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北九州劇場「ルル」 [演劇]

時代の変わり目には
モラルとかルールとかを飛びぬけた人が登場するようで、
あらゆる男の欲望に火をつけ、溺れさせ、破滅させるルルもそんな一人。
ルルは19世紀末、ヴェデギント原作の戯曲の主人公。オペラにもなってます。

ルルは当時の常識からみれば異常でしたが、
今の世の中にルルはいっぱいいるのでは?
モラルやルールは時代や状況によって変わるもので(例えば戦場のルール?)、
そういうことを敏感に感じ取ることのできる人だったんでしょう。

三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」のサド侯爵(不在の登場人物)もそんな一人。
彼もフランス革命の前に異常者扱いされ投獄されましたが、革命後釈放されます。

では、モラルとかルールを超えた絶対的な存在とは?
神か悪魔かになるでしょうか。
サド侯爵夫人は最後修道女となり、サド侯爵に惹かれる気持ちを神に伺いに行きます。
ルルは切り裂きジャックに最後殺されてしまいます。
結局、こうならざる得なかったのかな。

映像や音楽、振付、なんだか知的で面白かったです。

世田谷パブリックシアター http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/04-2-4-71.html

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「ルルー破滅の微笑み」@世田谷パブリックシアター
2005 4/8-17
原作:F・ヴェデキント 構成・演出:白井晃 
音楽:nido(古谷健志、武田真治ほか) 振付:井出茂太 美術:松井るみ 照明:高橋和義
出演:秋山奈津子、みのすけ、岸博之、小田豊、浅野和之、根岸季衣、古谷一行 ほか


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