瀬戸内国際芸術祭2010 女木島の旅 [現代美術]
瀬戸内国際芸術祭2010に行ってきました。
瀬戸内国際芸術祭は瀬戸内海に浮かぶ
直島、犬島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島
の7つの島からなるアートの祭典です。
今回は直島など5つの島を巡ってきましたが、
ここでは女木島の旅の紹介をします。
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女木島へは高松よりフェリーに乗って20分ほどで着きます。
港では木村崇人さんのカモメの風見鶏の作品が出迎えてくれます。
木村崇人「カモメの駐車場」
穏やかだと思っていた瀬戸内海は
意外に風が強いことに気づかされます。
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越後妻有にも鏡を用いた作品で参加されていた行武治美さんが
瀬戸内でも鏡の作品で参加されていました。
改修した納屋に鏡を張り巡らせて
美しい空間を作り出しています。
行武治美「均衡」
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金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」が有名な
レアンドロ・エルリッヒさんも参加されています。
「スイミング・プール」同様に不思議な世界を体験できます。
詳しくはネタばれになるので述べられませんが、
ぜひ体験してみてください。
レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」
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福武ハウスも女木島も出展。
杉本博司さん、ビル・ヴィオラさん、森村泰昌さんなどなどの個展を
国内外のギャラリーが開催しています。
瀬戸内という土地柄を意識した展示もいくつかありました。
石川直樹さんは「島は、山」というタイトルで
島はもともと山ではないかという問いをベースに写真を展示しています。
考えてみれば島という文字には山が含まれています。
そんなことに気づかされる展示でした。
ジュン・ヤンさんのファントム・アイランドも
島にまつわる映像作品です。
あと、森村泰昌さんの「動く電機服2010(田中敦子のために)」でモチーフになっている
田中敦子さんの電気服は確か高松市美術館の収蔵品だった気がします。
高松市美術館は日本の前衛芸術のコレクションが豊富な美術館です。
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女木島には鬼ヶ島大洞窟という洞窟があります。
洞窟は鍾乳洞のような自然なものではなく、
実は人工的に作られたものだそうです。
昔、海賊(=鬼)がねぐらとして使用していたものだそうで、
洞窟ガイドの方がいろいろと案内してくださいました。
ちょっとした冒険気分です。
洞窟周辺は展望もよいです。
洞窟内と周辺にはサンジャ・サソさんとロルフ・ユリアスさんの作品もありました。
サンジャ・サソ「鬼合戦、あるいは裸の桃の勝利」
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禿鷹墳上「20世紀的回想」
禿鷹墳上さんの作品は海辺にあります。
芸術祭と海水浴で異常な賑わいの島でしたが、
日も暮れ始める頃には静かな島に戻っていました。
そんな静かさ頃合いが禿鷹墳上さんの作品に合っているなと思いました。
時折聴こえてくるかすかなピアノの音がいいです。
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最初に紹介したカモメの作品で参加している木村崇人さんの
木もれ陽プロジェクトが夜開催していました。
星の形の木もれ陽をつかまえるプロジェクトです。
せっかくなので捕まえてきました。
木村崇人「木もれ陽プロジェクト《星の島》」
ちなみに、島からは星がよく見えました。
都会に比べて灯りが少ないからだと思います。
フェリーの出発までの待ち時間、
寝転がって星を見ながら過ごすのもいいです。
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瀬戸内国際芸術祭2010
2010/7/19-10/31
http://setouchi-artfest.jp/
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2010-08-23 23:59
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コメント(2)
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こういうのがあるとは知らなかったので、とても興味深くみさせてもらいました。環境芸術ともまた違うんでしょうねえ。でも、芸術の世界が拡がっていることには間違いないですね。ありがとうございました。
by kjisland (2010-08-24 06:55)
島という場の力を利用することでアートはより輝きを増しているような気がします。また空き家や廃校を利用した作品はどこか懐かしく、見る人の記憶に訴えかけるような深みを感じさせます。
現代アートにとっては場はすごく重要ですね。芸術の世界もまだまだ拡がりがありますね。
by mckee (2010-08-26 23:55)