前川國男設計 弘前市民会館 [建築]
弘前には前川國男設計の建築が多くあります。
木村産業研究所に続いて
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2011-07-23
弘前市民会館にも行ってきました。
ただし、
残念ながら大ホールは使用中で入れなかったので
管理棟を見てきました。
雰囲気は神奈川県立音楽堂に近く感じます。
管理棟ロビーの天井は星空をイメージしているそうです。
モダンで凛とした美しさを感じます。
弘前市民会館 http://www.hi-it.net/~shiminkai/
前川國男設計 木村産業研究所@弘前 [建築]
青森旅行に行ってきました。
弘前には前川國男設計の建築がいくつかあるということで、
いくつか見て回ってきました。
前川國男は23歳でフランスに留学し
ル・コルビュジエの元で学びました。
その後27歳で帰国し、
はじめて手がけたのが弘前にある木村産業研究所です。
1932年のことです。
木村産業研究所は
ル・コルビュジエの建築同様、
色彩が効果的に使われていました。
入口天井の赤色が特に目を引きます。
ゆるやかなカーブが印象的な貴賓室は
特に清々しい空間でした。
2階には前川國男プチ博物館となっており、
弘前にある前川國男設計の8つの建築が紹介されています。
木村産業研究所は
現在弘前こぎん研究所となっていて
「こぎん」ファンの方も多く訪れていました。
Ahaus 「前川國男と弘前」 http://www.a-haus.net/toku.html
弘前こぎん研究所 http://takumishop.jp/shop/?id=1008
ギマール設計・メトロの入口@パリ [建築]
パリのメトロ入り口は1900年のパリ万博の時
エクトル・ギマールの設計により造られました。
現在もいくつか残り、アール・ヌーヴォーの雰囲気を伝えてくれます。
上の写真のABBESSES駅の入口は屋根つきで、
2箇所のみ残る珍しいタイプです。
ギマール設計の入口にはもう一つランプつきのタイプもあり、
こちらはより多くの場所で見ることができます。
結構このタイプも好きです。
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ギマールは建築作品も多く残しています。
パリ16区のギマール建築を巡った記事はこちら↓
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2011-02-05
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Hector Guimard: Architect, Designer 1867-1942
- 作者: Georges Vigne
- 出版社/メーカー: Delano Greenidge Editions
- 発売日: 2003/12/31
- メディア: ハードカバー
アール・ヌーヴォー建築巡り@パリ16区 [建築]
ル・コルビュジエ設計のラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸に行った帰り道、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2011-02-02
同じパリ16区にギマール設計のアール・ヌーヴォー建築がいっぱいあるので巡ってきました。
ギマールはパリの地下鉄入り口を設計した人として有名です。
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2011-02-06
まずはギマール自身も住んでいたという「ギマール館」
有機的な曲線の魅力がぎっしり詰まっています。
遠くから見てもすぐわかるほどオーラが出ていました。
よく探すとギマールの署名も見つかります。
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次はJaean de La Fonteine通りにある「メザラ館」
小さいながらギマールの代表作の一つのようです。
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そして、やはりJaean de La Fonteine通りにある「カステル・ベランジェ」
これも代表作。
こんな素敵な扉のあるアパルトマンに住んでみたいです。
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カステル・ベランジェの写真を撮っていると、
通りすがりの方が教えてくれたRue Agarのアパルトマンもギマール設計でした。
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地下鉄JASMIN駅近辺には他にもギマール設計の建築が数件ありました。
小さいエリアにギマール設計の建築がいっぱい密集しているので
一巡りするにはちょうどよかったです。
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今回の建築巡りの参考図書は実は「地球の歩き方」。
簡単な地図とともにギマールの作品が紹介されています。
その後ギマールの作品を紹介したページを見つけたので、
次回行くことがあれば参考にしたいと思います。
http://lartnouveau.com/artistes/guimard.htm
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ラ・ロッシュ邸へ [建築]
サヴォア邸に引き続き
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2011-01-30
ル・コルビュジエ設計のラ・ロッシュ邸へも行ってきました。
玄関ホールの吹き抜け回りに配置された空間が清々しく感じました。
パリの街中にいることをしばしば忘れさせてくれます。
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ル・コルビュジエ財団 http://www.fondationlecorbusier.fr/
http://www.fondationlecorbusier.fr/corbuweb/morpheus.aspx?sysLanguage=en-en&sysId=21&itemPos=1&sysParentId=21&clearQuery=1
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パリの街では結構道に迷いましたが、
薦めにしたがって買っておいた地図が役立ちました。
ラ・ロッシュ邸も結構わかりづらい場所にあって地図が役立ちました。
行かれるときは下調べをお忘れなく。
サヴォア邸へ [建築]
昨年末、パリを旅してきた時に
とうとうというかやっとというか
サヴォア邸に行ってきました。
ル・コルビュジエの名建築です。
以前、森美術館で開催された「ル・コルビュジエ展」でも気づいたことですが、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-09-28
ル・コルビュジエは思ったより色彩ゆたかな人です。
白色の印象の強いサヴォア邸も
丹念に選択されながら随所にいろんな色が使用されていました。
モダニズム=装飾のない=直線的構成を持つ立方体=白い箱
だけでは捉えられないところがル・コルビュジエの魅力と感じます。
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サヴォア邸HP http://villa-savoye.monuments-nationaux.fr/fr/
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サヴォア邸へはパリから電車で行けました。
RER・A5線Poissy行きに乗り、終点で下車。駅からは徒歩でいけます。
電車30分+徒歩15分くらいです。
サヴォワ邸/ル・コルビュジエ (ヘヴンリーハウス-20世紀名作住宅をめぐる旅 1)
- 作者: 中村 研一
- 出版社/メーカー: 東京書籍
- 発売日: 2008/05/21
- メディア: 単行本
The Rhetoric of Modernism: Le Corbusier as a Lecturer
- 作者: Tim Benton
- 出版社/メーカー: Birkhauser
- 発売日: 2009/06
- メディア: ハードカバー
「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」展 @東京国立近代美術館 [建築]
<中村竜治/とうもろこし畑>
「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」展に行ってきました。
展覧会の概要には以下のように書かれています。
”三種類の多面体でつくられた空間、「空間」が生滅する場、
動物にも見える東屋(あずまや)、模型の一日を見せる映像
空間、繊細(フラジャイル)な構造体、スケール感覚が不思
議な広場など、多種多様なインスタレーションを通して、建
築はどこにあるのか、ぜひ捜してみてください。”
「建築はどこにあるの?」を探すことを通じて
「建築って何だったけ?」を考える展覧会でもあるような気がします。
柱と屋根という単純な構成を建築の出発点としたとしても、
その構造、囲まれた空間、置かれた場、社会的な役割など
様々な要素が建築には含まれているような気がします。
建築家の作った7つのインスタレーションを見ながら
色々と考えました。
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ところで、
この展覧会の特徴として”写真撮影可能”ということがあります。
海外ではよくある話ですが、
日本ではまだまだめずらしいような気がします。
個人的には写真撮影可能な展覧会はもっと多くあってもいいと思います。
特に現代美術のような開かれた作品は。
写真を撮ることで新たな発見をしながら
より自由に作品を鑑賞できるような気がします。
多くの人が写真を撮影されていたので、
もし行かれる場合はカメラを忘れずに。
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「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」展 @東京国立近代美術館
2010/4/29-8/8
http://www.momat.go.jp/Honkan/where_is_architecture/index.html
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<中山英之/草原の大きな扉>
<鈴木了二/物質試行 51 DUBHOUSE>
<内藤廣/赤縞>
<菊地宏/ある部屋の一日>
<伊東豊雄/うちのうちのうち>
<アトリエ・ワン/まちあわせ>
(建築はどこにあるの?7つのインスタレーション/東京国立近代美術館 にて撮影)
「ルイス・バラガン邸をたずねる」@ワタリウム美術館 [建築]
メキシコを代表する建築家、
ルイス・バラガンの自邸に焦点を当てた展覧会です。
SANAA(妹島和世+西沢立衛)の会場構成により、
「バラガン邸」からオリジナルの家具や身の回りの品々、
アルバースの抽象画なども持ち込んで、
「バラガン邸」を再現しています。
オリジナル家具やルイス・バラガンの蔵書などに
ついつい見入ってしまいますが、
本来メキシコまで行かないと体験できない「バラガン邸」の空間を
体感できる貴重な機会だなと思い、
会場で流されていた「バラガン邸」の映像も頼りに
「バラガン邸」の空間を存分に味わいました。
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建築家の自邸は、
その建築家の考えが一番表れている気がします。
依頼主が自分自身ということもあり、
束縛なく素直な自分の思いを表現できるから。
「バラガン邸」にもバラガンの考えが
よく出ている気がします。
ポイントは”光”でしょうか。
メキシコといえば光に満ち溢れたイメージですが、
バラガンの建築はいかに光を切りとるかということに
力を注いでいることが分かります。
インターナショナルスタイルの建築は、
たとえばガラスのカーテンウォールによって、
住宅やオフィスから
安らぎと光の手ざわりを奪いました
というルイス・バラガンの言葉どおり、
「バラガン邸」は光を大胆に切り取ることで、
安らぎと落ち着きのある空間を作り出しています。
ちょうどバラガンの愛した修道院のような空間です。
そのため、空間に身をおくと、
高い精神性を感じます。
この高い精神性がバラガン建築の人を惹きつける魅力
だと感じました。
私の家は、私の心の避難所でした
ルイス・バラガンの言葉です。
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「ルイス・バラガン邸をたずねる」@ワタリウム美術館
2009/9/9-2010/1/24
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0908/index.html
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会期は既に終了してしまいました。
行き逃してしまった方には冒頭で紹介した本がおススメです。
今回の展覧会にあわせて発売されたこの本には
バラガン邸の写真とバラガンの言葉がいっぱい詰まっていました。
石垣島の建築 前川國男設計「石垣市民会館」 [建築]
石垣島に旅行に行ったときに、
前川國男設計の石垣市民会館を見てきました。
前川國男といえば、
コンクリート打放しの他に
赤煉瓦の打ち込みタイルを使用したスタイルが有名ですが、
台風対策のため、
伝統的な赤煉瓦屋根やコンクリート住宅が多い石垣島に
前川國男の建築はあっているかもしれない
と思いました。
石垣島市民会館は
コンクリート打放し部分と
赤煉瓦の打ち込みタイルが使用された部分が共存していました。
1986年、前川國男が亡くなられた最晩年の作品です。
コンクリート打放しの大きな庇は東京文化会館を思わせます
特徴的な造形のホール部分
石垣島を意識したものだと思います。
よく見るとシーサーもいます。
打放し部分に施された模様や穴あきブロックなどが
どこか南国風です。
資生堂アートハウスへ [建築]
秋野不矩美術館、ねむの木子供美術館に行った際、
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-06-22
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-06-25
資生堂アートハウスにも行ってきました。
上から見るとS字の形をした美術館で、
設計は谷口吉生さん(高宮眞介と共同設計)です。
新幹線の線路脇にあるので、
車窓からもよく見え、
前から行ってみたかった美術館でした。
写真のペリクレ・ファッツィ-二さんの彫刻の対になる位置には
李禹煥さんの彫刻がありました。
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訪れたときは「牛島憲之・森芳雄・脇田和 油彩展」が開催中でした。
どなたも亡くなられているのですが、
古さを感じさせない画だと思います。
通常は金曜にしか見れない企業資料館も開いていたので、
こちらも見てきました。
資生堂アートハウス http://www.shiseido.co.jp/museum/index.htm
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-06-22
http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-06-25
資生堂アートハウスにも行ってきました。
上から見るとS字の形をした美術館で、
設計は谷口吉生さん(高宮眞介と共同設計)です。
新幹線の線路脇にあるので、
車窓からもよく見え、
前から行ってみたかった美術館でした。
写真のペリクレ・ファッツィ-二さんの彫刻の対になる位置には
李禹煥さんの彫刻がありました。
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訪れたときは「牛島憲之・森芳雄・脇田和 油彩展」が開催中でした。
どなたも亡くなられているのですが、
古さを感じさせない画だと思います。
通常は金曜にしか見れない企業資料館も開いていたので、
こちらも見てきました。
資生堂アートハウス http://www.shiseido.co.jp/museum/index.htm