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いわさきちひろ「戦火のなかの子どもたち」 [文化]

戦争や災害などに絡む情報として、
様々な数字が世界から入ってきます。
”何万人が死傷”とか。。。

数字の大きさ自体が悲惨さを表しますが、
その中に、大きな数字で見落としがちな、
小さな出来事がいっぱい含まれていることは
忘れてはいけないと思います。
一人ひとりの被害者に、家族に、ドラマがあります。

戦火での死傷者の数を聞いたときに感じる気持ちと、
戦火の子どもたちの映像を見た時に感じる気持ちは、違うと思います。
どちらも大事ですが、
どちらが戦争の悲惨さを伝えてくれるかといえば、
やはり数字よりも映像や写真でしょうか?
大きな数字に隠れている、一人ひとりのドラマを忘れてはいけません。

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いわさきちひろさんの「戦火のなかの子どもたち」には、
戦火の子どもたちの一人ひとりのドラマが言葉少なに描かれています。

例えば、
物陰から覗く少女の絵の脇に 「風? かあさん?」 という言葉
という感じ。

こんな本を頼りに、
戦争や災害に関して想像をめぐらしてみるのも、いいかと思います。

戦火のなかの子どもたち

戦火のなかの子どもたち

  • 作者: 岩崎 ちひろ
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 1973/01
  • メディア: -

「戦火のなかの子どもたち」物語

「戦火のなかの子どもたち」物語

  • 作者: 松本 猛
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 2004/07/21
  • メディア: 単行本


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「子ども・未来・いのちをみつめて -いわさきちひろ展」@ちひろ美術館・東京
2005 5/18-7/10

 ちひろ美術館 http://www.chihiro.jp/tokyo/t_exb0502.htm


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コメント 2

風味堂

とても雰囲気のあるブログですね。建築、やきもの、民藝、絵画、音楽など、ブログのテーマも、素敵ですね。私はアートの世界からは縁遠い環境で暮らしている者ですが、mckeeさんのブログに目を通しているうち、若い頃、自分が焼き物や民藝などの世界にちょっとだけですが興味を抱いて、柳宗悦とか、河合寛治郎の本を読んだ頃のことを思い出しました。また久しぶりに、また、なんか読んでみようか、という気にさせられました。

私は最近ブログを立ち上げたばかりです。カスタマイズとか、トラックバックとか、ブログの機能をまだほとんど理解していないビギナーですが、自分のブログの中で、「いわさきちひろ」についてとりあげていましたので、まことに勝手ながら、昨日、mckeeさんの記事にトラックバック(あってるのかな?)させていただきました。

『戦火の中の子どもたち』の中の絵のうち数枚は、偶然どこかで見たことあって、非常に印象に残っています。今度いつか、じっくり見てみたいですね。
by 風味堂 (2005-09-05 22:14) 

mckee

風味堂さん。はじめまして。コメントありがとうございます。
民藝好きな方からのコメント大変うれしいです。
こうして訪ねて下さる方に、ぼくも色々刺激受けています。
そこがブログのいい所なんでしょうね。
あと、トラックバックもありがとうございます。

「戦火の中の子どもたち」は安曇野ちひろ美術館で見たことがあって、
ちょっと衝撃を受けました。ぼくにとっても印象深い作品です。
by mckee (2005-09-05 23:10) 

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