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「染付蘭草文瓢形瓶」@韓国・国立中央博物館 [民藝]

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「染付蘭草文瓢形瓶」@韓国・国立中央博物館

柳宗悦と朝鮮を結びつけた記念の品として有名な壺があります。
日本民藝館所蔵の「染付秋草文面取壺」です。
柳宗悦のもとを訪れた浅川伯教が手土産として携えた品で、
この八角の面取形状が美しい壺に導かれるようにして
柳は朝鮮の美の蒐集をはじめました。

柳宗悦の朝鮮陶磁のコレクションの中でも特別な存在で、
柳宗悦没後50年記念として日本民藝館で開催された「朝鮮陶磁展」の
図録の裏表紙にも使用されています。(下の写真)
 (朝鮮陶磁展の記事→http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-05-26

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「染付秋草文面取壺」@日本民藝館

この壺の説明には、先の浅川伯教の手土産という話に続いて、
本来は瓢形の瓶の上半分を切り落としたもの、
という説明がいつも続きます。
これは比較的近年になって明らかになったことで、
柳宗悦は知らなかった事実でもあります。

元々の形がどのようなものか気になっていたところ、
ソウル旅行中に立ち寄った国立中央博物館で
「染付秋草文面取壺」と同様の八角面取形状を下半分に備えた
「染付蘭草文瓢形瓶」を見つけました。(一番最初の写真)

  韓国国立中央博物館 http://www.museum.go.kr/jp
  日本民藝館 http://www.mingeikan.or.jp/collection/korea01.html


 大阪市立東洋陶磁美術館で開催中の
  特別展「浅川巧生誕百二十年記念 浅川伯教・巧兄弟の心と眼-朝鮮時代の美-」
  に日本民藝館の「染付秋草文面取壺」が出品中のようです。
  その後、千葉、山梨、栃木に巡回予定です。
   http://www.moco.or.jp/exhibition/2011/01.html

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ソウルの国立中央博物館では
他にも多くの朝鮮陶磁のコレクションを見ることができました。
一部を紹介します。

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「染付秋草文面取瓶」
日本民藝館の「染付秋草文面取壺」と同じ野菊の模様が描かれています。

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「染付草蟲文壺」

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「染付梅蘭文文字入壺」

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「刷毛目鉄絵草花文俵壺」

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「鉄絵垂紐文壺」

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「鉄絵柳文壺」

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青春の柳宗悦―失われんとする光化門のために

青春の柳宗悦―失われんとする光化門のために

  • 作者: 丸山 茂樹
  • 出版社/メーカー: 社会評論社
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本



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コメント 2

niki

すてき・・・うっとりします。
by niki (2011-05-21 01:38) 

mckee

すてきですね。
by mckee (2011-05-21 21:24) 

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