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無着菩薩像 @興福寺北円堂 [日本美術]

100516 興福寺.JPG

奈良の興福寺に行ってきました。
遷都1300年ということで非常に混み合っていて、
阿修羅像との対面は断念したのですが、
運良く開扉していた北円堂に行くことができました。

北円堂には無着菩薩像が置かれています。
無着菩薩像には前からとても惹かれていました。
北円堂での対面は初めてです。


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先日、法隆寺の仏像に関して
飛鳥時代の仏像はリアルじゃないけど、
逆にその不自然さによって神秘性や崇高さを獲得している
という記事を書きました。
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-05-19

その点でいうと、
5世紀のインドの学僧をモデルとする無着菩薩像は
非常に写実的で、人間らしい姿をしています。

それでも、無着菩薩像はにはすごい静かなオーラを感じます。
神秘性より親しみやすさが勝るかもしれませんが、
崇高さは飛鳥時代の仏像同様に感じさせます。

これは、
無着菩薩像が見た目だけでなく
精神も表しているためだと思います。

ジャコメッティの
”目に見えるものを見えるとおり表す”
という言葉を思い出しますが、
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-11-22

リアリズムと言われる鎌倉時代の仏像にとっても、
目に見えるものとは見た目だけでなく
精神性も含んだものだったのだろうと感じさせます。

  興福寺 http://www.kohfukuji.com/

100516 興福寺2.JPG


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