プラド美術館へ [海外美術]
マドリッドではプラド美術館にも行ってきました。
ベラスケスの「ラス・メニーナス」も観ることができました。
絵画としての魅力以外に
多数の視線の交錯する複雑な構図も気になる作品です。
フーコーの「言葉と物」での議論をかじった時から
一度見てみたかった作品です。
王室御用達画家だったこともあり
プラド美術館にはベラスケスの作品が多数あり、
堪能できました。
時代は違うのですが、
ベラスケス同様にゴヤも王室御用達画家だったので
ゴヤの作品も多く観ることができました。
ぼくが行った時は
ちょうど日本で「ゴヤ展」が開催中だったのですが、
日本への貸し出しの影響はほとんど感じさせないほどの
ゴヤ作品の充実ぶりでした。
王室御用達画家だったゴヤは
生涯のなかで王室御用達画家とは思えない題材の作品も多数描いていて、
その二面性に惹かれます。
特に「ブラック・ペインティング(黒い絵)」と呼ばれる一連の作品は
怖いもの見たさのような不思議な魅力を備えていて
強い印象が残ります。
「ブラック・ペインティング(黒い絵)」の魅力については
伊集院静さんが「美の旅人 スペイン編」で語っています。
ゴヤ以外も含め多くのスペイン絵画を訪ね歩いた本です。
今回の旅行の参考になりました。
スペイン王室と切っても切れないハプスブルグ家は
家系図と名前が複雑で困るのですが、
絵画を頼りにすると少しは覚えられそうです。
中野京子さんの本は
プラド美術館に行く前に読んで
とても参考になりました。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
- 作者: 中野 京子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/08/12
- メディア: 新書
プラド美術館 http://www.museodelprado.es/en
コメント 0