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「生誕100年 岡本太郎展」@東京国立近代美術館 [岡本太郎]

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今年は岡本太郎生誕100年ということで、
岡本太郎関連の企画が多数開催されています。

東京国立近代美術館の「生誕100年 岡本太郎展」もその一つで、
多くの人が訪れていました。

岡本太郎の作品を観ていると、
作品の奥に岡本太郎その人が浮かび上がってきます。
岡本太郎は彼の思想を常に語り続けましたが、
彼の作品からは岡本太郎自身と彼の言葉が溢れ出てくるように感じます。

 ”芸術は「きれい」であってはならない”

このように語った岡本太郎は
例えば皇帝に見せるような形ばかりが「きれい」な舞いよりも、
ついつい誰もが一緒に踊りだしたくなるような民衆の踊りを愛しました。

そんな岡本太郎の作品は
見た目の「きれい」さという基準だけでは捉えられない、
内面から輝くような強い印象を与える作品が多いです。

心が揺さぶられるような、グッと引きつけられるような
芸術が本来持つ力を感じさせるものです。

 ”自分が法隆寺になればよいのです”

岡本太郎が法隆寺金堂壁画が焼失した際に語った言葉です。
岡本太郎は伝統や西洋に対する劣等感とか対抗意識ではない
独自の芸術を追い求めました。
岡本太郎の作品はあらゆる既成の価値判断を超越した岡本太郎そのものです。

以下は先の言葉に続いて語られた言葉です。

 ”失われたものが大きいなら、
  ならばこそ、
  それを十分に穴埋めすることはもちろん、
  その悔いと空虚を逆の力に作用させて、
  それよりもっとすぐれたものを作る
  そう決意すればなんでもない
  そしてそれを伝統におしあげたらよいのです”

一見破天荒にみえる岡本太郎の言葉が、
今この時代、心に響きます。

岡本太郎の溢れるエネルギーを感じる展覧会でした。

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「生誕100年 岡本太郎展」@東京国立近代美術館
2011/3/8-5/8
http://taroten100.com/
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 ↓生誕100年記念事業公式サイトです

  TARO100祭 http://taro100.jp/


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