芭蕉布のブックカバー @沖縄・大宜味村 [手仕事]
沖縄に行った時、
前から気になっていた
大宜味村の芭蕉布会館に行ってきました。
大宜味村喜如嘉の芭蕉布会館では
昔からと同じ手法で芭蕉布が制作されており、
展示販売もしています。
大変多くの工程からなることから、
芭蕉布の生産量は限られており、
あまり市場に出回らないようですが、
芭蕉布会館では比較的多くの作品に出会うことができます。
写真は芭蕉布を用いたブックカバーで、
芭蕉布会館から独立され活動しているこもれび工房製です。
芭蕉布は芭蕉の木から繊維をとり、
繊維を結び合わせて長い糸を作りますが、
織物になったときに点在する結び目が
いいアクセントになっていて好きです。
こもれび工房 http://www.komorebikobo.com/
芭蕉布会館の近くでは多くの芭蕉の木を見かけました。
芭蕉布が沖縄で好まれた理由は
このように芭蕉が育つ気候という点もありますが、
なにより芭蕉布を着たときの感触が
暑い沖縄の気候に合っている点が大きいようです。
確かに他の繊維とは一味違う感触です。
大宜味村芭蕉布会館 http://www.vill.ogimi.okinawa.jp/miryoku/bashohu3.html
沖縄のやきもの 山田真萬さんの皿 [やきもの]
山田真萬さんの皿です。
山田さんのやきものは
赤絵など沖縄の伝統を基調とした絵付け多いのですが、
他の沖縄のやきものと異なる強い個性を感じます。
絵付けの勢いが力強く
普段は脇役に徹することの多い絵付けが
山田さんのやきものの場合は
強い存在感と共に前面に出てきている気がします。
そのためか、アートを感じます。
写真の皿も沖縄ではポピュラーな点打ちですが、
力強い存在感を感じます。
このあたりも山田さんのやきものの魅力だと思います。
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Fennica style book―北欧から民芸へ、フェニカが提案する豊かな暮らし Japanese rooms:Living with design & crafts
- 作者: プチグラパブリッシング
- 出版社/メーカー: プチグラパブリッシング
- 発売日: 2008/11/12
- メディア: 単行本
↑こちらのビームス・スタッフのインテリアスタイルを紹介した本には
多くの沖縄のやきものが登場しますが、
山田真萬さんのやきものも非常に多く登場しています。
すばらしいコレクションをお持ちの方もいらっしゃってうらやましいばかりです。
読谷にある山田さんのギャラリー訪問記も載っていましたので、
興味のある方は探してみてください。
InternationalGalleryBeams(原宿)では
山田真萬さんのやきものの取り扱いがあるようです。
近くに寄ったときには覗いてみようと思います。
fennica Blog http://blog.beams.co.jp/fennica/2009/01/21/
沖縄のやきもの 照屋窯の鉢 [やきもの]
照屋窯の鉢(ワンブー)です。
照屋窯は壺屋焼らしさを感じさせるやきものを
多く作っていらっしゃいます。
点打ちを丸で囲ったシンプルな模様ですが、
無造作で迷いのない絵付けに
手仕事の魅力を感じます。
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照屋窯は↓の雑誌で少し紹介されています。
SOTOKOTO (ソトコト) 2007年 04月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2007/03/05
- メディア: 雑誌
紹介されている久野さんがオーナーを務められている
鎌倉の「もやい工藝」でも取り扱っています。
もやい工藝 http://moyaikogei.jp/
http://moyaikogei.jp/itanoma/2009_0321/index.html
ルーシー・リーの器とボタン 「うつわ U-Tsu-Wa」展 [巨匠・人間国宝]
21_21 DESIGN SIHTで開催中の「うつわ」展で、
久しぶりにルーシー・リーの器にいっぱい出会えました。
水盤の上に美しく展示された
一つ一つの器の持つ凛とした世界に
引き込まれます。
本展覧会ではルーシー・リー作のボタンが
多く出展されていました。
三宅一生さん企画の展覧会だからかもしれませんが、
かなり多くのボタンを見ることができてうれしかったです。
これまでも少しづつは見る機会があったのですが、
ルーシー・リーのボタンは器に負けないくらい好きです。
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「うつわ」展では、ルーシー・リーのほかに
エルンスト・ガンペールさんとジェニファー・リーさん
の器も展示されています。
各々木と土の持つ素材の力を存分に生かした器だと思いました。
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「うつわ U-Tsu-Wa」展@21_21 DESIGN SIHT
2009/2/13-5/10
http://www.2121designsight.jp/utsuwa_about.html
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三宅一生さん企画の元、
草月ホールで1989年に開催された
「ルーシー・リー」展の図録が復刻されました!
写真:石元泰博、デザイン:亀倉雄策ということで、
お見逃しなく。
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ルーシー・リー関連の過去の記事:
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-10-03
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-08-05
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-05-11
↓にはルーシー・リーのボタンの特集記事が載っています。
「阿修羅展」 [日本美術]
阿修羅展に行ってきました。
興福寺に伝わる八部衆像と
十六大弟子像が一挙に公開されています。
中でも阿修羅像の人気が高いですが
僕自身もやはり惹かれます。
三面六臂の異形の姿ですが、
八部衆像の中では唯一武装せず、
顔も人間らしいこともあり、
人間を超越した感じと親近感が
うまく共存しているように感じます。
合掌している姿というのも
惹かれる理由のような気がします。
今はほぼ完全な姿の阿修羅像ですが、
実はいくつかの腕は修復されています。
上に掲げた左手や合掌している右手は
よーく見ると新しくつけ直されたことが分かります。
元々どのような手の形をしていたか分からないなかで、
合掌の形に修復されたようです。
本来の姿がどのような形であれ、
合掌の姿に修復されることで、
阿修羅像に新たな魂が込められた
ような気がします。
この辺りも人気の理由だと思います。
BRUTUS (ブルータス) 2009年 4/15号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 雑誌
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ぼくの好きな「よりみちパンセ」シリーズから
鶴岡真弓さんの「阿修羅のジュエリー」が発売されました。
阿修羅像のジュエリーに着目することから始まるこの本は、
阿修羅像のジュエリーを出発点にして
アジアからヨーロッパへと駆け巡り、
「ユーロ=アジア世界」という太古から続く壮大な世界を提示してくれます。
阿修羅像のジュエリーが
ここまで壮大な世界に繋がっているとは、驚きです。
オリエンタリズムやジャポニズム、あるいは西洋化、、、
なんて言葉ができるずっとずっと前から
アジアとヨーロッパは大きな繋がりを持っていたんですね。
装飾というと本質ではないと捉えられがちですが、
装飾は昔から人間にとって切っても切れない関係のようで、
装飾に着目することで見えてくる世界はいっぱいあるようです。
阿修羅展では阿修羅のネックレスやブレスレットなどにも注目です。
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「阿修羅展」@東京国立博物館
2009/3/31-6/7
(八部衆像と十六大弟子像のうち3体は4/19までの展示)
http://www.asahi.com/ashura/
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ルヴァン信州上田店へ [食べ物]
先に記事にしましたが、上田に旅してきました。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2009-03-30
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2009-03-26
上田市には天然酵母パンのルヴァンの支店があるということで、
帰りに寄ってきました。
ルヴァンに到着するのが遅くなってしまい、
パンが少ししかなかったので、
一緒にクッキーも買ってきました。
どちらもおいしかったです。
ルヴァン信州上田店のあるあたりは旧北国街道に位置し
古い町並みが保存されています。
ルヴァンも味のある古民家が店舗になっていました。
今度は早い時間に行ってみたいです。
過去の関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-04-06-2
ルヴァン信州上田店 http://www.hi-yorokonde.com/detail/index_232.html