瀬戸内国際芸術祭2010 豊島の旅2 [現代美術]
瀬戸内国際芸術祭2010に行ってきました。
前回に続いて豊島の紹介をしたいと思います。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-09-04
今回は家浦地区と甲生地区の作品を紹介します。
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ドビアス・レーベルガー「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする」
家全体に幾何学的なペイントすることで、
元空き家の日本家屋が新たな空間に生まれ変わっていました。
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横尾忠則「Aurora/宇宙的狂気愛ほか」
横尾忠則さんも参加されていました。
普通の家に横尾さんの作品が展示されている状況が新鮮です。
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塩田千春「遠い記憶」
越後妻有にも参加されていた塩田千春さんが
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2009-09-30
豊島にも参加されていました。
越後妻有では空き家の持つ歴史や記憶を
うまく作品に結びつけて印象的に残る作品を作られていました。
豊島の作品も
空き家から窓や扉などの建具を集めることで、
島の記憶に結びつく深みのある作品になっていました。
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キャメロン・ロビンス「潜在意識下の唄」
堤防に設置したオルガンパイプから
波と潮の満ち干に応じて音が聴こえてきます。
海の動きを音として実体化した作品です。
予測不可能に揺らいだリズムで奏でられる音楽は
聴いていて飽きることがありません。
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クレア・ヒリー&ショーン・コーデイロ「残り物には福がある。」
日常の風景に恐竜の骨があることで、
非日常に引き込まれる作品です。
一方で恐竜の骨が不思議と
自然に風景に馴染んでいるようにも感じます。
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スー・ペドレー「ハーモニカ」
元漁師の家を網で囲うなど
家の記憶を様々な形で可視化した作品です。
塩田さんの作品などと同様に
見た目の美しさだけでなく深みのある作品となっています。
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豊島は作品も多く分散しているので、
巡るのにのべ1日程度かかりました。
豊島美術館にはぜひいつか行きたいと思っているので、
また来れればと思います。
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瀬戸内国際芸術祭2010
2010/7/19-10/31
http://setouchi-artfest.jp/
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瀬戸内国際芸術祭2010 豊島の旅1 [現代美術]
瀬戸内国際芸術祭2010に行ってきました。
女木島、男木島に続いて、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-08-22
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-08-28
豊島の紹介をしたいと思います。
豊島は女木島や男木島に比べて広く、作品も点在しています。
無料循環バスを使って巡ってきました。
今回は唐櫃地区の作品を紹介します。
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クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」
越後妻有にも作品を残しているクリスチャン・ボルタンスキーさんですが、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2009-09-25
唐櫃港から少し歩いたところに
クリスチャン・ボルタンスキーさんの美術館ができました。
日本や世界で集めた心臓音を
光と闇の演出とともに五感で聴くことのできる作品が展示されています。
様々な心臓音を聴いていてすぐ気づいたことは、
一言で心臓音といっても実に多彩で個性的なものだということです。
この多様さが作品を奥深いものにしています。
美術館は唐櫃港から15分くらい歩いた場所にあります。
思ったより歩きますが、その道のりも作品の一部だそうです。
船やバスに乗って、最後は歩いて美術館に辿り着くことで日常から離れて、
普段向き合うことのない世界や自分自身と向き合うことのできる作品です。
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大阪芸術大学豊島アートラボ「ノリとたゆたう」
クリスチャン・ボルタンスキーさんの美術館に行く途中に、
大阪芸術大学豊島アートラボの作品がありました。
映像や音、光を利用して作られた空間を
寝転がって体験できる作品です。
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原美術館や金沢21世紀美術館でも個展を開催した
オラファー・エリアソンさんの作品もありました。
光を巧みに利用した作品が有名なオラファー・エリアソンさんですが、
土蔵の中に虹を出現させる作品が展示されていました。
原美術館でも話題になっていた美しい作品です。
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唐櫃港から唐櫃岡に向かう途中には
大地に溶け込むように豊島美術館が建設中でした。
直島にも作品がある内藤礼さんの作品を常設するための美術館です。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-08-14
設計は西沢立衛さんです。
美術館の開館は10月ということで、
残念ながら今回は行けなかったのですが
内藤礼さんの作品には強く惹かれるので
いつかまた来たいと思います。
美術館の完成が楽しみです。
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青木野枝「空の粒子/唐櫃」
清水の湧き出る「唐櫃の清水」には
青木野枝さんの作品がありました。
鉄という人工的な素材を使いながら、
やや有機的な印象の彫刻作品が
錆びの効果も相まって場に馴染んでいました。
「唐櫃の清水」はとても冷たくて、
暑い夏のオアシスのような存在でした。
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藤浩志「藤島八十郎の家」
家の中に配置されたものや様子を見ることによって
藤島八十郎という架空の人物が徐々に浮び上がってくる作品です。
なかなか面白いです。
敷地内には塔?があるので、
登り忘れのないようご注意ください。
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ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー「ストーム・ハウス」
越後妻有にあった「ストーム・ルーム」が
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2009-09-27
豊島に移動していました。
また、嵐の体験ができてうれしかったです。
お気に入りの作品です。
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島の旅行では食事場所に結構苦労したりします。
豊島では建築家の安部良さんの「島キッチン」がオープンしていたので、
ランチを食べてきました。
地元の食材を利用したメニューがいただけます。
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豊島は広かったので、次回に続きます。
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瀬戸内国際芸術祭2010
2010/7/19-10/31
http://setouchi-artfest.jp/
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