ナイロン100℃「消失」 [演劇]
演劇や小説は、単にうれしいとか悲しいとかであらわせない微妙な表現が得意です。
うれしいけどほろ苦い
悲しいけどすがすがしい とか
ナイロン100℃「消失」もそんな表現のつまった舞台です。
一見悪者に見える登場人物も、実は自分を犠牲にしてまで誰かを助けようとしている。
一見被害者に見える登場人物も、実は何もかも知ってて相手を受け入れている。
どうみても悲劇的な結末を迎えるこのお話の登場人物たちは
決して不幸にはみえません。
背景となる近未来の戦争中の世界でけなげに生きる登場人物たちは
むしろ幸せそうにもみえます。
こんな微妙な表現のできる舞台がやっぱり好きです。
そんな折見つけたナイロン100℃「消失」のビラの言葉
誕生する時、死する時
栽培する時、抜き取る時
・・・・(中略)・・・
愛する時、憎む時
戦争の時、平和の時
---だがすべてはほんの一時、やがてなにもかも消えてなくなる。
http://www.sillywalk.com/nylon/
うれしいと悲しい、善と悪など単純な二元論を超えることばのように感じますが、
いかがでしょうか?
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