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「ツェ・スーメイ」展@水戸芸術館 と 「島袋道浩展」@ワタリウム美術館 [現代美術]

090316 ツェスーメイ.JPG

「ツェ・スーメイ」展に行ってきました。
ルクセンブルグ出身の作家による日本初の個展です。

耳の部分が貝になったヘッドホン「SUMY」、
ジャガイモの個性に着目した「それぞれのジャガイモの自我」、
灯りのシステムが逆で閉じると点灯、開けると消灯する「冷蔵庫」
、、、

いわゆる”アート”というよりも
日常の小さな発見を出発点にした
深読みを誘う作品だと感じました。

作品を見ながら、
2007年に同じく水戸芸術館で開催された
「マイクロポップの時代」展を思い出しました。

 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-05-01
↑この記事でも書いた、千利休~マイクロポップに繋がる気がするキーワード
  階級の無化、”マイナー”に向けるまなざし、日常、見立て、他力、、、
は今回のツェ・スーメイさんの作品にも感じました。

松井みどりさんの「マイクロポップの時代」は
日本人のアーティストがメインでしたが、
実は国境を越えるキーワードなのだと思いました。

イギリス人の父と中国人の母を持ち
ルクセンブルグに生まれたという
ツェ・スーメイさんの経歴が関係しているのかもしれません。

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「ツェ・スーメイ」展@水戸芸術館
2009/2/7-5/10
http://www.arttowermito.or.jp/art/modules/tinyd0/index.php?id=6
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先の「マイクロポップの時代」展にも参加していた
島袋道浩さんの個展が
ワタリウム美術館で行われていたので、
行ってきました。

「自分で作ったタコ壺でタコを捕る」、
ジャガイモが魚に会いに行く「シマブクのフィッシュ・アンド・チップ」
、、、

日常の小さな発見を出発点に、
時に人々を巻き込みながら作り上げていく作品は
引き付けられるものがあります。

島袋さんは現在ベルリン在住で
海外でも活躍されてますが、
個人を出発点とした作品だけに
国境を越えて人々の共感を得られるのかなと思いました。

そういう意味でもマイクロポップは
国境を越えるキーワードなのかもしれません。

 島袋さんが参加されていた「Blooming:ブラジル-日本」展の記事:
  http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-08-16


090316 島袋道浩.JPG
「象のいる星」

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「島袋道浩展」@ワタリウム美術館
2008/12/12-2009/3/15
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0811shimabuku/0811shimabuku.html
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マイクロポップの時代:夏への扉

マイクロポップの時代:夏への扉

  • 作者: 松井 みどり
  • 出版社/メーカー: PARCO出版
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: ペーパーバック



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