「柳宗悦 朝鮮とその藝術展」 @韓国文化院 [民藝]
「柳宗悦 朝鮮とその藝術展」を観に
韓国文化院に行ってきました。
柳宗悦は、
雑誌白樺で活躍していた当時、
ロダンの彫刻を見に訪れた浅川伯教より土産としてもらった
染付秋草文面取壺に導かれて
朝鮮を何度も訪れ工芸品を収集し始めます。
柳宗悦が愛して主に収集した工芸品は
例えば高麗時代の青磁のような高級品よりも
日常品として用いられた朝鮮時代(李朝)の器でした。
その後、柳宗悦は
朝鮮で日常品の美を発見した眼により、
日本で民藝の美を見出すことになります。
日本にいるときには見えなかったものが、
異文化に触れることで見えてくることがあります。
柳宗悦が民藝を見出すには、
朝鮮の工芸品との出会いが必要だったように思います。
展示会では柳宗悦が収集した
主に朝鮮時代の陶磁器、木工品、近郊品などが
紹介されています。
どれも華麗な美というよりも
静かな力強さを持つ美を備えていました。
今改めて朝鮮時代の工芸品を見ることで、
柳宗悦の通ってきた道を辿ることができたような気がします。
展示会では工芸品のほかに
数多くの写真パネルや自筆原稿なども展示されていて
柳宗悦の思想や人物にも触れることができる構成となっていました。
-----------------
「柳宗悦 朝鮮とその藝術展」 @韓国文化院
2010/6/9-6/12
http://www.koreanculture.jp/info_news_view.php?number=1080
-----------------
日本民藝館では関連催事として「朝鮮陶磁」展が開催中です。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-05-26
また、日本民藝館で7/6-9/5開催の「日本の染」展では
今回の「柳宗悦 朝鮮とその藝術展」が再現されるようです。
行き逃した方は是非。
日本民藝館 http://www.mingeikan.or.jp/home.html
コメント 0