ソル・ルウィットの壁画@フィラデルフィア美術館 [現代美術]
Sol Lewitt 「On a Blue Ceiling,Eight Geometric Figures」
以前の記事にも少し出てきたことがあるのですが、
今回のアメリカ旅行で久しぶりにフィラデルフィア美術館を再訪し、
ソル・ルウィットの壁画を見てきました。
ソル・ルウィットの作品はやや無機質な感じがするものが多いですが、
この作品はどこか神聖な感じがして気になる作品です。
美術館のガイドブックには
ソル・ルウィットがこの作品の着想を得た時期に、イタリアのアッシジにいた
とあります。
中世の静かな祈りの空間を思わせる作品です。
------------------------
フィラデルフィア美術館には彫刻庭園にも
ソル・ルウィットの作品がありました。
ワシントン・ナショナル・ギャラリーの彫刻庭園にある作品と
同じシリーズの作品です。
↓過去のソル・ルウィット関連記事
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-10-06 (ソル・ルウィット壁画@東京・新宿)
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2013-12-01 (ソル・ルウィット作品@NYC)
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2013-12-02 (ソル・ルウィット壁画@NYC2)
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2013-12-03 (ソル・ルウィット作品@ワシントン)
PHIRADELPHIA MUSEUM OF ART http://www.philamuseum.org/
SOL LEWITT PRINTS http://www.sollewittprints.org/
タグ:Sol Lewitt
「川俣正展 Expand BankART」@横浜 [現代美術]
川俣正さんの廃材を用いたインスタレーションが
横浜に登場していたので行ってきました。
今回は川俣さんの原点ともいえる
木材が縦横無尽に建物を取り囲むように肥大するプロジェクトです。
このようなプロジェクトは
日本では久しぶりということで、
特に見逃せないと感じていましたが、
心躍る作品に出会えました。
-----------------------------------------------------------------
「川俣正展 Expand BankART」
2012/11/9-2013/1/13
http://www.tk-onthetable.com/newfiles/homej.html
-----------------------------------------------------------------
過去の川俣正さん関連記事;
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-04-21 (川俣正「通路」展)
↑川俣正さん考えや思いの詰まった本です。個人的にもお気に入りの本です。
「エルネスト・ネト - Madness is part of Life」展@エスパス・ルイ・ヴィトン東京 [現代美術]
ブラジル人アーティストのエルネスト・ネトさんの作品を観に
エスパス・ルイ・ヴィトン東京に行ってきました。
今回はガラス張りの展示空間を活かして、
宙吊りされた作品に来場者を導くことで、
空中に浮遊するような奇妙な心地よい感覚を
味わえる作品となっていました。
エスパス・ルイ・ヴィトン東京には
初めて行ってみたのですが、
非常に丁寧な対応をしていただけてよかったです。
本展覧会のカタログを無料でいただけたのも
うれしい驚きでした。
--------------------------------------------------------
「エルネスト・ネト - Madness is part of Life」展@エスパス・ルイ・ヴィトン東京
2012/9/29-2013/01/06
http://espacelouisvuittontokyo.com/ja/
--------------------------------------------------------
過去のエルネスト・ネトさん関連記事:
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-10-12 (「メルティング・ポイント」展)
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-08-16 (「Blooming:ブラジル-日本 きみのいるところ」展)
「マイケル・リン|ミングリング -ふれあい-」展@十和田市現代美術館 [現代美術]
十和田市現代美術館では
「マイケル・リン|ミングリング -ふれあい-」展が開催中でした。
マイケル・リンさんは
台湾のテキスタイルを公共空間に引きのばして描く作品が有名です。
金沢21世紀美術館などに彼の作品が恒久展示されていますが、
ここ十和田市現代美術館のカフェ・スペースの床にも恒久展示されています。
北国である青森は布を大事にしており、
古布を継ぎ足したり、再利用したりしてきました。
そのことに着想を得て作られたカフェの作品は
珍しくパッチワーク状の作品となっています。
本展覧会では地域の方との共同作業で生まれた
パッチワーク作品が展示されるとともに、
さらにはパッチワークを通じたコミュニティ、ふれあいにも
焦点を当てた展覧会となっています。
街中の商店街ののぼりもマイケル・リン色に染まっていました。
商店街の中のふれあいホールは
今回の展覧会のコンセプト”ミングリング”の着想を得た場所で、
第2会場となっています。
地域の方の憩いの場所となっていました。
十和田市現代美術館 http://www.city.towada.lg.jp/artstowada/
Arts Towada [現代美術]
昨日紹介↓した十和田市現代美術館は
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2011-07-28
2008年に開館しました。
実は十和田市現代美術館は
美術館のある官庁通り全体をアートと見立てた「Arts Towda」計画の一つで
その後も「Arts Towda」計画は進行していました。
そして、2010年に「Arts Towada」全体が完成しました。
十和田市現代美術館を中心にアート作品が屋外展示されています。
「外壁のない美術館」という表現が似合います。
インゲス・イデー「Ghost」
インゲス・イデー「Unkown Mass」
R&Sie(n)「Hypnonic Chamber」
エルヴィン・ヴルム「Fat House」
エルヴィン・ヴルム「Fat Car」
エルヴィン・ヴルムの「Fat House」は見た目はかわいいのですが、
”家本来の機能と関係なく太ってしまった家というアート作品の存在”について悩み中です。
詳しくは家の中で上映されている映像をご覧ください。
なんだか深いです。
草間彌生「愛はとこしえ十和田でうたう」
他にも官庁通りにストリートファーニチャーが設置されていました。
また、いくつかの作品は夜にならないと見えないようでした。
今回は昼間に訪れたので見ることができなかったので、
また見に行かないといけない気がしています。
十和田市現代美術館 http://www.city.towada.lg.jp/artstowada/
Casa BRUTUS特別編集 日本の美術館ベスト100ガイド (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
- 作者:
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2011/04/26
- メディア: 大型本
十和田市現代美術館へ [現代美術]
チェ・ジョンファ「flower Horse」
前から行ってみたかった
十和田市現代美術館に行ってきました。
十和田市現代美術館のある官庁通りは「駒通り」と呼ばれ
馬のモチーフが随所に使用されていますが、
十和田市現代美術館の前では
韓国のチェ・ジョンファさんの作品「flower Horse」が出迎えてくれます。
ポール・モリソンさんによる休憩スペースの巨大なモノクロの壁画は
リンゴの木がモチーフになっていて街になじんでいる気がします。
ポール・モリソン「Ochrea」
椿昇「aTTA」
「flower Horse」以外に椿昇さんの「aTTA」も美術館を飛び出し
訪問者を出迎えてくれます。
アナ・ラウラ・アラエズ「Bridge of Light」
さらに、いくつかの作品は外から覗き見ることができます。
従来の美術館は作品の光による劣化を嫌うこともあり閉ざされた空間でしたが、
西沢立衛さん設計の十和田市現代美術館は
境界のあいまいな開かれた空間に見えます。
以下は西沢さんの言葉です。
”アートと建物が融合し合い、街に連続してゆく開放的な透明な建物です”
日本語名は十和田市現代美術館ですが、
英語名はTowada Art Centerで、
Museumという言葉が使われていない点にこだわりを感じます。
---------------------------------------
一歩建物の中に入ると、、、
エントランス・ホールのジム・ランビーのカラフルなテーピング
展示室に入ると出迎えてくれる巨大なロン・ミュエクのスタンディング・ウーマン
フェデリコ・エレーロによる屋上へ続く階段を飾る壁画
そして、静かな美しさを備えたスゥ・ドーホーの作品などなど
豪華なアーティストの作品が恒久展示されています。
初めて知ったアーティストも何人かいたのですが、
韓国のキム・チャンギョムさんの鏡や水槽に映像を投影した作品が
影の効果的な使用法もあいまって心に残ります。
十和田市現代美術館 http://www.city.towada.lg.jp/artstowada/
西沢立衛|西沢立衛建築設計事務所スタディ集 (現代建築家コンセプト・シリーズ)
- 作者: 西沢 立衛
- 出版社/メーカー: INAX出版
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: ペーパーバック
奈良美智「あおもり犬」@青森県立美術館 [現代美術]
青森旅行では「あおもり犬」にも会ってきました。
「あおもり犬」に出会える青森県立美術館は
三内丸遺跡のそばでもあり、
どこか発掘されたような設定にみえます。
雪の季節はまた違った表情を見せてくれそうです。
弘前の奈良美智さん作品はこちら↓
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2011-07-25 (A to Z メモリアルドッグ@弘前)
青森県立美術館には
準備段階から積極的に収集していたおかげで
弘前市出身の奈良美智さんの作品が
多数収蔵されていました。
「八角堂」もお見逃しなく。
青森県立美術館 http://www.aomori-museum.jp/ja/
奈良美智「A to Zメモリアルドッグ」@弘前・吉井酒造煉瓦倉庫 [現代美術]
2006年に弘前の吉井酒造煉瓦倉庫で開催された
「NARA YOSGHITOMO+graf A to Z展」は
残念ながら行けなかったのですが、
ぜひ行っておきたかったと思う展覧会でした。
現在は会場となった吉井酒造煉瓦倉庫前で
「A to Zメモリアルドッグ」に出会えます。
今回の青森旅行の際に会いに行ってきました。
NPO harappa http://harappa-h.org/modules/tinyd0/index.php?id=21
ソウル サムスン美術館Leeum へ [現代美術]
ソウル旅行の際に
サムソン美術館Leeumにも行ってきました。
サムソン美術館Leeumでは
陶磁器、絵画、仏教美術などの古美術品と
現代美術作品がそれぞれmuseum1と2に分かれて
多数展示されています。
古美術品と現代美術が同居する点では
日本の原美術館に少し近いような気もしました。
国宝を36点収蔵する古美術品もすごいのですが、
現代美術も教科書のようなラインナップでした。
マーク・ロスコ、サイ・トゥオンブリ、ジャコメッティ、フランシス・ベーコン、フランク・ステラ
ドナルド・ジャット、ゲルハルト・リヒター、チャック・クロース、
ダミアン・ハースト、アンドレアス・グルスキー、ジェフ・クーンズ、、、
韓国の近現代美術もなかなか充実していました。
フォビズムをはじめとする西洋美術の影響を受けた作品
水墨画や李朝の影響を受けた作品
さらにはナム・ジュン・パイクやスー・ドゥー・ホーなどなど
日本同様に近現代美術の試行錯誤の跡が伺え興味深いです。
--------------------------
入口には宮島達男さんの作品がありました。
六本木ヒルズでもそうなんですが、
ルイーズ・ブルジョアの作品はシンボル的な存在感です。
世界的な建築家による建築も見所のひとつです。
左のmuseum1がマリオ・ボッタ、奥のmuseum2がジャン・ヌーベル、
そして右の子供教育文化センターがレム・コールハースです。
museum2の屋上には
よく見るとカルダーとロイ・リキテンスタインの作品が見えます。
Leeum http://leeum.samsungfoundation.org
Korean Buncheong Ceramics from the Leeum, Samsung Museum of Art (Metropolitan Museum of Art)
- 作者: Soyoung Lee
- 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
- 発売日: 2011/05/31
- メディア: ハードカバー
ジュリアン・オピー「Walking people」@ソウル・スクエアビル [現代美術]
空港からソウル駅に移動して
一番最初に目に飛び込んできたのは
ソウル駅前ソウルスクエアビルの壁面を飾る
ジュリアン・オピーさんの作品「Walking people」でした。
LEDを利用したアニメーション作品です。
ソウルスクエアビルは23階建なので
とにかく大きかったです。
seoul square : http://www.seoulsquare.com/introduction/artworks_01.asp
ジュリアン・オピーさん関連の過去の記事:
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-02-27
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-03-08-1
(↑表参道ヒルズのオープン時にもWalking peopleが使われいました)