「死なないための葬送 荒川修作初期作品」展 @国立国際美術館 [20世紀美術(日本)]
荒川修作さんの初期の棺桶型作品を集めた展覧会です。
会場には塊状の物体が入った棺桶が並びます。
セメントと綿で作られた塊状の物体は
近寄って見ると不思議と有機物のような気配を感じます。
中にはかすかに人の名残を感じるものもあり、
ミイラのようでもあります。
棺桶ということから「死」を感じさせますが、
ミイラのように奇妙な生々しさを感じさせます。
死から解放されたかのように。。。
荒川修作さんは最近はマドリン・ギンズさんとともに
「天命反転」という名の建築や空間を作られています。
「天命反転」=「死なないための」
初期の作品からも現在の活動の一端が垣間見れるような気がしました。
--------------------
過去にも書いたように
荒川さんの作品は分かりにくいのですが、
それは荒川さんの表現しようとしていることが
言葉で表しにくいものだからだと思います。
でもこの分かりにくさゆえに、
逆に奇妙に記憶に残るような気もします。
一度もっともっとゆっくり作品を観てみたいような気がします。
荒川さんの頭の中を覗き見るような感覚でしょうか?
何か想像を超えた何かが、きっとあるような気がします。
そして、それは自分の頭の中を覗き見ることでもあるような気がします。
過去の荒川修作さん関連記事:http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-04-07
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-05-08
---------------------
「死なないための葬送 荒川修作初期作品」展 @国立国際美術館
2010/4/17-6/27
http://www.nmao.go.jp/japanese/b2_exhi_beginning_arakawa.html
---------------------
気が付くと本がいくつも出ていました。
いつか読んでみたいと思います。
三鷹天命反転住宅 ヘレン・ケラーのために―荒川修作+マドリン・ギンズの死に抗する建築
- 作者: 荒川 修作
- 出版社/メーカー: 水声社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 大型本
コメント 0