「杉本博司:本歌取り」展 [写真]
杉本博司さんの展覧会が開催中ということで、行ってきました。
以前に開催された森美術館の杉本博司展がとてもよかったので。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-10-15
今回は「JOE」シリーズからの展示でしたが、
何の予備知識もなく行ったので、
はじめは何が写ってるのか分かりませんでした。
「Architecture」シリーズ同様にわざと焦点をぼかしているだけに。
会場内にある記事を見て
リチャード・セラの巨大な鉄の彫刻作品を撮影していることが分かりました。
リチャード・セラの重そうな巨大な鉄の板を重力に逆らって傾斜させた作品は
みるものにとても不思議な印象を与えますが、
杉本さんの写真で焦点をぼかしてみしてみると、
鉄の板が光の加減で、時に軽そうに見えたり、重厚に見えたり、、
また更に違った印象が得られます。
展覧会タイトルの”本歌取り”とは、
和歌なんかの技法のひとつで、
リスペクトを込めて他の人の作品を取り込むこと、
だそうです。
芸術作品でサンプリングとかコピーとかが普通に行われる時代に、
”本歌取り”という言葉が逆に新鮮です。
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「杉本博司:本歌取り」展@Gallery Koyanagi
2006 11/8-2007 1/27
http://www.gallerykoyanagi.com/
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リチャード・セラの作品は
豊田市美術館でみることができます。
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-08-21-1
木に囲まれてるのがセラの作品です
豊田市美術館の常設作品って見逃せないものが多いです