白洲正子さんに導かれて 塩田平から別所へ [日本美術]
信州上田の市街地から西に行くと
塩田平と呼ばれる盆地が広がっています。
山麓には寺社がいくつか点在し、また別所温泉があります。
先日記事にした無言館もここにあります。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2009-03-26
無言館とともに、寺社も巡ってきました。
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今回の旅は
白洲正子さんのエッセイに導かれて
行ってきました。
白洲さんのエッセイ「姥捨山の月」は
信州の旅を書いたものですが、
塩田平や別所も登場します。
白洲さんが惹かれただけあって、
立派な寺社がいくつもあります。
鎌倉時代に塩田北条氏が築いたものも多く、
”信州の鎌倉”という言葉をよく見かけました。
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独鈷山麓の前山寺は三重塔が目印です。
のどかな風景の中にとても立派な塔が建っていました。
前山寺に程近い同じく独鈷山の山裾には中禅寺があります。
そんな中禅寺には薬師堂が建っています。
白州さんも「こんな美しいお堂ははじめて」と書いていますが、
茅葺のお堂は周りの風景にもなじんで、とても美しいお堂でした。
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温泉の湧く別所には
安楽寺、常楽寺、北向観音の三つのお寺があります。
まずは北向観音を訪れました。
北向観音では通常南面する観音様が北向きに安置されています。
一般に善光寺の方角を向いていると言われていますが、
白州さんは別の説も披露しています。
北向観音からしばらく歩くと安楽寺があります。
安楽寺にはとても立派な八角三重塔がありました。
白州さんは「老杉のそびえる景色の中には、少々立派すぎる嫌いもない」
と書かれていますが、
珍しい八角の三重塔に出会えてとてもうれしかったです。
安楽寺からさらに歩くと常楽寺があります。
常楽寺には石造の大きな多宝塔があります。
背後の山に溶け込むように立つ多宝塔を見ながら、
本家鎌倉の風景を思い出しました。
よく考えてみるとどちらも盆地。
山に囲まれた場所はきっと特別な意味があったんでしょうね。
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白州さんのエッセイ「姥捨山の月」は
「十一面観音巡礼」に収録されています。
白州正子さんのエッセイは深い知識やそれに基づく洞察が
いっぱい詰め込まれていてとても読み応えがあります。
歴史や文学だけでなく、植物や風景なんかにも目を配っていたりして、
本当にすばらしい眼をお持ちだなと思います。
うらやましいです。
塩田平と呼ばれる盆地が広がっています。
山麓には寺社がいくつか点在し、また別所温泉があります。
先日記事にした無言館もここにあります。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2009-03-26
無言館とともに、寺社も巡ってきました。
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今回の旅は
白洲正子さんのエッセイに導かれて
行ってきました。
白洲さんのエッセイ「姥捨山の月」は
信州の旅を書いたものですが、
塩田平や別所も登場します。
白洲さんが惹かれただけあって、
立派な寺社がいくつもあります。
鎌倉時代に塩田北条氏が築いたものも多く、
”信州の鎌倉”という言葉をよく見かけました。
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独鈷山麓の前山寺は三重塔が目印です。
のどかな風景の中にとても立派な塔が建っていました。
前山寺に程近い同じく独鈷山の山裾には中禅寺があります。
そんな中禅寺には薬師堂が建っています。
白州さんも「こんな美しいお堂ははじめて」と書いていますが、
茅葺のお堂は周りの風景にもなじんで、とても美しいお堂でした。
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温泉の湧く別所には
安楽寺、常楽寺、北向観音の三つのお寺があります。
まずは北向観音を訪れました。
北向観音では通常南面する観音様が北向きに安置されています。
一般に善光寺の方角を向いていると言われていますが、
白州さんは別の説も披露しています。
北向観音からしばらく歩くと安楽寺があります。
安楽寺にはとても立派な八角三重塔がありました。
白州さんは「老杉のそびえる景色の中には、少々立派すぎる嫌いもない」
と書かれていますが、
珍しい八角の三重塔に出会えてとてもうれしかったです。
安楽寺からさらに歩くと常楽寺があります。
常楽寺には石造の大きな多宝塔があります。
背後の山に溶け込むように立つ多宝塔を見ながら、
本家鎌倉の風景を思い出しました。
よく考えてみるとどちらも盆地。
山に囲まれた場所はきっと特別な意味があったんでしょうね。
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白州さんのエッセイ「姥捨山の月」は
「十一面観音巡礼」に収録されています。
白州正子さんのエッセイは深い知識やそれに基づく洞察が
いっぱい詰め込まれていてとても読み応えがあります。
歴史や文学だけでなく、植物や風景なんかにも目を配っていたりして、
本当にすばらしい眼をお持ちだなと思います。
うらやましいです。