「吉原治良展」と金山明さんの死亡記事 [20世紀美術(日本)]
吉原治良さんの晩年の代表作
一見、黒字に白でさらっと描かれたように見える円
悟りの境地のようでもありますが、、、
実際によく見ると、
白に黒が滴り落ちていることに気づきます。
実は、黒字に白で描き、更に黒を重ね、
と試行錯誤の上で描かれた円なのでした。
ここに描かれているのは、
悟りのような崇高なものではなく
試行錯誤の末の作者の痕跡なのだと思います。
作品を目の前にして、
作者の描く姿が目に浮かびます。
シンプルな円が題材のため、
よりいっそうダイレクトに伝わってきます。
(東京都現代美術館のジュニア・ガイドに色々教えられました)
-------------------------------
「吉原治良展」@東京国立近代美術館
2006 6/13-7/30
8/6-10/9まで宮城県美術館に巡回
--------------------------------
吉原治良さんがリーダーをつとめた「具体美術協会」でも活躍された
金山明さんが9/2に亡くなられました。
奥さんの田中敦子さんとの元気な姿は
雑誌やネットの記事で拝見していたのですが、
奥さんが昨年末に亡くなられ、
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-02-02
後を追うかのように亡くなられとても残念です。
ご冥福をお祈りします。
金山さんと田中さんのお二人が出演されたドキュメンタリ映画があったんですね。
http://www.ufer.co.jp/ufer/tanaka/index.html
コメント 0