「越後妻有 アート トリエンナーレ 2009」 その1 [現代美術]
越後妻有アートトリエンナーレに行ってきました。
棚田の続く里山には、
ここでしか体験できないアートが
溢れていました。
行ってよかったと思います。
なかでも、
廃屋や廃校を利用したプロジェクトに
やはり強く惹かれます。
多くの歴史や記憶を吸収したこれらの施設は
アーティストだけでなく
作品を見る人の想像力も強く刺激します。
----------------------
見てきた作品を紹介したいと思いますが、
ここではまずビッグネームの作品を紹介します。
イリヤ&エミリア・カバコフ「棚田」@まつだい「農舞台」
棚田とアートが結びついた作品で、
越後妻有を代表する作品の一つだと思います。
クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン「最後の教室」@旧東川小学校
会場である廃校をうまく利用しながら、さらに
光、闇、音、風、匂いなどが感覚を複雑に刺激する作品です。
外国人の作者が作る世界であるにもかかわらず、
廃校という場所の力を介して
自分の記憶と深く結びついてくる作品です。
マリーナ・アブラモヴィッチ「夢の家」@上湯
古民家を利用して作られた夢を見るための家。
赤、青、緑、紫の4つの部屋で
各々指定のパジャマを着て箱の中で眠り
翌朝見た夢を夢の本に書き残す、という作品です。
設定を聴いただけでも刺激的な作品ですが、
いつか体験してみたい気もします。
アントニー・ゴームリー「もうひとつの特異点」@二ツ屋
家の中に糸が張り巡らされた作品。
それだけでも美しい作品ですが、
人型の彫刻にこだわるゴームリーらしく
よく見ると糸の中に人間の姿が浮かんでみえます。
(写真では分かりにくいですが、、、)
人間の姿がそこにあることで、
非常に深い作品になっていると思います。
リチャード・ディーコン「マウンテン」@桐山
パブリック・アートとしての彫刻作品は
場に力を与える際に有効ですが、
越後妻有のように場に力のある場所では、
逆に力の強い作品には向かない気がします。
リチャード・ディーコンのこの作品は
無機質な素材と有機的なフォルムが
うまく背景に溶け込んでいるような気がしました。
ジェームズ・タレル「光の館」@ナカゴグリーンパーク
天井にの四角い穴が空を切り取る有名な作品は、
残念ながら雨天のため屋根が閉まっていました。。。
お風呂の作品も気になりましたが、
宿泊者だけが体験できるようです。
ドミニク・ペロー「バタフライパビリオン」@下条・神明水辺公園
MVRDV「まつだい「農舞台」」@松代駅前
建築界のビッグネームの作品も。
バタフライパビリオンは鏡が周囲の景色を映し、
まつだい「農舞台」は雪国に白ということで、
各々うまく越後妻有の地に溶け込んでいるような気がします。
折りたためる屋根など雪国対応もなされているようです。
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今回で4回目の越後妻有アートトリエンナーレですが、
訪れるのははじめてでした。
もっと前から参加しておけばよかったと後悔しています。
天候に恵まれなかったのが少し残念でした。
機会があればまた行きたいです。
星峠の棚田
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越後妻有トリエンナーレ2009
2009/7/26-9/13
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/
越後妻有トリエンナーレ秋版
2009/10/3-11/23
http://www.echigo-tsumari.jp/2009autumn/
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棚田の続く里山には、
ここでしか体験できないアートが
溢れていました。
行ってよかったと思います。
なかでも、
廃屋や廃校を利用したプロジェクトに
やはり強く惹かれます。
多くの歴史や記憶を吸収したこれらの施設は
アーティストだけでなく
作品を見る人の想像力も強く刺激します。
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見てきた作品を紹介したいと思いますが、
ここではまずビッグネームの作品を紹介します。
イリヤ&エミリア・カバコフ「棚田」@まつだい「農舞台」
棚田とアートが結びついた作品で、
越後妻有を代表する作品の一つだと思います。
クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン「最後の教室」@旧東川小学校
会場である廃校をうまく利用しながら、さらに
光、闇、音、風、匂いなどが感覚を複雑に刺激する作品です。
外国人の作者が作る世界であるにもかかわらず、
廃校という場所の力を介して
自分の記憶と深く結びついてくる作品です。
マリーナ・アブラモヴィッチ「夢の家」@上湯
古民家を利用して作られた夢を見るための家。
赤、青、緑、紫の4つの部屋で
各々指定のパジャマを着て箱の中で眠り
翌朝見た夢を夢の本に書き残す、という作品です。
設定を聴いただけでも刺激的な作品ですが、
いつか体験してみたい気もします。
アントニー・ゴームリー「もうひとつの特異点」@二ツ屋
家の中に糸が張り巡らされた作品。
それだけでも美しい作品ですが、
人型の彫刻にこだわるゴームリーらしく
よく見ると糸の中に人間の姿が浮かんでみえます。
(写真では分かりにくいですが、、、)
人間の姿がそこにあることで、
非常に深い作品になっていると思います。
リチャード・ディーコン「マウンテン」@桐山
パブリック・アートとしての彫刻作品は
場に力を与える際に有効ですが、
越後妻有のように場に力のある場所では、
逆に力の強い作品には向かない気がします。
リチャード・ディーコンのこの作品は
無機質な素材と有機的なフォルムが
うまく背景に溶け込んでいるような気がしました。
ジェームズ・タレル「光の館」@ナカゴグリーンパーク
天井にの四角い穴が空を切り取る有名な作品は、
残念ながら雨天のため屋根が閉まっていました。。。
お風呂の作品も気になりましたが、
宿泊者だけが体験できるようです。
ドミニク・ペロー「バタフライパビリオン」@下条・神明水辺公園
MVRDV「まつだい「農舞台」」@松代駅前
建築界のビッグネームの作品も。
バタフライパビリオンは鏡が周囲の景色を映し、
まつだい「農舞台」は雪国に白ということで、
各々うまく越後妻有の地に溶け込んでいるような気がします。
折りたためる屋根など雪国対応もなされているようです。
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今回で4回目の越後妻有アートトリエンナーレですが、
訪れるのははじめてでした。
もっと前から参加しておけばよかったと後悔しています。
天候に恵まれなかったのが少し残念でした。
機会があればまた行きたいです。
星峠の棚田
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越後妻有トリエンナーレ2009
2009/7/26-9/13
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/
越後妻有トリエンナーレ秋版
2009/10/3-11/23
http://www.echigo-tsumari.jp/2009autumn/
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大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ2009公式ガイドブック アートをめぐる旅ガイド 『美術手帖』2009年 08月号増刊
- 作者:
- 出版社/メーカー: 美術出版社
- 発売日: 2009/07/10
- メディア: 雑誌
お久しぶりです。私も行きたかったんですが、ぐずぐずして、すっかり行きそびれました。
それにしても、秋版ってのがあるんですか?気になりますね。
by かものはし (2009-09-26 03:50)
かものはしさん、コメントありがとうございます。
そうなんです。秋版があるので、まだチャンスがありますよ。
お時間があれば、ぜひおススメします。
by mckee (2009-09-27 21:15)