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富本憲吉デザイン 「富花」の箸置き [巨匠・人間国宝]

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富本憲吉の作品を再現した箸置きです。
先日、富本憲吉記念館に行ってきたときに購入しました。
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2010-05-06

他にも皿や湯呑みなどもあり、
「富花」ブランドとして製作しているとのことです。
文字以外は職人さんにより絵付けされています。

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富本憲吉は近代陶芸の第一人者と言われています。

近代陶芸とは何かというと、
それまでの工房主体で師匠から弟子へと引き継いでいく陶芸ではなく、
より個人を打ち出す陶芸のことを指すと思います。

富本憲吉の作品は
伝統的な技術に学びながらも
どれも富本憲吉らしさを備えています。
この個性が近代陶芸の特徴だと思います。

このように富本憲吉は
個性を尊重する近代性を持っていますが、
一方で近代以前の工房が持っていた良さも
忘れていなかったと思います。

その一つが量産可能性です。

以前観た「富本憲吉の日常のうつわ」展では、
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-01-16-1
量産を目的に日常のうつわづくりに取り組んだ作品が
展示されていました。

一日に何百何千と量産可能で
過度に特殊な技術を必要としないうつわをつくる富本憲吉の姿は
とてもに印象に残るもでした。

「富花」ブランドで再現されたうつわは
ちょうど富本憲吉が理想とした
近代性と量産可能性を兼ね揃えたものだと思います。

 富本憲吉記念館 http://www.tsujimoto-arts.jp/

 富本憲吉デザイン関連の過去の記事:
  http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-08-02-1 (ハンカチ)
  http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-02-09-1 (風呂敷とハンカチ)

富本憲吉記念館へ [巨匠・人間国宝]

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近代陶芸の第一人者として活躍した富本憲吉の生家に建つ
富本憲吉記念館に行ってきました。

記念館は奈良県の法隆寺にほど近い場所にありました。
「竹林月夜」に代表されるような風景模様を
富本憲吉は度々描きましたが、
きっとこの辺りの風景だったのだろうと思います。

残念ながら「竹林月夜」のような風景を
見つけることはできなかったのですが、
記念館の長屋門をくぐった先にある空間は、
きっと当時はこんなだったのだろうと思わせる
居心地のよいものでした。

長屋門と離れ座敷は当時から残るものだそうです。

収蔵品は充実していて、
大和、東京、京都の各々の時代の作品を見ることができました。

100506 富本憲吉2.JPG
100506 富本憲吉4.JPG
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 富本憲吉記念館  http://www.tsujimoto-arts.jp/

 過去の富本憲吉関連記事:
  http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-01-16-1
  http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-08-02
  http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-10-22

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こちら↓の本には富本憲吉記念館の収蔵作品もたくさん載っています。


色とかたちが奏でる美 富本憲吉のやきもの (小学館アート・セレクション)

色とかたちが奏でる美 富本憲吉のやきもの (小学館アート・セレクション)

  • 作者: 中ノ堂 一信
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本




富本憲吉の陶磁器模様

富本憲吉の陶磁器模様

  • 作者: 富本 憲吉
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 大型本



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