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益子参考館へ [民藝]

200804027 益子参考館.JPG

益子陶器市に行った時、
益子参考館にも寄ってきました。

濱田庄司さんが世界中で集めた品々
を展示する民藝館です。

陶器市中でも比較的落ち着く場所なので、
益子に行ったときは大抵立ち寄ります。

何度も行っているのですが、
やはり行く度に発見があります。


企画展示では「濱田庄司没後三〇年企画展示」が開催されていました。
 京都で道をみつけ
 英国で始まり
 沖縄で学び
 益子で育った
濱田さんのやきものの歴史を辿る展示でした。

亡くなられて30年も経つんですね。
作品はまだまだ新鮮だなと思いました。


益子参考館 http://www.mashiko-sankokan.net/


 以前、益子参考館に行ったときの記事はこちら↓
   http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-05-09-1
   http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-11-09
   http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-11-12


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200804027 益子参考館2.JPG

つつじが見ごろを迎えていました。
最近はこんな落葉性のつつじに惹かれます。

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濱田庄司さんが2代目館長を務めた日本民藝館では、
2008 年6月17日 から 8月31日まで
「特別展 陶匠・濱田庄司 -没後30年記念-」
が開催される予定です。
こちらも楽しみです。

 日本民藝館 http://www.mingeikan.or.jp/home.html


日本民藝館手帖

日本民藝館手帖

  • 作者: 財団法人日本民藝館 監修
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/02/29
  • メディア: 単行本



濱田窯 飴釉手付急須 [やきもの]

200804027 濱田窯2.JPG

濱田窯の緑がかった飴釉の急須です。
濱田窯ではめずらしく釉薬が1色のみですが、
”あられ”がよいアクセントになっていて素敵です。

以前紹介した出西窯のピッチャー↓も”あられ”模様です。
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-04-27
”あられ”にはついつい惹かれてしまいます。

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4/26~5/6まで益子で陶器市が開催中です。
早速行って購入してきました。

民芸店ましこでは期間中濱田窯展が開催されています。

民芸店ましこ http://www.geocities.jp/kazu161111/5mingei.html

川俣正「通路」展 [現代美術]

200804021 川俣.JPG

川俣正さんの「通路」展に行ってきました。

川俣さんの活動のキーワードに
「アートレス」という言葉があります。
いわゆる(カッコつきの)「アート」とは
ずいぶん異なる川俣さんの作品は、
普通に作品があって鑑賞する
という感じではありません。

「通路」展から帰ってきて、
なんとなく理解し切れていない気がしたので、
川俣さんのことばを
最近出た本を頼りに読んでみることにしました。


オン・ザ・ウェイ―川俣正のアートレスな旅

オン・ザ・ウェイ―川俣正のアートレスな旅

  • 作者: 川俣 正
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本



本を読んでみると、
川俣さんの「アートレス」な活動は、
世界中で賞賛される一方で、
理解してもらえないこともしばしばあるようです。

いわゆる「アート」を想像してしまうと、
川俣さんの作品はむずかしく感じます。

川俣さんの作品は
最終的な作品よりも
作品のつくる過程や、
その際に生まれるコミュニケーションなどを重要視している点で
いわゆる「アート」とは大きく違います。

一番いい方法はきっと参加することなんだろうなと思いました。
いわゆる「アート」の知識なんて要らないので。

現実的には、時間が無くて参加できそうにありませんが、
↓こちらの絵本ではちょっと参加した気分が味わえるような気がしました。


橋を歩いていく (Contemporary Art Book)

橋を歩いていく (Contemporary Art Book)

  • 作者: 川俣 正
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本



ところで、
「さんまのスーパーからくりTV」に出演していた加藤淳さんが
川俣さんとの共同活動を前からされているんですよね。
加藤淳さんの行動範囲の広さに驚かされます。

 加藤淳さんのエッセー http://www.tda.ac.jp/kato/tda_kato/kato.html

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川俣正「通路」展@東京都現代美術館
2008/2/9-4/13
http://www.kawamata.mot-art-museum.jp/walkway/index.html
http://www5a.biglobe.ne.jp/~onthetab/

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通路

通路

  • 作者: 川俣 正
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2008/02/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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「わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者」展 [現代美術]

「わたしいまめまいしたわ」
というおもしろい回文のタイトルを持つ展覧会がありました。

「わたし」をめぐっては
大昔から皆悩み考えてきたと思います。

わたしの存在、わたしの認識、わたしの意味、、、
自己と自我、自己同一性、、、

結局「わたし」ってなんだろう?
なんだか不安です。

展覧会では
岸田劉生、靉光、北脇昇など
「わたし」が「わたし」を描いた自画像も
多く展示されていました。

どの自画像も、
現実の「わたし」とこうありたい「わたし」の間で
揺れ動く「わたし」が垣間見られ気がします。

そんな内面の現れた自画像も
ひとつの「わたし」なんでしょう。

展覧会では、
「わたし」を撮影した写真もいくつか展示されていました。
写真は客観的に「わたし」の姿を写してくれそうな気がします。

でも、
例えば植田正治さんの写真による自画像が展示されていましたが、
植田さんらしく演出された自画像でした。
写真だからといって客観的ともいえなさそうです。

また、同じく展示されていた澤田知子さんの写真のように
写真では様々な人に化けることも可能です。

それでは、写真で客観的な「わたし」を撮影するためには、、、

髪型や服装なんかによっても印象が変わってきそうですし、
撮影する人によって無意識でも演出意図が変わってきそうな気がします。

その点で、
展覧会の一番最初に展示されていた、
証明写真の形式で撮影された澤田知子さんのスキンヘッドのセルフポートレイトは、
究極の客観的な「わたし」かもしれません。

これもまたひとつの「わたし」なんでしょう。


「わたし」をめぐっていろいろ考えを巡らすことのできる
楽しい展覧会でした。

200804016 わたしいまめまいしたわ.JPG

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「わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者」展@東京国立近代美術館
2008/1/18-3/9
http://www.momat.go.jp/Honkan/Self_Other/index.html

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ID400

ID400

  • 作者: 澤田 知子
  • 出版社/メーカー: 青幻舎
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: ペーパーバック



過去の澤田知子さん関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-02-04-2
                    http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-04-04
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京都掛札の木綿風呂敷 [手仕事]

200804017 掛札.JPG

風呂敷は折畳めばかさ張らず、
さらに包むものに応じて大きさを変えられるので、
とっても便利なものです。

京都に行ったときに、
気になっていた風呂敷屋さん掛札に立ち寄ってきました。

風呂敷の老舗ですが、
オーダーメイドの絹の風呂敷の他に、
伝統模様をきれいな色彩でポップに仕上げた木綿風呂敷が展開されていて、
大変人気でした。

こちらのお店で風呂敷を選ぶ基準は、
その人に似合っているかどうか?ということで、
お店の方のおすすめに従って選んだのが、
紺色の鱗模様です。
「魔除け」や「厄除け」の意味がある伝統模様だそうです。

お店では風呂敷の結び方を教えていただけ、
さらに結び方の載ったしおりもついているので、
いろいろな結び方をして楽しんでいます。

 京都 掛札 http://www.kakefuda.co.jp/


↓京都掛札の風呂敷が表紙に載っている本を見つけました。


京都和こもの帖

京都和こもの帖

  • 作者: 中井 忍
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本



ジョナサン・ボロフスキーのポストカード「夢をみた」 [現代美術]

200804012 ボロフスキー.JPG

ジョナサン・ボロフスキーさんの作品といえば、
個人的には東京オペラシティ、名古屋市美術館、直島などにあるような
機械仕掛けの彫刻作品の印象が強かったのですが、
絵画作品など多彩な作品スタイルをお持ちのようです。

UBSアートコレクション展のタイトルにもなっていた
ジョナサン・ボロフスキーさんの作品も絵画作品でした。
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-04-12


ワタリウム美術館のon Sundaysで、
ジョナサン・ボロフスキーさんのポストカードを見つけて気に入っています。

「夢をみた」シリーズから
 時計に数字を書き入れている夢をみた
 空を飛べる夢をみた




夢をみた

夢をみた

  • 作者: ジョナサン・ボロフスキー
  • 出版社/メーカー: イッシ・プレス
  • 発売日: 1987
  • メディア: -




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「アートは心のためにある:UBSアートコレクションより」展 [20世紀美術(海外)]

つい先日終わってしまったのですが、
「アートは心のためにある:UBSアートコレクションより」展に行ってきました。

UBSアートコレクションは
1960年代から1990年代頃の作品を中心に、
比較的評価の定まった作品を戦略的に収集しているようで、
出展された作家名にはビッグネームが揃っています。

1960~90年代頃の重要な作家の作品を
まとまって見ることのできる機会は実はなかなか無いので、
かなり期待していましたし、楽しめました。

国際的な金融機関であるUBSがスイスにあるためか、
スイスやドイツの作家を中心に
ヨーロッパの作家作品がいっぱいあったのもうれしかったです。

ドイツはベッヒャー夫妻以来の写真の伝統がありますが、
アンドレアス・グルスキー、トーマス・ルフ、トーマス・シュトゥルート
など写真作品も多く出品されていました。

日本人作家も出展さていましたが、
荒木経惟、杉本博司、森村泰昌、宮本隆司、畠山直哉と
写真作品が続きます。

企業のコレクションということで、
オフィス環境を会場に再現してありましたが、
ゲルハルト・リヒターの作品が掛けられた職場なら、
是非働いてみたいです。

The UBS Art Collection http://www.ubs.com/4/artcollection/index.html

200804011 UBS.JPG
一番手前が本展覧会のジョナサン・ボロフスキーの作品「ART IS FOR THE SPIRIT」

200804011 UBS2.JPG
一番右がゲルハルト・リヒターのフォト・ペインティング作品
他にグレイ・ペインティング作品、さらにアブストラクト・ペインティング作品もありました。
 
 過去のゲルハルト・リヒター関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-01-25-1

200804011 UBS3.JPG
一番手前がアンドレアス・グルスキーの作品。
お気に入りの作家の一人です。

 過去のアンドレス・グルスキー関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-04-14

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「アートは心のためにある:UBSアートコレクションより」展@森美術館
2008/2/2-4/6
 http://www.mori.art.museum/contents/art/index.html
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今回の展覧会の恰好の参考書があります。
最初にチャック・クロースとトーマス・ルフのポートレート作品が出てくるあたりは
偶然にも展覧会の構成と重なります。


現代美術の教科書

現代美術の教科書

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本



BRUTUSは不定期にアート特集がありますが、
UBSアートコレクション展も取上げられていました。


BRUTUS (ブルータス) 2008年 2/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2008年 2/15号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: 雑誌



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森美術館の次回展覧会は「ターナー賞の歩み展」とうことで、
こちらも楽しみです。

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白髪一雄さんの死亡記事 [20世紀美術(日本)]

「具体美術協会」で活躍された白髪一雄さんの死亡記事を見つけました。
 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0000930339.shtml

約3年前の東京国立近代美術館で開催された「痕跡」展で、
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-01-23-7
5,60年代に活躍した「具体美術協会」や「もの派」の作品を見たのが、
近・現代美術に興味を持つきっかけだったような気がします。
そのなかでも白髪一雄さんのフット・ペインティング作品は
印象に残る作品でした。

その後も色々な美術館の企画展や常設展で
白髪さんの作品に出会うたびに
スピード感ある足の痕跡を探すのは
楽しい体験でした。

今年になってからも東京国立近代美術館や
横須賀美術館の常設展で
白髪さんの作品に出会うことができました。

ご冥福をお祈りします。


200804011 白髪一雄.JPG
「痕跡」展のカタログより


 過去の具体美術協会関連記事:
  金山明さんの死亡記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-09-10
  田中敦子さんの死亡記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-02-02
堀尾貞治さんのSADAアート:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-12-03-2


「具体」ってなんだ?―結成50周年の前衛美術グループ18年の記録

「具体」ってなんだ?―結成50周年の前衛美術グループ18年の記録

  • 作者: 平井 章一
  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本



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昨年4月、
コンセプチュアル・アートなどの芸術活動で知られる
ソル・ルウィットさんも亡くなられていました。

東京では原美術館の庭、テレビ朝日の玄関、新宿アイランドなどで
作品を見ることができます。

 過去のソル・ルウィットさん関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-10-06



Bands of Color

Bands of Color

  • 作者: Sol Lewitt
  • 出版社/メーカー: Museum of Contemporary Art, Chicago
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: ペーパーバック



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清水九兵衛「朱甲舞」 @京都駅ビル室町小路広場 [屋外彫刻]

200804010 朱甲舞.JPG

2006年に亡くなられた清水九兵衛さんは、
清水焼の名家・清水六兵衛の7代目でもありました。
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-09-16-1

さすがに京都の人らしく、
京都には清水九兵衛さんの屋外彫刻がいっぱいあります。

先日京都に行った時、
清水九兵衛さんの屋外彫刻をみなければ思ったのですが、
急がしい旅であまり見ることができませんでした。

でも京都駅の「朱甲舞」だけは見てきました。
(京都に着いてまず最初に行った場所でもあります)

京都にはまた行こうと思っているので、
順番に清水九兵衛さんの彫刻を巡ってみようと思います。

そういえば、バスの中からも別の彫刻を見つけました。
朱色は鳥居のように
派手な色ではないけど目立つ色なので
清水九兵衛さんの彫刻って見つけやすいです。


最近行った横須賀美術館の玄関にも清水九兵衛さんの作品がありました。

 過去の清水九兵衛さん関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-09-16-1
                      http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-04-29

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梅の古木 @水戸偕楽園 [花]

水戸芸術館に行ってきたついでに、
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-04-06
偕楽園の梅も見てきました。

今回気になったのが、梅の古木。
ほとんど枯れているかと思われるのに、
ちゃんと花が咲いているのに感動しました。

20080407 偕楽園6.JPG

20080407 偕楽園4.JPG
こちらは水戸の六名木にも選ばれている白難波です。

古木以外にも複雑な姿をしたものが梅には多くて、
そこも見所なのかと思いました。
花だけに目が奪われていると、
もったいないかもしれません。

20080407 偕楽園1.JPG

20080407 偕楽園2.JPG

20080407 偕楽園3.JPG

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水戸の和菓子屋さんあさ川で梅の古木を模したお菓子を見つけました。
深いしわがうまく表現されています。
20080407 偕楽園9.JPG
「梅古木」

あさ川 http://www.kashi.co.jp/shop/goods/g0009.html





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