「フィラデルフィア美術館展」 [海外美術]
フィラデルフィア美術館展に行ってきました。
なぜなら、海外で行ったことのある美術館は数少ないのですが、
そんな数少ない中のひとつがフィラデルフィア美術館だからです。
懐かしさもあって行ってみました。
今回の展覧会では、
人気のある19世紀末~20世紀初頭の作品が多く出展されていました。
印象派、後期印象派、キュビズム、フォビズム、シュルレアリズム、抽象絵画、、、
この分野の好きな方におすすめです。
こちらはフィラデルフィア美術館で買ってきた、
収蔵品がダイジェストで載ったコレクション・ハンドブックです。
今回の展覧会での出品作品も結構載っていました。
そういう意味では結構選ばれた逸品が
今回の展覧会には集まっているのかもしれません。
フィラデルフィア美術館の風景
今回の展覧会でも出品されていたブランクーシの部屋です
左から2個目の「接吻」という作品が出品されていました
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「フィラデルフィア美術館展」@東京都美術館
2007/10/10-12/24
http://www.phila2007.jp/
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フィラデルフィア美術館は20世紀美術の収蔵が結構多いのですが、
なかでもマルセル・デュシャンのコレクションが有名です。
今回は初期の絵画が出品されていました。
レディメイド以前の作品はあまり見る機会がないので、
逆に必見かもしれません。
フィラデルフィア美術館の風景2
デュシャンの有名な「大ガラス」はここにあります。
デュシャンについては以前に記事にしましたので、
よろしかったらご覧ください。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-05-23-2
あと、動く彫刻「モビール」で有名なカルダー(コールダー)は
フィラデルフィア出身で、こちらも記事にしましたので、
よろしかったらご覧ください。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-05-23-1
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その他の過去の関連記事:
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-05-25
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-06-02
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-10-06
東京フローティング・ペン [デザイン]
海外旅行のお土産物として人気のあるフローティング・ペン
さかさまにしたりすると中身が動くあのペンですが、
東京土産のフローティング・ペンがあるのか気になっていたら、
つい最近とうとう見つけました。
雷門、東京タワー、レオンボー・ブリッジ、富士山
そして(お台場の)自由の女神まで登場
パンダが動きます
もっと日本ぽいものが欲しいなと思って、
いつか下町を散策して探してみたいなと思います。
過去の関連記事:
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-06-02
鈴木理策「熊野 雪 桜」展 [写真]
熊野や恐山など聖地を撮影した作品で知られる鈴木理策さんの展覧会です。
熊野を撮影した作品は薄暗い展示室内で
写真のみがスポットライトを浴びて浮かび上がるように
展示されていました。
ちょうど日の届かない森の中で
時たま光がこぼれて景色が広がるような感じです。
薄暗い展示室を抜けると、
今度は一面真っ白の光溢れる空間が広がり、
雪と桜の作品が展示されていました。
雪や桜に出会った時に感じる
ちょっと高揚した気分が味わえます。
熊野 雪 桜
美しくもある少し非日常な世界を
感じることのできる展覧会でした。
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鈴木理策「熊野 雪 桜」展@東京都写真美術館
2007/9/1-10/21
http://www.syabi.com/details/suzuki.html
「グローイング・ガーデナー」インゲス・イデー [屋外彫刻]
大崎で奇妙に惹かれるものを発見しました。
童話に出てくる小人などでも知られる
森の守り神を意味する庭師(ガーデナー)をモチーフにしているのですが、
トレードマークの赤い帽子が異常に長いです。
全体像はこんな感じ
ドイツのアーティスト・グループのインゲス・イデーによる作品です。
アートヴィレッジ大崎 http://www.avoct.com/index.html#
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愛・地球博にもスイスのイヴァナ・ファルコーニさんによる
小人をモチーフにした作品がありました。
こちらは異常に大きな小人でした。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-04-05
「メルティング・ポイント」展 [現代美術]
現代美術では作品そのものをみるだけでなく、
作品の作り出す空間を感じることが重要ですが、、、
今回の展覧会「メルティング・ポイント」展は
作品の作り出す空間を感じるだけでなく、
作品の作り出す空間に入り込んでしまうことが特徴です。
「メルティング・ポイント」展の3人の作家
ジム・ランビーさん、渋谷清道さん、エルネスト・ネトさんの作品はどれも、
展示会場に一歩足を踏み入れると、
作品の作りだす空間に入り込んでしまう作品です。
作品の作り出す空間といっても通常色々あって、
緊張感のある空間を作り出す作品が
多いような気がするのですが、
今回展示された3人の作品はどれも緊張感以上に
どこかやさしさのようなものがあって、
作品の中に入っても心地よさを感じました。
作品の作り出す空間に入り込んでしまうという体験は、
なかなかおもしろいです。
3人の作家にあわせて3種類のチラシがありました。
左から渋谷清道さん、ジム・ランビーさん、エルネスト・ネトさんです。
展示風景は↓のHPにありますので、ぜひご覧ください。
http://www.operacity.jp/ag/exh85/
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「メルティング・ポイント」展@東京オペラシティー・アート・ギャラリー
2007/07/21-10/14
http://www.operacity.jp/ag/exh85/
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エルネスト・ネトさんの作品が美しいなと思ったのですが、
東京都現代美術館の「SPACE FOR YOUR FEATURE」展に
作品が出展されるようです。
ぜひ訪れたいと思います。
http://www.sfyf.jp/#
「安齋重男の”私・写・録”1970-2006」展 [現代美術]
安齋重男さんが1970年から現在までの間に、
現代美術の現場を撮影した数々の写真の展覧会です。
大量に壁に貼られた写真によって、
現代美術の現場を年代順に巡ります。
現代美術の多くは発表される場が重要ですが、
スナップショットのように撮られた写真をみていると
現場の雰囲気が伝わってきて、
あたかもその場に居合わせたような気分になります。
伝説の展覧会やイベント
様々な美術館の開館の様子
そして作品の製作風景
作者のポートレート などなど
もはや居合わせることのできない過去の様々な現場を
写真を通して体験できるのは
すばらしいなと思いました。
本当に大量の3000枚を超える写真を見終わったときには
多くの展覧会を見終わった後のような充実感でした。
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「安齋重男の”私・写・録”1970-2006」展@国立新美術館
2007/09/05-10/22
http://www.nact.jp/exhibition_special/2007/anzai/index.html
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こちらの本の表紙の撮影も安齋重男さんです。
ユニクロ ECMレコードTシャツ [音楽]
最近、チック・コリアとパット・メセニーのコンサートに
立て続けに行ってきました。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2007-09-30
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2007-10-07
それで思い出したのが、
この夏ユニクロより発売されたECMレコードシリーズのTシャツ。
ジャケットの美しさが評判のレーベルですが、
チック・コリアとパット・メセニーの名盤もTシャツに選ばれていました。
ということで、ついつい買ってしまいました。
コンサートには着ていく勇気がなかったですが、、、
来年あたりは普段着として着てみたいと思います。
まだ一部買えるようです。しかも500円に値下げされて。
過去の関連記事:http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2007-06-08
ユニクロのTシャツは毎年何がくるか楽しみです。
来年はどんなデザインがくるんだろ。
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チックコリアといえばこのアルバムがやっぱり好きです。
- アーティスト: パット・メセニー・グループ,パット・メセニー,ライル・メイズ,マーク・イーガン,ダン・ゴットリーブ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2002/09/19
- メディア: CD
パット・メセニー・グループはECMに名盤をいっぱい残していますが、
Tシャツではデザインも含めてこれがいいなと思いました。
パット・メセニー・グループのデビューアルバムです。
その後のパット・メセニー・グループで展開される要素の多くは
すでにこのアルバムに含まれていて、
作りこみすぎない素朴な感じが逆に心に響きます。
パット・メセニー ブラッド・メルドー ”カルテット・ジャパン・ツアー2007” @茨城県立県民文化センター [音楽]
パット・メセニーとブラッド・メルドーの来日公演に行ってきました。
茨城在住ということもあって、せっかくなので水戸公演に行きました。
はじめはデュオでの演奏で開始。
息のあった演奏をじっくり堪能しました。
その後はラリー・グレナディアとジェフ・バラードが登場。
訳あってジェフ・バラードの長いドラムソロの後、
カルテットでの演奏となりました。
デュオの時はこのままデュオをもっと聴いていたい気持ちもありましたが、
カルテットでの最初の曲"A Night Away"のイントロが始まった瞬間から
すっかりカルテットでの演奏に引き込まれてしまいました。
途中、ピカソギターなども登場して、
最後は意外にもミルトン・ナシメントの名曲"Vera Cruz"。
ミルトン・ナシメントのある意味呪術的?な感じもする曲も
パット・メセニーが演奏するとさわやかな風が吹くような感じでした。
その後、アンコールが2回。
2回目のアンコールではスタンディング・オーベーションとなりました。
パット・メセニーは昔から聴いていたけど、
生で演奏を観るのは実ははじめてでした。
茨城公演があるということで行ってみたのですが、
今まで行かなかったことを後悔するほどすばらしい公演でした。
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パット・メセニー ブラッド・メルドー ”カルテット・ジャパン・ツアー2007” @茨城県立県民文化センター
2007/09/22
http://www.harmonyjapan.com/mm/index.html
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ミルトン・ナシメントの名曲"Vera Cruz"はこのアルバム。
デオダートのアレンジによるものです。
"Vera Cruz"にパット・メセニーも参加しているバージョンがあることを知りました。
こちらのアルバムです。
早速購入してみました。
ついでながら、デオダートのファンなので、
久しぶりにデオダートがアレンジで参加しているこちらのアルバムも
おススメしておきます。
「ひびのこづえの品品」展 [デザイン]
コスチューム・アーティストとして有名なひびのこづえさんの個展です。
野田秀樹さんの舞台や最近はコクーン歌舞伎などで
ひびのさんの衣装には接していましたが、
個展のような形で接するのはじめてです。
今回はひびのさんのデザインした衣装だけでなく、
テーブルや椅子、ベットなど
生活する上で身近な品々が展示されていました。
面白いのは、すべての作品に値札の付いていることです。
美術館で作品を観る時の鑑賞法に
”自分の家に飾るならどれか?”
と思いながら観る方法があるようです。
通常、美術館で作品を観る時は
既製の価値観に合わせて鑑賞してしまいがちですが、
この方法なら自分の価値観で作品と対峙することができます。
一方で、自分の眼が試されるのも事実ですが。
今回の展覧会の場合も値札が付いていていることもあって、
観るひとは自然と自分の感性で作品と接することが
できたんじゃないかと思います。
ひびのさんの作品をみるのには
こんな見方がふさわしいなと思いました。
ひびのこづえさんのHP http://haction.co.jp/kodue/home.html
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「ひびのこづえの品品 -たしひきのあんばい-」展@水戸芸術館
2007/08/18-10/18
http://www.arttowermito.or.jp/kodue/koduej.html
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ひびのこづえさんの旦那さんの日比野克彦さんの個展も
おととし水戸芸術館で開かれました。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-08-06
その時はじまった朝顔プロジェクトは今年も開催されていました。
去年の様子は http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-10-14-2
「生誕120年 バーナード・リーチ」展 @松下電工・汐留ミュージアム [民藝]
バーナード・リーチ展が松下電工・汐留ミュージアムで開催中です。
日本民藝館も特別協力しており、
日本民藝館でおなじみの品々も多く展示されていました。
日本民藝館の展示スタイルは、解説などは基本的になく、
ふさわしい環境に置かれた作品と対峙しながら鑑賞するスタイルで結構好きですが、
松下電工・汐留ミュージアムの展示は解説が豊富で、
背景など作品を見ているだけでは得られない情報も知ることができ、
これはこれでいいなと思いました。
この美術館は松下電工らしく生活や暮らしに根ざした視点の展示も魅力です。
初期の個展の展示風景やリーチ・バーなど空間的再現がいくつか試みられていたり、
リーチのデザインした椅子が展示されていたりと、
松下電工・汐留ミュージアムらしいなと思いました。
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「生誕120年 バーナード・リーチ」展 @松下電工・汐留ミュージアム
2007/09/01-11/25
http://www.mew.co.jp/corp/museum/exhibition/07/070901/index.html
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下の本の表紙にもなっているリーチの描いた柳宗悦像も展示されていました。
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こちらの本は前から読みたいと思っているのですが、
なかなか読めずにいる本です。
評判もいいのでぜひ読みたいと思います。
バーナード・リーチの生涯と芸術―「東と西の結婚」のヴィジョン (シリーズ・人と文化の探究)
- 作者: 鈴木 禎宏
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
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過去のバーナード・リーチ関連記事:
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2007-02-25
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-08-02-2
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-1
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-2
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-4