ガウディ設計 カサ・ビセンスへ [建築]
バルセロナではカサ・ビンセスを見に行ってきました。
カサ・ビンセスはガウディがバルセロナで手がけた
最初の個人住宅です。
残念ながら内部は一般に非公開ということで、
外観のみを見学しました。
ガウディはモデルニスモの時代のスペインを代表する建築家です。
モデルニスモは英語でモダニズムですが、
その中身は国によって違います。
スペインのモデルニスモは装飾的で
アール・ヌーボーに近く感じます。
ガウディはその後、独自の芸術を完成させていきますが、
カサ・ビセンスはまだ同時代のモデルニスモの建築家同様の
細かな装飾が見られます。
自然のモチーフの多用は
アール・ヌーボーと同様ですが、
ガウディのその後の建築に繋がっている気がします。
タイル製造業者だったマヌエル・ビセンスの邸宅ということもあり、
タイルが効果的に使われています。
市松模様に配置されたタイルなどは、
イスラムの雰囲気も感じさせ
ネオ・ムデハル様式と呼ばれることもあります。
ムデハル様式はキリスト教建築とイスラム教建築の融合した
スペイン独特の建築様式です。
地下鉄Fontana駅またはLesseps駅から歩いていくと、
住宅街に突然現れます。
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http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2009-03-08 (アーツ&クラフツ展;各国の近代工芸運動)
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