ク・ナウカ「アンティゴネ」 [演劇]
ク・ナウカの野外劇とはなぜか相性が合いません。
演劇自体ではなく、天気とですが。
一昨年の日比谷公園の「サロメ」は本降りの雨でした。
昨年の東京国立博物館「アンティゴネ」は、、、雨天決行のはずが台風で公演中止。
しかも最終日だったため振り替えもできず結局観れずじまいでした。
(昨年の台風は様々な被害をもたらしました。)
残念!、と思っていたら今年になってNHKにて
「アンティゴネ」の公演録画放送がありました。
「アンティゴネ」はソポクレスがギリシャ神話を元に描いた悲劇です。
演出の宮城聰さんは言います。
悲劇とは「人はなぜか必ず死ぬ」という決定的な理不尽を突きつけてくる劇のことです。
ク・ナウカは「人が死ぬ」ということを古代劇にならって祝祭的に体験させてくれます。
この点、「S高原から」であくまで日常的にみせてくれた青年団の平田オリザさんとは対極的です。
ぼくはどちらも好きですが、、、
平田オリザさんは現代人は死と向き合う機会が減ったと言います。
ブロードウェイのハッピーストーリーもいいですが、
たまには悲劇を通じて死との距離感を確かめてみるのもいい気がします。
今年の野外劇は悲劇なのでしょうか?
無事観ることができるのでしょうか?
、、、、
ク・ナウカ http://www.kunauka.or.jp/
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-04-1
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