木のテープ・ディスペンサー [デザイン]
木のテープ・ディスペンサー
機能的に重いことが求められることが多いテープディスペンサーは
金属や陶器など重い素材でできていることが多いのですが、
こちらは木の素材が新鮮です。
片手ではテープをうまく切れませんが、
テープを切るために手で持ったときの質感は
他に変えがたいです。
デザインはデンマークのナッド・ホルシャーさん。
アルネ・ヤコブセン事務所で働かれた経歴もあるようです。
http://www.denmark.or.jp/jddc/holscher.html
http://www.scanwood.dk
「柳宗理 生活の中のデザイン」展 [デザイン]
新国立美術館の開館記念展「20世紀美術探訪」展で、
民藝がデュシャンと一緒に展示されていて驚いたのですが、
民藝のそばにはバウハウスなども展示されていました。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2007-02-04-1
工業化社会の中で消えていく手仕事に美を見つけた民藝と
工業化社会の中で登場した新しい材料や技術に新たな美を見つけたバウハウスは
違うようでいて、共通項を感じます。
これは、民藝の創始者の柳宗悦さんと
バウハウスに影響を受けたその息子の柳宗理さん
の関係に似ているような気がします。
柳宗悦さんのいう手仕事と
柳宗理さんの工業(インダストリアル)・デザインは
一見相容れないような気がしますが、
柳宗理さんの語るデザインをいくつかを列挙してみると、
・アノニマス・デザイン
デザイナーのタッチしない、自然に生まれた無意識の美
見てくれとか流行とかに影響されない
・マス・プロダクト
大量生産を前提とする
ただし、オーバー・プロダクトではない
・機能性
機能性に優れ、すぐれた技術や材料が使用されている
・美的造形
いくら機能性に優れていても美しくなければダメ
一方、柳宗悦さんの民藝をなんとなく要約すると、
・無名の職人が作っている、安くて使いやすいもの
・用の美(機能的に無駄がなく美しい)
柳宗理さん自身、本の中で語っておられますが、
柳宗理さんの語る言葉は、
どれも柳宗悦さんの民藝に通ずるものがあるような気がします。
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柳宗理さんのデザインされたものを改めて見ると、
あまりに生活になじみやすいデザインのため見逃してしまいそうなんですが、
厳しい美意識のもとで考え抜かれたものなんだなと思いました。
生活になじみやすいデザインも
美に対する厳しさも
やはり民藝に通じる気がします。
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「柳宗理 生活の中のデザイン」展 @東京国立近代美術館
2007 1/19-3/4
ミシェル・ルグランが10月に来日公演 [音楽]
「シェルブールの雨傘」などの映画音楽で有名なミシェル・ルグランが
10月に来日公演を行うようです。
最近は一足先に来日されていて、
「題名のない音楽会」で素敵な演奏を聴かせてくれました。
なんと「徹子の部屋」!にも出演されていました。。。
何度も来日されているのですが
今まで一度も足を運んだことがなかったので、
今度はぜひ行ってみようと思います。
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「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」など
ジャック・ドゥミ監督との作品が有名なミシェル・ルグランですが、
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-11-12-2
他にも
ハリウッド映画の「華麗なる賭け」をはじめ、
素敵な映画音楽が多数手がけています。
映画も音楽もかっこいい映画です。
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ジャズのアルバムもいっぱい作っていて、
モダン・ジャズやウェストコーストジャズの面々をバックにしながら、
ミシェル・ルグランらしい世界を作り出しています。
- アーティスト: ミシェル・ルグラン, ハービー・マン, ベティ・グラマン, バリー・ガルブレイス, マイルス・デイヴィス, ジョン・コルトレーン, フィル・ウッズ, ベン・ウェブスター, フランク・リハク, ビリー・バイアーズ, ジミー・クリーヴランド
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2006/06/21
- メディア: CD
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お姉さんのクリスチャン・ルグランも一緒に来日されるようです。