SSブログ

魯山人手ぬぐい [巨匠・人間国宝]

先月、堂本尚郎展をみに世田谷美術館に行ったのですが、
その収蔵品展で北大路魯山人のやきものが展示されていました。
寄贈などもあり世田谷美術館には豊富な収蔵品があるようです。

帰り道、ミュージアムショップで
魯山人手ぬぐいを購入しました。


魯山人の意匠が素敵です。

  世田谷美術館 http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

 手ぬぐい界では有名らしいかまわぬ製です。
  かまわぬ http://www.kamawanu.co.jp/

----------------------------

CASA BRUTUSの器特集号にも書いてあったのですが、
北大路魯山人は民芸運動の柳宗悦に批判的だったようです。
柳宗悦が民衆の工芸に美を見いだしたのに対し、
北大路魯山人は特権的な芸術に美を見いだしました。
裕福な家に生まれた宗悦に対し、小さいとき苦労した魯山人、
という境遇の差が微妙な美意識の違いを生んだのかもしれません。

ところで、工芸と芸術、
日本においては昔から奇妙に融合していたようです。
日常のものに美を見いだし、芸術的なものを日常に用いる、、、
工芸と芸術を特に区別しなかった日本人にとっては、
宗悦的な美も魯山人的な美も表裏一体だったのかなぁ、と思います。
というわけで、
ぼくは柳宗悦の民芸も北大路魯山人の芸術も好きだったりします。


nice!(3)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 3

コメント 7

stella

CASA BRUTUS、私も購入しました。
魯山人と柳宗悦の話は興味深かったです。
by stella (2006-03-17 12:41) 

ume

魯山人と宗悦、どちらにも惹かれます。
生い立ちやその後の道行きがちがったとしても
結果同じ場所を目指しているようにも思えますね。
by ume (2006-03-17 19:59) 

mckee

>stellaさん
CASA BRUTUSの記事は面白かったですね。
魯山人が批判するってことは、
それだけ気になる存在だってことなんだと思いました。

>umeさん
魯山人と宗悦、どちらもすごいんですよね。
工芸としての器の置かれている当時の状況に疑問を感じていた点で
魯山人も宗悦も共通しているかもしれませんね。
桃山や江戸時代の日本人の美意識を感じます。
by mckee (2006-03-19 21:58) 

ももこ

お二人とも、スキスキ。ステキ。
by ももこ (2006-03-25 01:27) 

mckee

お二人ともぼくにとっては偉大です。
by mckee (2006-03-25 09:35) 

ぶるーむーん2

いいですね、素敵な手ぬぐい!
魯山人と柳宗悦の記事、僕も読みました。
ほんと、僕も表裏一体だと思います。
魯山人の力強い器、欲しいな~って買えるものじゃないですね。
by ぶるーむーん2 (2006-04-14 18:06) 

mckee

今年は手ぬぐいでも集めてみようかなと思ったりしています。
以外に用途は多彩なんですよね。

魯山人の器はたまに売ってるのを見ますが、、、
眺めるのが精一杯です^^。
民芸の巨匠達も、、、。
by mckee (2006-04-14 19:40) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。