名品との出会い 「何必館拾遺展」@何必館・京都現代美術館 [日本美術]
芸術作品を観る時、
自分の目だけを信じて
純粋に作品そのものを見ることができればいいのですが、、、
なかなか難しいです。
無理せず誰かの眼を通して見てみると、
自分では気づかなかった新しい発見があったりします。
誰かの眼を通して美術品を見るには、
誰かの収集品を見るのがいいような気がします。
例えば白洲正子さんの収集品を見ると
これも”美”なんだ、といった発見が多くあります。
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何必館・京都現代美術館では
館長の梶川芳友さんが愛し集めた収集品が
展示されています。
現在開催中の「何必館拾遺展」では
特に思い入れのある品々が
作品にまつわる逸話と共に展示されています。
村上華岳、速水御舟、小林古径、入江波光、松本俊介、山口薫、
良寛、富本憲吉、加藤唐九郎、北大路魯山人、ジャコモ・マンズー、パウル・クレー
梶川芳友さんの眼を通して作品を見ることで、
多くの発見がありました。
純粋に作品そのものを鑑賞することも可能ですが、
作品の歩んできた歴史、梶川芳友さんとの出会いなど
ひとつひとつの逸話があることで、
作品にぐっと深みを感じます。
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「何必館拾遺展」@何必館・京都現代美術館
2008/3/1-4/13
http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
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↓本も発売されました。
神坂雪佳の図案 「海路」てぬぐい帳 [日本美術]
琳派の継承者として知られる神坂雪佳の図案に惹かれます。
中でも図案集「海路」は色数も少なくシンプルな図案なのに
様々な海の表情が表されていて見てて飽きません。
そんな神坂雪佳の図案「海路」をモチーフにデザインしたてぬぐいを
表紙として利用し製本されたノートを見つけました。
京都のアートショップ・ピエボ製です。
製本は御茶ノ水の美篶堂によるものです。
pievo http://www.artefactory.co.jp/html/shop/shop.html
美篶堂 http://www.misuzudo-b.com/index.html
細見美術館 アートキューブ・ショップ http://artcube-kyoto.co.jp/top.html
明治35年に多色木版摺による「染織圖案 海路」を発行した
芸艸堂(うんそうどう)は現在も京都で営業していますが、
芸艸堂からは「海路」の図案が手摺木版はがきとして発売されています。
とってもモダンです。
芸艸堂 http://winds-unsodo.shop-pro.jp/?mode=f3
http://www.unsodo.net/
Winds芸艸堂店長のブログ http://blog.winds-unsodo.shop-pro.jp/?eid=67219
↓そして芸艸堂からは「海路」の図案を集めた本も発売されています。
神坂雪佳 蝶千種・海路―近代図案コレクション (近代図案コレクション)
- 作者: 神坂 雪佳
- 出版社/メーカー: 芸艸堂
- 発売日: 2003/09
- メディア: 大型本
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神坂雪佳は「百々世草」のシリーズも人気です。
同じく芸艸堂製の絵はがきです。
神坂雪佳 百々世草―近代図案コレクション (近代図案コレクション)
- 作者: 神坂 雪佳
- 出版社/メーカー: 芸艸堂
- 発売日: 2003/09
- メディア: 大型本
一澤信三郎帆布の麻帆布鞄 [手仕事]
京都のお店は
変わらないことと新しい試みのバランスが
うまいお店が多い気がします。
一澤信三郎帆布に行ってきましたが、
昔から変わらない定番の商品の中にも
新しい試みがいくつか見られました。
新しい色もあったりしましたが、
新しい素材の麻帆布を用いた鞄に惹かれて、
買ってきました。
形は昔から変わらないズタ袋です。
麻の風合いがとてもいいです。
紺地の商標が新しい試みの証です。
一澤信三郎帆布 http://www.ichizawashinzaburohanpu.co.jp/
過去の関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-08-13
変わらないことと新しい試みのバランスが
うまいお店が多い気がします。
一澤信三郎帆布に行ってきましたが、
昔から変わらない定番の商品の中にも
新しい試みがいくつか見られました。
新しい色もあったりしましたが、
新しい素材の麻帆布を用いた鞄に惹かれて、
買ってきました。
形は昔から変わらないズタ袋です。
麻の風合いがとてもいいです。
紺地の商標が新しい試みの証です。
一澤信三郎帆布 http://www.ichizawashinzaburohanpu.co.jp/
過去の関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-08-13
みつばちトート&恵文社オリジナルトート [デザイン]
本屋に行って本を色々見ている時は
本を読んでいる時と同じくらい重要な時間です。
たまに本屋を変えてみると新たな発見があったりして、
楽しいひとときです。
京都に行ったとき、
前から気になっていた本屋さん
恵文社一乗寺店に行ってきました。
想像通りとっても発見の多い本屋さんで、
楽しい時間を過ごすことができました。
こんな本屋さんが近くにあればいいのにと思える本屋さんです。
旅行中の身ということもあり、
重い本はあまり買えなかったのですが、
みつばちトート製の恵文社オリジナルトートを見つけて
買ってきました。
↓本屋さんが好きな方ならHPでも十分楽しめると思います。
恵文社一乗寺店 http://www.keibunsha-books.com/
みつばちトート http://www.mitsubachi-tote.com/
過去のみつばちトート関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-02-16
上洛の手引き 「京都のこころ A to Z」 [旅]
旅行に行くとき、
一般的なガイドブックも参考にしますが、
最近は個人で書かれた案内本が気になります。
同じ街でも人によって見え方が違うようで、
何気ない場所も人によっては特別な場所になります。
そんなその人なりの個性的な視線に溢れた本に
運良く出会ってしまったら、
ましてや自分の興味とその人の視線が
ぴったり重なってしまったら、
その本を片手に旅に出ないわけには行きません。
昨年の鳥取旅行の際には「来鳥手帖」が来鳥の手引きとなりましたが、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-02-16
今回の京都旅行では木村衣有子さんの「京都のこころ A to Z」が
上洛の手引きとなりました。
(京都に行くことを”上洛”と呼ぶのもこちらの本で知りました)
河井寛次郎記念館、進々堂のテーブル、亀屋良永のお菓子、重森三玲の庭、、、
今回の京都旅行に関連してこれまで記事にした内容の多くが、
こちらの本でも紹介されています。
興味の重なる部分が多い本でしたが、
木村衣有子さんなりの視線がとても参考になります。
また、知らないことも結構あって、多くの発見がありました。
木村衣有子さんのHP パール日記 http://mitake75.petit.cc/
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他にも個性的な視線を持った京都の本がいろいろあって、
参考になりました。
沼田元氣(沼田元気)さんの本を読んだ後は、
京都の見え方がきっと変わります。
それくらい発見に満ちた本です。
京都スーベニイル手帖・冬春編―ぼくの伯父さんの旅のお土産ブック
- 作者: 沼田 元気
- 出版社/メーカー: 白夜書房
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
京都スーベニイル手帖 夏秋編―ぼくの伯父さんの旅のお土産ブック
- 作者: 沼田 元気
- 出版社/メーカー: 白夜書房
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
甲斐みのりさんの京都案内本もおすすめです。
やはり色々な発見があります。
有名で人気があるから紹介するのではなく
自分が好きだから紹介するという姿勢が、
個人名義の案内本のいいところだと思います。
また運良く本に出会えたら、旅に行きたいと思います。
フォーチュン・クッキーのルーツ 辻占煎餅 @伏見稲荷・宝玉堂 [食べ物]
占い入りのクッキーのことを
外国ではフォーチュン・クッキーといいますが、
意外にも日本にルーツがあるといわれています。
辻占煎餅と呼ばれる煎餅がそれです。
↓こちらのサイトに詳しい解説があります
http://www.m-mizoguti.com/papier/papier7.html
今ではあまり見かけない辻占煎餅ですが、
伏見稲荷の前には煎餅屋さんが多くあり、
今でも辻占煎餅がさかんに売られています。
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色々なお店がある中で
宝玉堂にて辻占煎餅を購入しました。
白味噌入りの玉子せんべいです。
宝玉堂では辻占煎餅に”鈴”という名前が付いています。
確かに鈴のような形です。
宝玉堂 http://www.oishikoji.com/shop/index.php?shopid=035
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伏見稲荷にも参拝してきました。
伏見稲荷 http://inari.jp/
外国ではフォーチュン・クッキーといいますが、
意外にも日本にルーツがあるといわれています。
辻占煎餅と呼ばれる煎餅がそれです。
↓こちらのサイトに詳しい解説があります
http://www.m-mizoguti.com/papier/papier7.html
今ではあまり見かけない辻占煎餅ですが、
伏見稲荷の前には煎餅屋さんが多くあり、
今でも辻占煎餅がさかんに売られています。
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色々なお店がある中で
宝玉堂にて辻占煎餅を購入しました。
白味噌入りの玉子せんべいです。
宝玉堂では辻占煎餅に”鈴”という名前が付いています。
確かに鈴のような形です。
宝玉堂 http://www.oishikoji.com/shop/index.php?shopid=035
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伏見稲荷にも参拝してきました。
伏見稲荷 http://inari.jp/
伊藤若冲の石仏 京都・石峰寺 [日本美術]
江戸の画家・伊藤若冲が晩年過ごしたお寺が
伏見稲荷の近くにあります。
石峰寺です。
石仏を造りながらの
悠々自適な生活を送っていたようで、
お寺の裏山には多くの石仏が残されています。
若冲らしく表情豊かな石仏に出会えます。
過去の伊藤若冲関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-03-11
↓伊藤若冲といえばこちらの本がおススメです
伏見稲荷の近くにあります。
石峰寺です。
石仏を造りながらの
悠々自適な生活を送っていたようで、
お寺の裏山には多くの石仏が残されています。
若冲らしく表情豊かな石仏に出会えます。
過去の伊藤若冲関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-03-11
BRUTUS (ブルータス) 2006年 8/15号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 雑誌
↓伊藤若冲といえばこちらの本がおススメです
重森三玲の庭 霊雲院・光明院・芬陀院 [日本美術]
重森三玲庭園美術館を訪れた翌日、
東福寺方丈八相庭園に行ってきましたが、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-16
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-17
東福寺の塔頭の中にも重森三玲さんの庭があるので、
拝観してきました。
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霊雲院には
重森三玲さんが江戸時代の庭を復元した「九海八山の庭」と
新たに作庭した「臥雲庭」があります。
中央に須弥山を配した九海八山の庭
流れる雲が表現された臥雲庭
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光明寺には東福寺八相庭と同時期に作庭された波心庭があります。
奥の三尊石組から放射状に石を配置されているので、
どこから見てもすばらしい空間に出会えます。
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雪舟作と伝えられる庭で芬陀院ですが、
重森三玲さんによる修復がなされています。
鶴亀庭と呼ばれる南庭は雪舟作と伝えられています。
右が亀島左が鶴島です。
東側の庭は重森三玲さんにより新規作庭されました。
茶室からみると石組みに深い奥行きが生まれます。
東福寺方丈八相庭園に行ってきましたが、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-16
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-17
東福寺の塔頭の中にも重森三玲さんの庭があるので、
拝観してきました。
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霊雲院には
重森三玲さんが江戸時代の庭を復元した「九海八山の庭」と
新たに作庭した「臥雲庭」があります。
中央に須弥山を配した九海八山の庭
流れる雲が表現された臥雲庭
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光明寺には東福寺八相庭と同時期に作庭された波心庭があります。
奥の三尊石組から放射状に石を配置されているので、
どこから見てもすばらしい空間に出会えます。
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雪舟作と伝えられる庭で芬陀院ですが、
重森三玲さんによる修復がなされています。
鶴亀庭と呼ばれる南庭は雪舟作と伝えられています。
右が亀島左が鶴島です。
東側の庭は重森三玲さんにより新規作庭されました。
茶室からみると石組みに深い奥行きが生まれます。
重森三玲の庭 東福寺方丈八相庭園 [日本美術]
重森三玲庭園美術館を訪ねた翌日、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-16
重森三玲さんの作庭した東福寺方丈の八相庭園を拝観しました。
本格的な作庭としては最初の作品といわれる庭で、
重森三玲さんの代表作です。
市松の庭
とってもモダンです
井田庭
ここにも市松模様が見られます
北斗七星庭
南庭
重森三玲庭園美術館の庭と同じく
石組みで4つの島が組まれています
石を起立させて縦に使うなど
重森三玲さんらしい新しい表現が強い印象を残します
東福寺 http://www.tofukuji.jp/index2.html
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-16
重森三玲さんの作庭した東福寺方丈の八相庭園を拝観しました。
本格的な作庭としては最初の作品といわれる庭で、
重森三玲さんの代表作です。
市松の庭
とってもモダンです
井田庭
ここにも市松模様が見られます
北斗七星庭
南庭
重森三玲庭園美術館の庭と同じく
石組みで4つの島が組まれています
石を起立させて縦に使うなど
重森三玲さんらしい新しい表現が強い印象を残します
東福寺 http://www.tofukuji.jp/index2.html
重森三玲庭園美術館へ [日本美術]
おととし、「重森三玲の庭」展を観に行ったですが、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-02-11-1
実は重森三玲さんの造った庭を実際に観たことがなく、
ぜひ観てみたいと思っていました。
そこで、京都に行くにあたって、
重森三玲庭園美術館にいくことにしました。
実際に行ってみて、
写真や図面だけでは伝わらなかった
庭園の作りだす空間に圧倒されました。
部分的に切り取っても画になります。
州浜や築山など重森三玲らしさが溢れています。
茶室も案内していただけました。
襖の大胆な意匠がとってもモダンです。
庭はついつい縁側から見てしまうのですが、
室内から見るように作られているとのことでした。
なるほど。
見学には事前の予約が必要ですが、
丁寧に解説していただけるので勉強になります。
重森三玲庭園美術館 http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/index.html
2005年頃、吉永小百合さんが出演されている
液晶テレビAQUOSのCMに登場した庭です。
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最近発売された本です。
きれいな写真がいっぱいで、楽しめます。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-02-11-1
実は重森三玲さんの造った庭を実際に観たことがなく、
ぜひ観てみたいと思っていました。
そこで、京都に行くにあたって、
重森三玲庭園美術館にいくことにしました。
実際に行ってみて、
写真や図面だけでは伝わらなかった
庭園の作りだす空間に圧倒されました。
部分的に切り取っても画になります。
州浜や築山など重森三玲らしさが溢れています。
茶室も案内していただけました。
襖の大胆な意匠がとってもモダンです。
庭はついつい縁側から見てしまうのですが、
室内から見るように作られているとのことでした。
なるほど。
見学には事前の予約が必要ですが、
丁寧に解説していただけるので勉強になります。
重森三玲庭園美術館 http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/index.html
2005年頃、吉永小百合さんが出演されている
液晶テレビAQUOSのCMに登場した庭です。
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最近発売された本です。
きれいな写真がいっぱいで、楽しめます。