京唐紙・唐長の襖 @旧白洲邸・武相荘 [手仕事]
旧白洲邸・武相荘に行った際、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-06-09
襖に唐長の京唐紙が使われていることを知りました。
唐紙は板木に雲母や顔料をのせ和紙に手摺りしたもので、
古くから続く旧家の襖に使われているのを
見ることもありますが、
旧白洲邸のものも素敵だなと思いました。
唐長の板木には様々な文様がありますが、
白洲正子さんの書斎の襖は
「枝桜」文様の雲母(きら)摺りが用いられていました。
光沢の違いで「枝桜」文様が浮か浮かび上がるもので
落ち着いた華やかさを感じさせます。
襖絵と同様の手法で作られた一筆箋が
売られていたので購入してきました。
唐長の京唐紙関連の過去の記事:
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-05-17
唐長HP http://www.karacho.co.jp/
武相荘HP http://www.buaiso.com/index.html
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唐長の京唐紙の板木は数百種類にのぼるようですが、
そんな文様の数々を紹介した本がこちら↓です。
眺めているだけで楽しめます。
「枝桜」も載っていました。
旧白洲邸 武相荘へ [旅]
白洲次郎さんと白洲正子さんの暮らした旧邸
武相荘に行ってきました。
茅葺屋根の母屋は
広い土間、囲炉裏端、書斎などを備えており、
随所に配されたうつわや着物が
目を楽しませてくれます。
白洲正子さんの書斎には大量の蔵書があり、
正子さんの溢れ出す知識の源を
垣間見ることができたような気がしました。
庭には季節の草花がとても自然に咲いていて、
その脇には随所に石仏や石塔が寄り添って
場を引き締めていました。
武相荘のある空間は
昔からある風景のようにも感じさせますが、
実は一つ一つに細やかな神経が行き届いている気がしました。
しかもそれを自然にやってのけていることもあり、
とても居心地のよい魅力的な空間となっているように感じます。
武相荘HP http://www.buaiso.com/index.html
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白洲正子さんといえば
仏像や能面、骨董など幅広い美に通じた方ですが、
武相荘の庭で石仏や石塔などが多くあるのを見て
石造の美も愛していらっしゃったのを思い出しました。
こちら↓の本でも石造の技術集団について思いを馳せていらっしゃいます。
庭の植物は
比較的昔から自然に生えていた草花が
あくまで自然に配されているように感じました。
こちら↓の本を買ってきましたが、
古典や俳句、骨董の意匠に表されたような
昔から愛されている草花が深い知識とともに紹介されています。