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「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」 [海外美術]

若くして亡くなったモディリアーニと
夫の死を追って2日後に自殺した妻ジャンヌ
の作品を集めた展覧会です。

年代順にモディリアーニとジャンヌの作品が展示され、
ジャンヌがモディリアーニと出会い、
徐々に影響も受ける様子なども分かります。
2人の少し悲しい結末を知っているだけに、
幸せそうな時期の作品の印象も少し変わってみえます。

物語がなくても、
当然素敵な作品なんですが、
物語を知ることで、
いつもより印象深く作品を見ることができました。

夫の死後、自殺の直前にジャンヌが描いた作品は、、、
2人の物語と共にきっと忘れられません。

芸術新潮 2007年 05月号 [雑誌]

芸術新潮 2007年 05月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: 雑誌


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「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」@Bunkamura ザ・ミュージアム
2007 4/7-6/3
その後、札幌、大阪、島根、山口に巡回


「藤森建築と路上観察」展 [建築]

藤森建築にはなつかしさを感じます。
子供時代に見た田舎の建築のような。。。

もちろん最新の技術を取り入れた
機能的な建築なんですが、
そう感じさせる理由は機能に混じって存在する
遊びのような部分かもしれません。

各地に作られた建築には、
土地で手に入れやすい材料を使った
各々の気候に合わせた機能的な技術が発達したりしますが、
そういった技術には遊びを感じさせる場合が多いです。
藤森さんの命名された<看板建築>の銅版張りにも
ちょうど似たような遊びを感じます。

藤森建築にも、そんな遊びを感じました。

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「藤森建築と路上観察」展@オペラシティ・アートギャラリー
2007/4/14-7/1
http://www.operacity.jp/ag/

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本城直季さんによる藤森建築の写真がいっぱいの本
読み応えのあるインタビュー集も

ザ・藤森照信―総勢100名による徹底探究-歴史・設計・人間

ザ・藤森照信―総勢100名による徹底探究-歴史・設計・人間

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 大型本

 (本城直季さんの記事はこちら)
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-05-07-4

看板建築はこちら↓の本

建築探偵の冒険〈東京篇〉

建築探偵の冒険〈東京篇〉

  • 作者: 藤森 照信
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1989/12
  • メディア: 文庫


ユニクロのポップアートTシャツ [20世紀美術(海外)]

03年のへリング、バスキアにはじまり、
04年にはウォーホル、リキテンスタインの両巨匠、
そしてクルーガーなどなど
ポップアートアーティストの作品を引用した
ユニクロのポップアートTシャツは、
ついつい買ってしまったものの、
当時はなんとなく着る機会がありませんでした。
街角で同じTシャツの方に出会ってしまうような気がして。

最近は安心して着ることができます。

今思うと、素敵な企画だったなと思います。
中にはいいデザインのものも含まれていたし、
特にバーバラ・クルーガーはメッセージも含めてお気に入りです。
1500円という値段も驚きです。

今年はジャパニーズ・ポップカルチャー企画があるので、
ポップアートはお休みなのでしょうか?
またやっていただけるとうれしいです。

 ユニクロ http://ut.uniqlo.com/

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ポップアートといえば
昔はウォーホルやリキテンスタインしか知りませんでしたが、
彼らの活躍した60年代以降のアーティストも
見逃せないです。

少し前の本になりますが、
こちらの本で色々知りました。

シミュレーショニズム

シミュレーショニズム

  • 作者: 椹木 野衣
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 文庫


また、ミスミアート・コレクションに基づく
「ポップ・アートin U.S.A」展でも
ウォーホルやリキテンスタイン以降の
ポップアートやその周辺のアーティストの作品を
見ることができます。

最近、茨城で開催されていましたが、
ぼくは東京で昨年観ました。

鳥取、東京、茨城と約1年おきに開催されているので、
またどこかできっと開催されるのではないかと思います。


タグ:Barbara Kruger

「ブルーノ・タウト展」アルプス建築から桂離宮まで [建築]

桂離宮を<再評価>したといわれるブルーノ・タウト
桂離宮の簡素な美はよくモダニズムとして評価されているので、
ブルーノ・タウトの評価もこの文脈でのものかと思えば、
どうもそう簡単ではないようです。
タウト自身の代表建築もモダニズムより
色彩感覚にあふれた表現主義的なものが多いようですし。

では、ブルーノ・タウトは桂離宮のどこを評価したのか?
というのがなんとなく疑問だったのですが、
タウトのドローイング集「アルプス建築」を本展覧会で見て、
なんだか理解できた気がします。

「アルプス建築」はアルプスという自然のなかに、
うまく溶け込みながら人間が暮らすための都市計画が、
ドローイングとして描かれています。
この「アルプス建築」のようにタウトにとって
建築と自然との関係が重要な位置を占めていたようです。

タウトの桂離宮評価も日常生活と自然と建築の関係性に
理想をみたからではないかと思います。

 「生活そのものがもっとも簡素な形式を与える 自然は形式である」
                        - ブルーノ・タウト
 
 

ブルーノ・タウト―桂離宮とユートピア建築

ブルーノ・タウト―桂離宮とユートピア建築

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: オクターブ
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 大型本

ブルーノ・タウト展のカタログにはこんな言葉も

  自然に同調しようとする創造の思いが
  日本美を成しているということを、
  ブルーノ・タウトによって、わたしたちはあらためて強く知る
            - 深澤直人
 
  日向邸の部屋からは熱海の海が一望できる。
  「自然と人間」の関係性をもっとも重視する
  タウトの思想が現れている
            - 隈研吾

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「ブルーノ・タウト展」アルプス建築から桂離宮まで @ワタリウム美術館
2007 2/3-5/27
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0702_taut.html

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ブルーノ・タウトの本はこれまで読んでいなかったのですが、
タウト自身の言葉が読んでみたくなりました。

ニッポン―ヨーロッパ人の眼で見た

ニッポン―ヨーロッパ人の眼で見た

  • 作者: ブルーノ・タウト
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/12
  • メディア: 文庫


日本文化私観―ヨーロッパ人の眼で見た

日本文化私観―ヨーロッパ人の眼で見た

  • 作者: ブルーノ・タウト, 森 【トシ】郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1992/10
  • メディア: 文庫


画帖桂離宮

画帖桂離宮

  • 作者: ブルーノ・タウト, 篠田 英雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 単行本

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本展覧会でのもう一つの発見は、
タウトが民芸の柳宗悦と友人関係だったこと。
手紙等が展示されていました。
2人の共通点を考えるのも楽しいかもしれません。


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