ヨーゼフ・ボイス「7000本の樫の木」@West 22nd Street NYC [屋外彫刻]
Joseph Beuys 「7000 Oaks」@West 22nd Street NYC
ニューヨークの22丁目の通り沿いの木には
玄武岩が寄り添って立っています。
これはヨーゼフ・ボイスの「7000本の樫の木」プロジェクトに
由来するものです。
「7000本の樫の木」プロジェクトは
1982年にカッセルで開催されたドクメンタ7で開始されたもので、
5年後の1987年に開催される次回のドクメンタ8までに
7000本の樫の木を植えるというものでした。
このとき、樫の木には石柱が寄り添って置かれました。
ボイスは1986年に亡くなりますが、
プロジェクトは生き残り
1987年のドクメンタ8で完成します。
ニューヨークの「7000本の樫の木」は
1988年に5本、1996年にさらに16本植樹されました。
Dia Art Foundation http://www.diaart.org/sites/main/7000oaks
「7000本の樫の木」が見れるのは
22丁目の10番街と11番街の間です。
ハイラインからも見えました。目印は「22ND」です。
ダン・フレヴィンの作品も同じ場所にあります↓
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2013-12-16 (ダン・フレヴィン最後の作品)
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ボイスは「7000本の樫の木」プロジェクトの最中の
1984年に日本を訪れました。
寄付で行われた7000本の植樹のうち
1000本が日本人の寄付だったということで
来日の影響がうかがえます。
こちら↓は2009年に水戸芸術館で開催された
ボイスが日本に滞在した8日間を振り返る企画展
「Beuys in Japan ボイスがいた8日間」のカタログです。
来日時に東京藝術大学で開催された学生との対話集会に
当時の藝大の学生だったアーティストの宮島達男さんや
キュレーターの長谷川祐子さんなどが実行委員として関わっていたなど、
現在アートの分野で世界的に活躍されている方たちに
大きな影響を与えた出来事だったことが伺えます。
BEUYS IN JAPAN ヨーゼフ・ボイス よみがえる革命
- 作者:
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2010/01/26
- メディア: 単行本
タグ:joseph beuys
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