血筋正しいアール・デコ 「旧朝香宮邸」と「ルネ・ラリック展」 [建築]
吉田鋼一さん著「アール・デコの建築」という本を読んで以来、
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-05-05
街の中の多くの建物がアール・デコに見えます。
でも、ニューヨーク経由のアール・デコに近いものがやっぱり多いような、、、
アール・デコの名前の由来は、
1925年パリを舞台とする「アール・デコ博覧会」といわれてます。
その後、アメリカの摩天楼で深く浸透し、世界に広がっていきます。
もちろん日本にも。
その過程でアメリカにはアメリカらしいアール・デコが生まれ、
世界で色んなアール・デコが生まれたようです。
でも、、、やっぱり、、、1925年様式ともいわれる
パリ純血の正統派アール・デコを見てみたいっ!
というわけで、旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)に行ってきました。
アール・デコ博覧会でも活躍した
アンリ・ラパンやルネ・ラリックが多くの内装を手がけた旧朝香宮邸は
やっぱりすごかった。
玄関に足を踏み入れた瞬間の
ラリックの女人像のガラススクリーンからやられっぱなしです。
ニューヨーク経由のアール・デコは
モダニズムに遊び心を加えた「モダンでキッチュ」という言葉がぴったりきますが、
アール・デコ博覧会のものは様式の近代化という感じでしょうか?
「様式建築や装飾美術陣営が合理と工業を旨とする近代に咲かせた花」
という建築探偵・藤森さんのアール・デコ博覧会の説明文がしっくりきます。
アール・デコの館は細部意匠が重要
外観より。このあたりは日本の内匠寮によるものでしょうか。
東京都庭園美術館 http://www.teien-art-museum.ne.jp/
こんな本も
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「ルネ・ラリック展」でも血筋の正しいアール・デコにどっぷり。
やっぱり「モダンでキッチュ」というより「装飾美術の合理化・工業化」。
アール・デコ博覧会でラリックが手がけて有名な噴水塔の女神立像も展示されてました。
「ルネ・ラリック展」@日本橋高島屋8階ホール
2005 3/30-4/11
百貨店の展覧会って一瞬で終わるから行くのが大変ですよね。