「朝鮮陶磁 -柳宗悦没後50年記念展」@日本民藝館 [民藝]
日本民藝館で開催中の朝鮮陶磁展に行ってきました。
柳宗悦没後50年記念展ということで、
その後の民藝運動への継起となった朝鮮陶磁のコレクションを
数多く観ることができる展覧会です。
柳宗悦といえば一般的にはいわゆる李朝の白磁が有名で、
秋草文の壺など多くの白磁の名品が展示されていました。
一方で、白磁以外にも井戸茶碗、刷毛目、三島手、鉄絵、辰砂、飴釉など
思った以上に変化にとんだコレクションを観ることができました。
展示作品はどれも柳宗悦の審美眼で選ばれたもので、
朝鮮陶磁を鑑賞しながら
柳宗悦の美意識も感じることのできる展示となっています。
---------
最近行った大阪市立東洋陶磁美術館でも
数多くの朝鮮陶磁を見ることができました。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-05-11
日本民藝館の展示が朝鮮時代中心なのに対し、
東洋陶磁美術館の展示は高麗時代の青磁も含めた
幅広い展示となっていました。
東洋陶磁美術館の展示を思い出しながら
日本民藝館の展示をみると、
重なる部分もいっぱいあるのですが、
一方で重ならない部分もあって、
両者を比べることで柳宗悦の選択した美が浮かび上がってくるような気がしました。
キーワードはやはり「雑器の美」のような気がします。
----------------
「朝鮮陶磁 -柳宗悦没後50年記念展」@日本民藝館
2010/4/1-6/27
http://www.mingeikan.or.jp/home.html
-----------------
コメント 0