SSブログ

「阿修羅展」 [日本美術]


芸術新潮 2009年 03月号 [雑誌]

芸術新潮 2009年 03月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/02/25
  • メディア: 雑誌



阿修羅展に行ってきました。

興福寺に伝わる八部衆像と
十六大弟子像が一挙に公開されています。

中でも阿修羅像の人気が高いですが
僕自身もやはり惹かれます。

三面六臂の異形の姿ですが、
八部衆像の中では唯一武装せず、
顔も人間らしいこともあり、
人間を超越した感じと親近感が
うまく共存しているように感じます。

合掌している姿というのも
惹かれる理由のような気がします。

今はほぼ完全な姿の阿修羅像ですが、
実はいくつかの腕は修復されています。
上に掲げた左手や合掌している右手は
よーく見ると新しくつけ直されたことが分かります。

元々どのような手の形をしていたか分からないなかで、
合掌の形に修復されたようです。

本来の姿がどのような形であれ、
合掌の姿に修復されることで、
阿修羅像に新たな魂が込められた
ような気がします。

この辺りも人気の理由だと思います。


BRUTUS (ブルータス) 2009年 4/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2009年 4/15号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 雑誌




-------------------


阿修羅のジュエリー (よりみちパン!セ シリーズ44)

阿修羅のジュエリー (よりみちパン!セ シリーズ44)

  • 作者: 鶴岡 真弓
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 2009/03/28
  • メディア: 単行本



ぼくの好きな「よりみちパンセ」シリーズから
鶴岡真弓さんの「阿修羅のジュエリー」が発売されました。

阿修羅像のジュエリーに着目することから始まるこの本は、
阿修羅像のジュエリーを出発点にして
アジアからヨーロッパへと駆け巡り、
「ユーロ=アジア世界」という太古から続く壮大な世界を提示してくれます。

阿修羅像のジュエリーが
ここまで壮大な世界に繋がっているとは、驚きです。

オリエンタリズムやジャポニズム、あるいは西洋化、、、
なんて言葉ができるずっとずっと前から
アジアとヨーロッパは大きな繋がりを持っていたんですね。


装飾というと本質ではないと捉えられがちですが、
装飾は昔から人間にとって切っても切れない関係のようで、
装飾に着目することで見えてくる世界はいっぱいあるようです。

阿修羅展では阿修羅のネックレスやブレスレットなどにも注目です。

-------------------
「阿修羅展」@東京国立博物館
2009/3/31-6/7
(八部衆像と十六大弟子像のうち3体は4/19までの展示)
http://www.asahi.com/ashura/
-------------------


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 2

Kおばさん

「阿修羅のジュエリー」ぜひ買います。教えてくれてありがとう。
読んでから阿修羅展を見るか、せっかく休みの今日読まず(買わずに)行くか悩ましいですが・・・。
「よりみちパン!セ」シリーズは私も2冊持っています。
子供に薦めるつもりが自分のザルのような頭の空間を
埋めてもらっています。
by Kおばさん (2009-04-07 01:07) 

mckee

コメントありがとうございます。
「阿修羅のジュエリー」はおススメです。
読んでから行くか後で読むか難しいですが、
いずれの場合も、ぜひ阿修羅のジュエリーにも注目してみてください。

「よりみちパン!セ」シリーズはいつのまにか
40冊を超えるシリーズになってますね。
まだまだ眼が離せないです。
by mckee (2009-04-07 20:05) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。