「ヘンリー・ダーガー」展@原美術館 [現代美術]
少女たちが子供の奴隷制度をめぐって戦う
自作の物語を題材にしたヘンリー・ダーガーの絵画は
殺戮の頻繁に起こる戦いの世界が、
花咲きほこる夢の楽園と共に淡い色彩で構成されており、
無邪気な中にかわいさと怖さを共存させる
子供の世界の奥深さを感じさせてくれます。
正当な美術教育を受けていないダーガーの絵は、
アウトサイダー・アートと呼ばれていますが、
とても魅力的で人を惹きつける絵だと思いました。
ターガーにとってはこれらの絵を描くことが、
生きるうえでの癒しとなっていたと思いますが、
見るものにも同様な効果があるのかもしれません。
藤田嗣治の晩年の子供の絵や奈良美智さんの絵を思い出しました。
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「ヘンリー・ダーガー 少女たちの戦いの物語-夢の楽園」展
2007 4/14-7/16
原美術館 http://www.haramuseum.or.jp/