バーネット・ニューマン「Broken Oribesk」@ニューヨーク近代美術館 [屋外彫刻]
Barnett Newman「Broken Oribesk」
バーネット・ニューマンの作品は
広いキャンヴァスに垂直に伸びる細い縞がしばしば現れます。
そのため、バーネット・ニューマンの作品には
垂直方向の高みを目指した中世の教会建築などと同様に、
いつも崇高さが感じられます。
古代エジプトの記念碑であるオリベスクも
その高さが崇高さを感じさせるものの一つですが、
オリベスクの場合はさらに威厳のようなものも感じさせます。
バーネット・ニューマンの「Broken Oribesk」は
そのオリベスクを半分に折って逆さまにした作品です。
そのためか、
「Broken Oribesk」は単なる崇高さにとどまらない
圧倒的な力強さを感じさせます。
「Broken Oribesk」は
谷口吉生さん設計による新しいニューヨーク近代美術館が完成した時に、
ギャラリーの吹き抜け部分にある広大なアトリウムに展示されて、
存在感を放っていました。
ニューヨーク近代美術館を紹介した本や雑誌にもしばしば登場していて、
ぜひとも見たかった作品です。
今回のニューヨーク旅行で、
やっと出会うことができました。
現在は場所を移して彫刻庭園に設置されていました。
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Barnet Newman 「Vir Heroicus Sublimis」
ニューヨーク近代美術館のギャラリーにも
バーネット・ニューマンの作品が展示されていました。
大きなサイズの作品に惹かれます。
日本の川村記念美術館にも
バーネット・ニューマンの大きなサイズの作品「アンネの光」があります。
2010年には日本初のバーネット・ニューマンの個展が開催されました。
MoMA http://www.moma.org/
「Broken Oribesk」は↓この本でも紹介されて参考になりました。
バーネット・ニューマンと「アンネの光」に関しては
↓こちらの本でも紹介されていて参考になりました。
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