くのカメラマンがその場に居合わせていたのにも驚きです。
戦争報道のあり方はその後変化してしまったような気がしますが、
戦争報道の原点がここにはある気がします。
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写真展「発掘された不滅の記録1954-1975 ベトナム そこは戦場だった」
@東京都写真美術館 2006 1/14-2/19
http://www.syabi.com/
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写真展は多くの写真家による記録でしたが、
一人の写真家による記録というのも伝わるものがあります。
ベトナム戦争を知らない世代なので、
ベトナム戦争の歴史の整理もかねて読んでみました。
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「ミス・サイゴン」もベトナム戦争のお話。
戦争を大枠で語らず、個人に焦点があたっているのがいいです。
戦争の苦しみは戦争後も続きます。
ミュージカルとしてもとっても好きです。
「渡辺力-リビング・デザインの革新」展 [デザイン]
渡辺力さんのデザイン展が開催中です。
先日は渡辺力さんのトークイベントがあるというので
行ってきました。
大盛況の会場に現れた渡辺力さんは、
まるで神様のようでした。
興味深いお話が色々聴けました。
東京国立近代美術館では渡辺力さんデザインのリキベンチが
休息用ベンチとして採用されていましたが、
現在は別のベンチとなっています。
もしかして復活しているかと期待していたのですが、
残念ながら展示のみ(座れない)でした。
ただ、東京国立近代美術館の2Fレストランの待合ベンチが
実はリキベンチです。
以前、わざわざ探しに行ってきました。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-04-10
力さんデザインのポール時計も日比谷まで探しに行ってきました。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-04-13-1
そして、我が家の時計はリキクロック!
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-03-06-3
時代背景もあって力さんデザインの製品はリーズナブルなものが多いですね。
手に入れやすい材料とかが重要な時代でした。
まだまだ現役ということで、
これからでんなデザインが生み出されるか楽しみです。
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「渡辺力-リビング・デザインの革新」@東京国立近代美術館
2006 1/13-3/5
東京国立近代美術館 http://www.momat.go.jp/CG/Riki_Watanabe/index.html
工芸館ではルーシー・リーの器にうれしい遭遇。
バーナード・リーチやハンス・コパーにも。
興味のある方はぜひ工芸館にも。
「白い恋人たち 13JOURS EN FRANCE」 [音楽]
トリノ・オリンピック真っ只中です。
選手達の頑張りがすばらしいです。
個人的にはカーリングにはまりました。感動ありがとう。
こんな時、聴きたくなるのが映画「白い恋人たち」のサウンド・トラック。
「白い恋人たち」は1968年フランスのグルノーブルで行われた
冬季オリンピックの公式記録映画です。
音楽を担当したのはフランシス・レイ。
有名な甘いメロディのタイトル曲だけでなく、
スピード感、可憐さ、凛とした雰囲気が表現された曲が素敵です。
トリノオリンピックを見た後は、
このサントラを聴きながら眠りにつきます。
ところで、
「白い恋人たち」の原題は、
「13JOURS EN FRANCE (フランス・グルノーブルの13日間)」
昔の外国映画の日本訳タイトルは優れてます。
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フランシス・レイといえば、
この2枚が大定番。
やっぱりすきです。
湯町窯のマグカップ [やきもの]
湯町窯のマグカップです。
取っ手に指の引っかかりの工夫があるのが特徴で、
親指がしっくりきます。
以前の関連記事:
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-08-28
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-03-04
谷中 岡倉天心記念公園 [日本美術]
東京・谷中には岡倉天心の旧居や日本美術院があったということで、
岡倉天心記念公園がありました。
公園内には天心が茨城の五浦につくった六角堂を模して
六角堂が建っていました。
中には平櫛田中による岡倉天心像が。
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公園内には六角堂にちなんで、
六角形の意匠が溢れていました。
最後はトイレ
谷中 薬膳カレー じねんじょ [食べ物]
谷中の”じねんじょ”にて薬膳カレーを食べてきました。
じねんじょ、アシタバ、スギナ、カキノハ、、、などの薬草
さらにスパイスも入って、
体の中から元気になれそうです。
店の雰囲気もとてもよかったです。
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自分でもカレーを作ってみました。
最近はルーを使わずスパイスを混ぜてつくるのに凝ってます。
(ガラム・マサラは市販品ですが、、、)
チキンカレーの完成。
風邪予防もかねてしょうがを多めにしてみました。
名和晃平個展 「GUSH」 [現代美術]
先日のフェデリコ・エレーロさんに続いて、
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-02-05
また、”愛・地球博アートプログラム”で出会ったアーティストの個展に
行ってきました。
今回は名和晃平さんです。
愛・地球博ではガラスビーズでコイやトラが覆われた作品を見ましたが、
今回の個展では想像以上に多様な作品が展示されていました。
立体だけでなく、平面作品も。
どれも細胞分裂のような有機的な印象の作品で、
一見、気味悪いけど、、、なんだか心地いいような、、、不思議な気分です。
会場は元銭湯の "SCAI The Bathhouse"
(次回は宮島達男さん)
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名和晃平個展「GUSH」 @SCAI The Bathhouse
2006 1/20-2/25 (日祝休)
SCAI The Bathhouse http://www.scaithebathhouse.com/
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愛・地球博での作品はこちら↓
「PixCell-Sacred Beast」
以前記事にしたときは昼の写真でしたが、
夜のほうがきれいなので、改めて夜の写真です。
以前の記事↓
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-04-04
名和晃平さんのHP http://www.kohei-nawa.net/jp/index.html
セルジオ・メンデスの10年ぶり新作「タイムレス」 [音楽]
セルジオ・メンデスの10年ぶりの新作が発売されました。
雑誌などでも多数取り上げられていて、
皆実はセルジオ・メンデスが好きなんですね。きっと。
ぼくも実はファンです。
元々流行の音楽を取り入れるのがうまい人。
今回はヒップ・ホップとまさかの遭遇。
ブラジル’66時代の曲を取り上げたり、引用したり、
と往年のファンもきっと楽しめる内容です。
http://www.jvcmusic.co.jp/sergiomendes/
- アーティスト: セルジオ・メンデス, ブラック・アイド・ピーズ, エリカ・バドゥ, ウィル・アイ・アム, スティーヴィー・ワンダー, グラシーニャ・レポラーセ, Qティップ, ジル・スコット, ミスター・ヴェガス
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/01/28
- メディア: CD
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セルジオ・メンデスといえばまずはこれ。
1曲目”マシュ・ケ・ナーダ”のセルジオ・メンデスのピアノに続くコーラスの展開
やっぱりかっこよかったです。
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ブラジル’66の影でひそかに人気なのがブラジル’77
70年代、輝いてたソウルへの接近を果たしました。
こちらはスティービー・ワンダーの名曲を多く取り上げた作品。
この時代の作品も徐々にCD化が進んでいてうれしいです。
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ブラジル音楽としてよりポピュラー音楽として捉えられがちなセルジオ・メンデスですが、
ブラジル音楽への回帰を果たしたのがこれ。
評判の一枚。
矢野顕子さんがカヴァーした”PIPOCA”も収録されてます。