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「陶匠・濱田庄司 -没後30年記念」展@日本民藝館 [民藝]

20080816 濱田.JPG

今年は濱田庄司さんの没後30年ということで、
関連する展覧会がいくつか開催されています。
益子参考館でも開催されていますが、
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-04-28
日本民藝館では濱田庄司さんの陶歴を辿る展覧会が開催中です。

沖縄や益子に学んだ濱田さんらしい作品が中心ですが、
数多くの出展作品の中には、
沖縄や益子などにとどまらない色々な試みの跡が見受けられて、
楽しめました。

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「陶匠・濱田庄司 -没後30年記念」展@日本民藝館
2008/6/17-8/31
http://www.mingeikan.or.jp/html/exhibitions-events-mingeikan.html
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日本民藝館関連の本が最近多く出版されています。
見逃せないです。


日本民藝館へいこう (とんぼの本)

日本民藝館へいこう (とんぼの本)

  • 作者: 坂田 和實
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本



用の美 上巻 柳宗悦コレクション―日本の美

用の美 上巻 柳宗悦コレクション―日本の美

  • 作者: 日本民藝館
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2008/06/11
  • メディア: 大型本



用の美 下巻 柳宗悦コレクション―李朝と中国、西洋の美

用の美 下巻 柳宗悦コレクション―李朝と中国、西洋の美

  • 作者: 日本民藝館
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2008/06/11
  • メディア: 大型本



島岡達三さんのコーヒーカップ@つかもと美術記念館 [民藝]

益子で作陶を続けられていた島岡達三さんが
昨年末亡くなられました。
 http://www.shimotsuke.co.jp/media/shimaoka/

毎年個展も開催されていらっしゃいましたし、
まだまだお元気なのかと思っていましたが、
大変残念です。

島岡さんは師弟展も毎年のように開催されていました。
ご自身の作品だけでなく、
多くのお弟子さんという大きな財産を残してくださりました。

ご冥福をお祈りいたします。


  島岡達三さん関連の過去の記事:
   http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-11-08-1
   http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-09-27

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20080428 島岡達三.JPG

益子の窯元つかもとにある
つかもと美術記念館の茶房では、
島岡達三さんの器でコーヒーを出してくれます。
せっかくなのでいただいてきました。

つかもと美術記念館には島岡達三さんの陶太鼓などもあるほか、
濱田庄司さん、加守田章二さんなどの作品を見ることができます。

 つかもと美術記念館 http://www.tsukamoto.net/musium.html

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大阪の喫茶美術館というお店でも島岡達三さんの器で
ケーキやコーヒーがいただけるようです。
いつか行ってみたいと思います。

益子参考館へ [民藝]

200804027 益子参考館.JPG

益子陶器市に行った時、
益子参考館にも寄ってきました。

濱田庄司さんが世界中で集めた品々
を展示する民藝館です。

陶器市中でも比較的落ち着く場所なので、
益子に行ったときは大抵立ち寄ります。

何度も行っているのですが、
やはり行く度に発見があります。


企画展示では「濱田庄司没後三〇年企画展示」が開催されていました。
 京都で道をみつけ
 英国で始まり
 沖縄で学び
 益子で育った
濱田さんのやきものの歴史を辿る展示でした。

亡くなられて30年も経つんですね。
作品はまだまだ新鮮だなと思いました。


益子参考館 http://www.mashiko-sankokan.net/


 以前、益子参考館に行ったときの記事はこちら↓
   http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-05-09-1
   http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-11-09
   http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-11-12


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200804027 益子参考館2.JPG

つつじが見ごろを迎えていました。
最近はこんな落葉性のつつじに惹かれます。

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濱田庄司さんが2代目館長を務めた日本民藝館では、
2008 年6月17日 から 8月31日まで
「特別展 陶匠・濱田庄司 -没後30年記念-」
が開催される予定です。
こちらも楽しみです。

 日本民藝館 http://www.mingeikan.or.jp/home.html


日本民藝館手帖

日本民藝館手帖

  • 作者: 財団法人日本民藝館 監修
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/02/29
  • メディア: 単行本



本当に美しいものを見つけに行こう。 「日本民藝館手帖」 [民藝]


日本民藝館手帖

日本民藝館手帖

  • 作者: 財団法人日本民藝館 監修
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/02/29
  • メディア: 単行本



民藝関連の新しい本が出ました。

柳宗悦の思想や民藝運動に関するものなど
民藝関連の本がこれまでに多く出版されていますが、
今度の本は柳宗悦の収集品と、
それらを展示する日本民藝館に焦点をあてています。
実際に監修および編集をされているのは
日本民藝館学芸部の方々です。

民藝を理解するには、
日本民藝館に行って、
実際に物を観るのが一番です。
今度の本では日本民藝館の収蔵品が
多数写真で紹介されているので、
実際に日本民藝館に行ったような気分が味わえます。

手帖を片手に
また日本民藝館に行ってみたいと思います。

 日本民藝館 http://www.mingeikan.or.jp/

棟方志功のラベル 亀屋良永・御池煎餅 [民藝]

20080313 御池煎餅1.JPG

棟方志功のラベルを用いたお菓子は
全国にいくつかあると思うのですが、
京都の亀屋良永の看板菓子「御池煎餅」もその一つ。
思わず買ってしまいます。

20080313 御池煎餅2.JPG

缶の中身は麩焼き煎餅です。
口で溶けるような麩焼き煎餅は
京都らしいお菓子と感じます。

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亀屋良永には他にもいろいろなお菓子がありました。
銘菓「大原路」は季節によって色の変わるお菓子です。
今の季節は「春の色」。
菜の花や山吹をイメージした黄色だそうです。

20080313 御池煎餅3.JPG

寺町御池にあるお店に行って購入したのですが、
素敵な佇まいのお店でした。

 おのぞみドットコム http://www.onozomi.com/kaiwa/kameya01.html

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先に記事を書いた河井寛次郎記念館の玄関の扁額
黒田辰秋作ですが、文字は棟方志功さんです。
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-12

 過去の棟方志功さん関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2006-11-15

黒田辰秋の長テーブル@京都百万遍・進々堂 [民藝]

20080312 進々堂.JPG

京都には喫茶店の文化があるようで、
素敵な個性的な喫茶店がいっぱいありました。

どこに行こうか迷いますが、
民藝の同士としても有名な黒田辰秋の
長テーブルを置く喫茶店があるということで行ってきました。
京都百万遍にある喫茶店・進々堂です。

黒田辰秋の無名時代の長テーブルと長椅子が
あまりにも自然に置かれ、
あまりにも普通に使用されていることに感動しました。

長年の使用による変化が
いい味を出しています。

レジスターに代表されるようなレトロな品々もあいまって、
とても雰囲気のある喫茶店でした。

店内写真撮影禁止のようなので写真はありませんが、
↓こちらのサイトをご覧ください。

 おのぞみドットコム http://www.onozomi.com/cafe/topic1_sinsindo.html
              http://www.onozomi.com/univ_gourmet/topic03_k_shin.html


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先に記事を書いた河井寛次郎記念館の玄関にある扁額も黒田辰秋作です。
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-12
河井寛次郎記念館の中にも黒田辰秋の家具があります。



河井寛次郎記念館へ [民藝]

20080312 河井寛次郎6.JPG

京都に行ってきました。
色々行きたいところがあったのですが、
まずは河井寛次郎記念館に行くことにしました。

20080312 河井寛次郎5.JPG
20080312 河井寛次郎1.JPG
20080312 河井寛次郎2.JPG
20080312 河井寛次郎3.JPG
20080312 河井寛次郎8.JPG
20080312 河井寛次郎9.JPG
20080312 河井寛次郎4.JPG


河井寛次郎の住居でもあった河井寛次郎記念館には、
河井寛次郎の陶芸作品だけでなく彫刻作品なども展示されています。

特に彫刻作品は表現主義的な傾向が強く
簡素な美の民藝よりもアートの分野に近く感じます。
民藝の同士の中でも表現者としての傾向が強かったようです。
2004年に松濤美術館などで開催された展覧会のタイトルも
”表現者 河井寛次郎展”でした。

そんな彫刻作品も
民藝の美に包まれた住居の中でみると妙にしっくりきます。
単なる機能主義に還元できない民衆の工藝の持つ一面が
河井寛次郎の彫刻作品に表れている気もします。


20080312 河井寛次郎10.JPG
お土産に色紙を買ってきました。
河井寛次郎の表現は造形作品に留まらず、
ことばの世界にも及びます。

まるで詩人のような河井寛次郎の
ことばがいっぱい詰まった本はこちら↓


火の誓い (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

火の誓い (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

  • 作者: 河井 寛次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 文庫



 河井寛次郎記念館 http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/index.htm


民芸 (あたらしい教科書 11) (あたらしい教科書)

民芸 (あたらしい教科書 11) (あたらしい教科書)

  • 作者: プチグラパブリッシング
  • 出版社/メーカー: プチグラパブリッシング
  • 発売日: 2007/02/01
  • メディア: 単行本



因州中井窯 手付染分角皿 [民藝]

鳥取民藝美術館の創立者・吉田璋也さんも指導された
因州中井窯の手付染分角皿です。

鳥取旅行の際に、たくみ工芸店にて購入しました。
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2008-02-16

柳宗理さんのデザインされた染分丸皿シリーズも有名ですが、
手付の造形が素敵な角皿を購入しました。

 因州中井窯HP http://www.inabapyonpyon.net/~nakai-k/


「来鳥手帖」に引かれて鳥取へ [民藝]

昨年香川を旅行した後、実は鳥取に立ち寄ってきました。
どこに行こうかいろいろ迷ったのですが、
結局「来鳥手帖」という本に導かれるようにして
鳥取に行くことに決めました。

「来鳥手帖」は
民芸一家に生まれ育った料理研究科の福田里香さんと
みつばちトートで有名な民芸初心者の束松陽子さんが
鳥取に民芸を訪ねる旅に出かけた旅行記です。

民藝に惹かれているぼくも
お二人の後を追うように鳥取に行くことにしました。

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鳥取には鳥取民藝運動の父である吉田璋也さんが設立した
”鳥取民藝美術館”と”たくみ工芸店”と”たくみ割烹店”が並ぶ
民藝コーナーがあります。

まずは”鳥取民藝美術館”での展示を見ます。
東京の日本民藝館や倉敷民藝館、益子参考館など、
これまで訪ねた各地の民藝館と同様に、
一定の審美眼で選ばれた品々が展示されていました。
空間も楽しめる民藝館の展示スタイルも共通で
その変わらなさがホッとさせてくれます。

鳥取民藝美術館の隣には全国の民芸品を集めた
”たくみ工芸店”があります。
ここでは実際に民芸品を買うことができます。
鳥取の民芸品も豊富で、
色々物色してきました。

さらにたくみ工芸店の隣には
”たくみ割烹店”があります。
しゃぶしゃぶの原型となるすすぎ鍋を始めた店としても有名で、
民芸品を使って料理を出してくれます。
夜は敷居が高い気がしたのですが、
昼のランチをいただいてきました。


器も楽しめて、味もおいしかったです。

最後に民藝コーナーの一角にある
無縁仏となった地蔵が集められた童子地蔵堂を
お参りしました。

一見簡素な外観なんですが、
一歩中に入ると鮮やかな光の空間に
感動しました。

見て、触れて、買って、食べてと
鳥取は民藝好きな方にはきっと堪らない場所だと思いました。
興味を持たれた方は、
是非「来鳥手帖」を読んで
鳥取を訪ねられてはいかがでしょうか?

 みつばちトート http://www.mitsubachi-tote.com/news/post_2.php

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「来鳥手帖」にも紹介されているお土産も買ってきました。


民芸すいーつ宝月堂の”生姜せんべい”です。
昔ながらの素朴なお菓子です。


大豆を用いた”とうふちくわ”は不思議な味です。
他にもとびうおを使った”あごちくわ”や
山芋が丸ごと入った”山芋かまぼこ”などもあって
どれもおいしかったです。


そしてお約束の鳥取砂丘にも行ってきました。

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以前にも紹介したのですが、
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2007-02-25-1
福田里香さんも執筆者に名を連ねる「民芸」の本です。

民芸 (あたらしい教科書 11) (あたらしい教科書)

民芸 (あたらしい教科書 11) (あたらしい教科書)

  • 作者: プチグラパブリッシング
  • 出版社/メーカー: プチグラパブリッシング
  • 発売日: 2007/02/01
  • メディア: 単行本

「来鳥手帖」はなかなか売っている店がないのですが、
東京では最近国立新美術館の地下のミュージアムショップで見つけました。


「生誕120年 バーナード・リーチ」展 @松下電工・汐留ミュージアム [民藝]

バーナード・リーチ展が松下電工・汐留ミュージアムで開催中です。

日本民藝館も特別協力しており、
日本民藝館でおなじみの品々も多く展示されていました。

日本民藝館の展示スタイルは、解説などは基本的になく、
ふさわしい環境に置かれた作品と対峙しながら鑑賞するスタイルで結構好きですが、
松下電工・汐留ミュージアムの展示は解説が豊富で、
背景など作品を見ているだけでは得られない情報も知ることができ、
これはこれでいいなと思いました。

この美術館は松下電工らしく生活や暮らしに根ざした視点の展示も魅力です。
初期の個展の展示風景やリーチ・バーなど空間的再現がいくつか試みられていたり、
リーチのデザインした椅子が展示されていたりと、
松下電工・汐留ミュージアムらしいなと思いました。

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「生誕120年 バーナード・リーチ」展 @松下電工・汐留ミュージアム
2007/09/01-11/25
http://www.mew.co.jp/corp/museum/exhibition/07/070901/index.html

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下の本の表紙にもなっているリーチの描いた柳宗悦像も展示されていました。

柳宗悦―時代と思想

柳宗悦―時代と思想

  • 作者: 中見 真理
  • 出版社/メーカー: 東京大学出版会
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本


評伝 柳宗悦

評伝 柳宗悦

  • 作者: 水尾 比呂志
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2004/01/11
  • メディア: 文庫

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こちらの本は前から読みたいと思っているのですが、
なかなか読めずにいる本です。
評判もいいのでぜひ読みたいと思います。

バーナード・リーチの生涯と芸術―「東と西の結婚」のヴィジョン (シリーズ・人と文化の探究)

バーナード・リーチの生涯と芸術―「東と西の結婚」のヴィジョン (シリーズ・人と文化の探究)

  • 作者: 鈴木 禎宏
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本

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過去のバーナード・リーチ関連記事:
  http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2007-02-25
  http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-08-02-2
  http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23
  http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-1
  http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-2
  http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-4


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