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劇団四季「キャッツ」 [演劇]

キャッツ ― オリジナル・ロンドン・キャスト

キャッツ ― オリジナル・ロンドン・キャスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 1998/11/30
  • メディア: CD


ぼくの数少ないミュージカル体験のなかで、
一番好きなのは”キャッツ”です。
アンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽。
そして、T.S. エリオットの詩的なストーリー。
いいです。

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そういえば、「トリビアの泉」で、
”劇団四季の「ライオン・キング」の地方公演では、出演者がその地方の方言を話す”
といったトリビアをやってましたが、
「キャッツ」の場合は、
”舞台を取り巻く様々なゴミ(のセット)に、その地方の特産品が紛れてる”
というのが特徴のようです。
以前、別の都市で観たんですが、やはり”ご当地ゴミ”が紛れてました。
今回も探してみたら、”雷おこし”がありました。
これから行かれる方、探してみてください。

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劇団四季「キャッツ」@キャッツ・シアター
2004 11/11~ロング・ラン公演中

劇団四季 http://www.shiki.gr.jp/applause/cats/

キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う法

キャッツ―ポッサムおじさんの猫とつき合う法

  • 作者: ニコラス ベントリー, T.S. エリオット
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 文庫


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ケンチャナヨー 新国立劇場「その河をこえて五月」 [演劇]

韓国と日本による共同作業で生まれた舞台の待望の再演。
作、演出、そして出演すべて日韓の共同作業です。
つまり、日本語と韓国語の入り乱れた舞台となります。

一応、字幕はあるものの、
韓国語を理解しない観覧者(ぼく)にとっては、
言葉の通じない状況で何とか意思疎通を図ろうとする出演者達と共に、
身をもって”異国間コミュニケーション”を体験しながら
作品の世界に入っていくことができます。

言葉が通じない状況で、
”相手の言っていることを知りたい”という思いと、
”自分の思いを相手に伝えたい”という思いが
自然と湧いてきます。

作品では日韓に限らず、男女、親子、夫婦、世代など
異国間以外のすれ違いが登場します。
言葉の壁は大きいものの、
言葉が通じてもコミュニケーションの問題はいろいろありそうです。
結局、コミュニケーションは
言葉というより思いが大事なのでしょうね。

”知りたい”とか”伝えたい”という思い。

こんな思いがある限りは、
ケンチャナヨー(ダイジョウブダー)
という感じでしょうか。

いい舞台でした。観てよかった。

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「その河をこえて五月」 @新国立劇場 小劇場
2005 5/13-29
作:キム・ミョンファ 演出:イ・ビョンフン 作・演出:平田オリザ(青年団)
出演:三田和代、小須田康人、佐藤誓、椿真由美(青年座)、蟹江一平、島田曜蔵、
    パク・ソンヒ、イ・ナムヒ、ソ・ヒョンチョル、チョン・ジェウン、キム・テイ

新国立劇場 http://www.nntt.jac.go.jp/

(見逃した方、記事を書いている時点で、埼玉公演とソウル公演が残ってます)

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ちなみに「日韓友情年2005」記念事業です。
今年が日韓友情年2005って知ってました?
(ぼくは知らなかったもので、、、)

日韓友情年2005 http://www.jkcf.or.jp/friendship2005/

先日観てきた森美術館の「秘すれば花 -東アジアの現代美術」展も
「日韓友情年2005」記念事業でした。
韓国のアーティストの作品も多く観る事ができます。
スゥ・ドーホーさんの作品やっと見ることができました。
なんかいい。

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「秘すれば花 -東アジアの現代美術」展 @森美術館
2005 3/29-6/19

森美術館 http://www.mori.art.museum/html/jp/index.html


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KERA・MAP #003 「砂の上の植物群」 [演劇]

大阪万博の時代は、まだまだ輝かしい未来像で溢れていたようです。
21世紀なんて想像もできないくらい。

実際に21世紀になって数年経ちますが、
輝かしい未来像なんてなくなってきました。
むしろあの時代こそ輝やいてた、と過去を懐かしんでみたり、、、。

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なぜこんなことを書いているかといえば、
KERA・MAPの舞台「砂の上の植物群」を観てきたからです。

そう遠くない未来が舞台のこの劇の登場人物は、
戦地の海岸に墜落した飛行機から奇跡的に生き残った10人足らずの男女です。
更なる不幸な事件などが登場人物たちを襲う中で、
最後に生き残った主人公達は、
頭から地面に突き刺さったどうみても張りぼてのようなロケットと、
そのロケットに乗って未来からやってきたといい張る女の子に、
最後の希望を託してみます。

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高度成長時代を過ぎて、開発や進歩の意味も変わってきました。
時代の変化に対応できない相変わらずの開発主義も困り者ですが、
一方で、華々しい未来像もなくなってしまいました。

あまりの現実に
明るい未来なんてまるで張りぼてロケットのように信じられないものとなってしまいましたが、
ウソでもいいから明るい未来に少しでも希望を託せるということ、
結構大事かもしれません。

もちろん、ここでいう明るい未来とは、
開発主義的な未来像じゃなくて、
ひとりひとりの小さな幸せのことなんですが。

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KERA・MAP#003「砂の上の植物群」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 舞台美術:小松信雄 映像:上田大樹
出演:常盤貴子、筒井道隆、西尾まり、猫背椿(大人計画)、池谷のぶえ、つぐみ、山本浩司、
赤堀雅秋(THE SHAMPOO HAT)、喜安浩平(ナイロン100℃)、温水洋一、渡辺いっけい

ナイロン100℃ http://www.sillywalk.com/nylon/


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騎馬オペラ「ジンガロ ZINGARO」 [演劇]

騎馬オペラ「ジンガロ」がフランスからやってきています。

馬と人が一体となった芸術作品。
ここには、馬を調教し従わせるというような主従関係も、
サーカスのようなエンターテイメント性もありませんでした。
何か厳粛な儀式を見ているような感覚です。

エンターテイメント性を排したことで、
馬と人の間のお互いの信頼、尊敬、愛情が際立ちます。

最初は詩的な表現にちょっと戸惑いを感じたりしていたんですが、
最終的に美しく感動的な作品でした。

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ジンガロ 「ルンタ 風の馬」 @木場公園内特設ステージ
2005 3/12-5/8
作・演出・出演:バルタバス 出演者:25名 出演馬:25頭

プレミアムシートは24000円! ぼくはA席8000円で見ました。

「ジンガロ」 http://www.zingaro.jp/
馬術スペクタクル・アカデミー http://www.parissmooz.com/minisite/bartabas/


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北九州劇場「ルル」 [演劇]

時代の変わり目には
モラルとかルールとかを飛びぬけた人が登場するようで、
あらゆる男の欲望に火をつけ、溺れさせ、破滅させるルルもそんな一人。
ルルは19世紀末、ヴェデギント原作の戯曲の主人公。オペラにもなってます。

ルルは当時の常識からみれば異常でしたが、
今の世の中にルルはいっぱいいるのでは?
モラルやルールは時代や状況によって変わるもので(例えば戦場のルール?)、
そういうことを敏感に感じ取ることのできる人だったんでしょう。

三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」のサド侯爵(不在の登場人物)もそんな一人。
彼もフランス革命の前に異常者扱いされ投獄されましたが、革命後釈放されます。

では、モラルとかルールを超えた絶対的な存在とは?
神か悪魔かになるでしょうか。
サド侯爵夫人は最後修道女となり、サド侯爵に惹かれる気持ちを神に伺いに行きます。
ルルは切り裂きジャックに最後殺されてしまいます。
結局、こうならざる得なかったのかな。

映像や音楽、振付、なんだか知的で面白かったです。

世田谷パブリックシアター http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/jouhou/04-2-4-71.html

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「ルルー破滅の微笑み」@世田谷パブリックシアター
2005 4/8-17
原作:F・ヴェデキント 構成・演出:白井晃 
音楽:nido(古谷健志、武田真治ほか) 振付:井出茂太 美術:松井るみ 照明:高橋和義
出演:秋山奈津子、みのすけ、岸博之、小田豊、浅野和之、根岸季衣、古谷一行 ほか


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新国立劇場「コミュニケーションズ 現代劇作家達によるコント集」 [演劇]

新国立劇場による全21場からなるコント集。
いとうせいこう、ケラ(NYLON100℃)、土田英生(MONO)、鄭義信、別役実、、、
作家人を見ただけでも面白そう。

全体的には笑えないような状況が笑える、という感じでした。
ここでいう笑えない状況が、今現在の世間の状況だったりもするんですが、
笑うしかないというより、笑ってパッといっちゃえ的なノリがいいです。

作家さんでは別役実さん。やっぱりおもしろい。
役者さんでは金内喜久夫さんと神保共子さんの文学座コンビが面白いかったですね。
とくに金内さんのボケぶりは演技なんでしょうか?すごかったです。
乾電池の綾田さんもよかった。

新国立劇場 http://www.nntt.jac.go.jp/

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「コミュニケーションズ 現代作家たちによるコント集」 @新国立劇場
2005 4/8-24
構成・演出:渡辺えり子 美術:加藤ちか 音楽:近藤達郎
作:綾田俊樹、いとうせいこう、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、杉浦久幸、高橋徹郎、竹内佑、鄭義信、土田英生、別役実、ふじきみつ彦、武藤真弓、筒井康隆(原作)
出演:綾田俊樹、円城寺あや、金内喜久夫、神保共子、腹筋善之介、山崎清介 ほか


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劇団四季「オペラ座の怪人」 [演劇]

演劇好きで劇団四季も好きって方は、
意外と少ない気がするんですが、、、小劇場好きな方は特に。

ぼくはどちらも熱狂的ファンじゃない代わり、
どちらもボチボチ観にいきます。

そんなわけで、話題の劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」も
観にいってきたのでした。

アンドリュー・ロイド=ウェバーの傑作ミュージカルは、
最初のシャンデリアが天井に昇っていく場面から引き込まれ、
やっぱりよかった。
音楽やセットの豪華絢爛さも。
そして、ファントムのせつなくいとおしい感じも。

じつは「エビータ」も観てきました。
日本語版のミュージカル、ぼくは結構大丈夫です。

劇団四季 http://www.shiki.gr.jp/

The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)

The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)

  • アーティスト: Andrew Lloyd Webber, Michael Reed, David Firth, John Savident, Michael Crawford, Rosemary Ashe, Sarah Brightman, Steve Barton
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2000/07/24
  • メディア: CD


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劇団四季「オペラ座の怪人」 @電通四季劇場 海
2005 1/12-ロングラン中
作曲・台本:アンドリュー・ロイド=ウェバー 作詞:チャールズ・ハート 演出:ハロルド・プリンス
日本版演出、日本語台本:浅利慶太
出演:高井治(オペラ座の怪人)、沼尾みゆき(クリスティーヌ)、石丸幹二(ラウル伯爵)ほか


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蜷川幸雄「KITCHEN」 [演劇]

若者達のイライラは普遍的です。
イライラって、自我(エゴ)と外界によって作られる自己(セルフ)の不一致で例えられたりします。
理想(夢)と現実といってもいいかもしれません。

蜷川幸雄演出の「KITCHEN」を見て、
そんな若者達のイライラの時代による変化を考えてみました。

1957年のアーノルド・ウェスカーの戯曲「KITCHEN」では、
33人の登場人物達の間に、
雇い主と労働者の関係だけでなく、民族、人種、階級、経歴、性別などによる
さまざまな差による現実的な壁が立ちはだかっています。
そんな壁によって自己が決められ、
それが登場人物達の(社会的に決定された)個性にもなっています。

そんな状況下で、若者達はといえば、
自分の周りに立ちはだかる壁の中で、
自らの現実を痛いほど知らされたうえで、
小さいながらも確固たる夢を語ります。
そして、現実的な壁にイライラします。

1975年のマイケル・ベネットのミュージカル「コーラスライン」では、
ミュージカルに出ることを夢みて、最終選考に残った17人の若者が、
1本のラインに並んだ時、演出家ザックに問いかけられます。
「履歴書に書いてないことを話してもらおう。君たちがどんな人間なのか」

現実的な壁も低くなり、
若者達もミュージカルに出るという大きな夢を手に入れようとしています。
しかし、自分の周りに立ちはだかる壁が低くなったことにより、
社会的に強固に決定された自己(セルフ)もあいまいになりました。
その結果、夢の前提となる自我(エゴ)もあいまいになり、
若者達は演出家ザックに問いかけられ、ふと立ち止まります。
そして、自分の経歴や境遇について語りはじめます。
あるものは、自分がよく分からずイライラします。

そして現在は、、、
現実的な壁も相当低くなりつつあります。
ほんとは壁があっても、立ち向かうことなく回避すること、
見ないようにすることも可能だったりします。

若者達は、外界によって決まる自己を巧みに回避しながら、
膨張し続ける自我を抑えられなくなっているように見えます。
時に暴力的な方向に、そして、、、
(例えば村上龍さんの小説にこんな若者が描かれているように感じます)
若者達は膨張する自我を押さえきれずにイライラします。

若者達のイライラも変化してきているようです。
今回の舞台、壁の中でもがいた蜷川幸雄オヤジからのメッセージと受け取りました。
(ぼくも、まだまだ若者のつもりです、、、)

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「KITCHEN」 @Bunkamuraシアターコクーン
2005 4/5-24
作:アーノルド・ウェスカー 演出:蜷川幸雄 訳:小田島雄志 
出演:成宮寛貴、勝地涼、高橋洋、須賀貴匡、長谷川博己、杉田かおる、品川徹、大石継太、
鴻上尚史、津嘉山正種 ほか

Bunkamura http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/#
劇団四季「コーラスライン」 http://www.shiki.gr.jp/applause/chorusline/index.html


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青年団「御前会議」 [演劇]

平田オリザさんの新作「御前会議」を観に行ってきました。
「忠臣蔵・OL編」、「ヤルタ会談」に続く会議シリーズです。

集団で何かを決める会議って難しいです。
時に論理より政治などが優先されていて、
腑におちないことが多いです。
先に結論が決まってる会議とか、、、
結論が論理的に決定しない、、、それが会議です。

でもそんな会議でいろいろ重大な決定がされていくんですよね。
良くも悪くも人間らしいいんですが、、、
(だから戯曲にもなると思いますが、、)

この会議シリーズ。
例えば忠臣蔵の討ち入り。
ほんとは討ち入りたくない人もいただろうけど、、、
でも、流れで行かなくちゃいけない。
それが人間なんですよね。
そんな人間の葛藤、人間らしい弱さを素直に描かれた作品です。
そこが魅力です。

今回の「御前会議」も人間の素直な弱さが表現された作品でした。
過去の作品に比べアイロニーを強く感じました。
特に佐藤さん(山田)!意表をつきます。

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青年団「御前会議」@こまばアゴラ劇場
2005 4/17-30
作・演出:平田オリザ 美術:杉山至×突貫屋
出演:鈴木智香子、太田宏、申瑞季、兵藤公美、島田曜蔵、奥田洋平、井上三奈子、山田

青年団 http://www.seinendan.org/


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松尾スズキ×大竹しのぶ「蛇よ!」 [演劇]

青山スパイラルホールに「蛇よ!」を観てきました。

笑いの多い舞台でした。
松尾スズキの舞台には、悲劇的な状況を懸命に生きる人がよく出てきますが、
大竹しのぶという一所懸命な女優が演じることで、
悲劇的な状況が相対化され笑いへ転化するのでしょうか、、、??
不思議な空気がながれ、笑いを誘います。

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「蛇よ!」@スパイラルホール
2005 3/1-21
作・演出・出演:松尾スズキ 美術:松井るみ
出演:大竹しのぶ

「蛇よ!」 http://www.siscompany.com/03produce/09hebi/index.htm
シス・カンパニー http://www.siscompany.com/
大人計画 http://www9.big.or.jp/~otona/

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「蛇よ!」を観た日に通った「蛇坂」。
名前の由来は、よく蛇がでたから、、、!?
慶応義塾大学のそば。地名でいえば三田になると思います。
東京は坂が多いですね。ちょっと回り道も楽しいものです。


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