SSブログ

「アートと話す/アートを話す」 [現代美術]

おもしろい現代美術の展覧会。

入り口で黄色い表紙のワークブックを渡されます。

その後はワークブックを頼りにギャラリーを巡ります。


中には色んな質問や指示があって
楽しみながらいろいろ考えれる仕掛け。
なんだかわくわくします。

--------------------------------

旅は抽象絵画にはじまります。
純粋な二次元の絵画性を追求した抽象絵画ですが、
展示作品は色や形の微妙な変化が何か感じさせます。

次の部屋ではさらに素材に変化が生まれ、平面からも自由になります。
伝統的な絵画を超えようとする作者の試みが伝わってきます。

そして、次の部屋では、コンセプチュアル・アートの登場。
鑑賞する人はいろいろ考えながらアートを見るようになり、
鑑賞者の想像力を伴って作品は完成します。
ここでアートは形態から自由になりました。
概念としてのアートの登場です。

最後の部屋では、
作品に登場する映像、物、言葉が
鑑賞者の身の回りのものや社会などに結びつき、
作者の意図を超えて雄弁に語りはじめます。

作品と対話しながら、いろいろ考えます。
時には深読みしたりして。
これで旅は終わり。

---------------------

作者の意図の下に二次元のキャンバスに色や線のみで
自律的に収まっていたモダニズム絵画が、
最後にはキャンバスから飛び出し、絵画からも自由になり、
鑑賞者の想像力に頼りながらも、
作者の意図を超えて雄弁に語りはじめる。

モダンからポスト・モダン(現代美術)までの
アートの歴史を辿る展覧会でもあります。

------------------------
「アートと話す/アートを話す:ダイムラー・クライスラー・アート・コレクション」
@東京オペラシティアートギャラリー
2006 1/14-3/26
 東京オペラシティアートギャラリー http://www.operacity.jp/ag/
 次回は武満徹さんの展覧会


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。