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ねむの木こども美術館「どんぐり」へ [文化]

秋野不矩美術館に行ってきた後、
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-06-22
ねむの木こども美術館にも行ってきました。

20080625 ねむの木.JPG

2007年に新しくオープンした
ねむの木こども美術館「どんぐり」は
秋野不矩美術館と同じく藤森照信さんの設計です。

20080625 ねむの木2.JPG

やさしさと力強さをあわせ持つような
不思議な建物だと思いました。

20080625 ねむの木3.JPG

建物に描かれた画は
ねむの木学園の皆さんによるものです。

 ねむの木こども美術館 http://www.nemunoki.or.jp/kmuseum/index.html
  (年末年始を除いて基本的には年中無休だそうです)

20080625 ねむの木4.JPG
もう一つの美術館「ねむの木緑の中」は休館中でした。
こちらは坂茂さんの設計です。

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ねむの木学園を知ったのは、
ずいぶん前なのですが、
「高校生のための批評入門」という本に納められた
ねむの木学園の園長でもある女優の宮城まり子さんの文章がきっかけでした。

「ぼく かえる みつけた。 しみそう。 くさのところへ いきました。」
と男の子が書いた文章を、
きちんとした文章に直そうとする先生に対して、
言葉が間違ってても
「死にそう」ではなく「しみそう」という
その子なりの表現のほうが好き、
と感じた宮城さんのお話です。

教育で得るものは確かにいっぱいあるけど、
逆に失うものもあるのだなと思いました。

ねむの木学園の方々の画を見ていると、
ぼくが失ってしまったものがいっぱいあって、
心がひどく揺さぶられます。
素敵な世界です。

20080625 ねむの木5.JPG

ポストカードをいろいろ買ってきました。
写真はむらまつきよみさんの作品です。

以下のサイトで作品を見ることができます。

 ねむの木学園ギャラリー  http://www.nemunoki.or.jp/gallery/index.html 



愛の風景―ねむの木学園

愛の風景―ねむの木学園

  • 作者: 宮城 まり子
  • 出版社/メーカー: ねむの木学園
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本



まり子の目・子どもの目―ねむの木学園の〈教育〉発見

まり子の目・子どもの目―ねむの木学園の〈教育〉発見

  • 作者: 宮城 まり子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: -



時々の初心 ねむの木学園の40年

時々の初心 ねむの木学園の40年

  • 作者: 宮城 まり子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/06/07
  • メディア: 単行本



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宮城まり子さんの文章の載っている
「高校生のための批評入門」は
他に「文章読本」、「小説案内」もあるシリーズなのですが、
大変多くの素敵な文章が載っていて、面白いです。

ずいぶん昔に読んだのですが、
おかげで世界が広がった気がします。

現在の自分の知識の多くはこの本が出発点になっているような、
というといいすぎかもしれませんが、
読まれたことがない方にはおススメです。
編者の方々による手引きも見逃せません。


高校生のための文章読本

高校生のための文章読本

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1986/03
  • メディア: 単行本



高校生のための批評入門

高校生のための批評入門

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1987/04
  • メディア: 単行本



高校生のための小説案内

高校生のための小説案内

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1988/04
  • メディア: 単行本



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コメント 4

Tytto

「ねむの木こども美術館」
ココも、ステキ☆
by Tytto (2008-06-28 07:53) 

mckee

こちらもいいですよね^^。
テレビで見かけて絶対行こうと思って行ってきました。
by mckee (2008-06-30 22:40) 

かものはし

こんにちは!素敵な美術館ですね~。
いつも、こちらのブログで色々と素敵なところを拝見できて、
ありがたく思っています。
さて。『高校生のための文章読本』!!!私も持っていました。
学校指定図書ではありましたが、色んな作家のお話を読めて
なんてお得な!とひそかに思っていましたね。
懐かしいです。
by かものはし (2008-07-28 12:33) 

mckee

絵本の中のような風景ですよね。
ぜひ訪ねてみてください。

『高校生のための文章読本』は当時ベストセラーだったので、
きっと多くの方々に影響与えているのでしょうね。
久しぶりに見返してみても、
改めていろんな発見があります。
by mckee (2008-08-05 11:08) 

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