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柏市立砂川美術工芸館が閉館 [民藝]

千葉県柏市の砂川美術工芸館は
「型絵染め」で有名な芹沢けい介さんの作品を展示する美術館でしたが、
6月29日をもって閉館となりました。

すこし悲しいニュースです。

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以前、2005年5月23日から館の運営に関する調整のため1年弱休館する
という記事を書きました。
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-05-07-1

その後、2006年4月1日、復活して開館した際も記事を書きました。
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-04-23

そして、今回の閉館の記事となりました。

実は3月1日より臨時休館しており、
その理由は建物の一部にアスベスト含有物が
使われていることが判明のためでした。

健康に関することゆえ、
難しい判断だったと思うのですが、
閉館という結論となってしまったようです。

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心残りは、最後の展示を観にいった時には、
すでに臨時休館になってしまっていたため、
最後の展示『蓑・バンドリ 民具の意匠』展を見逃してしまったことです。

砂川美術工芸館の芹沢けい介作品は
柏市に寄贈されているのですが、
柏市役所の記事によれば、
平成20年8月より柏市の沼南庁舎内で公開を再開する
とのことです。

今はこちらの展示がどのようなものになるか、
期待したいと思います。

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 柏市役所 http://www.city.kashiwa.lg.jp/information/19-0278sunakawa.htm
 砂川美術工芸館 http://www.city.kashiwa.lg.jp/cityhall/sosiki/B_SYOG/SYOG_BNK/bunkanavi/sunakawa/sunakawa_top.htm


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芹沢けい介型絵染ふきん [民藝]

芹沢けい介の図案によるふきんです。
登り窯の絵でしょうか。

銀座たくみ特性です。
新しくなった新宿高島屋にも銀座たくみのコーナーがありました。
結構な充実ぶりでしたので、また立ち寄ろうと思います。

銀座たくみ http://www.ginza-takumi.co.jp/top.htm


浜田窯の蕎麦猪口 [民藝]

益子陶器市に行った際、
益子参考館にも立ち寄りました。
既に何度も立ち寄っているので、
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-11-09
同じ作品を何回も見たりしているのですが、
毎回発見があるのが楽しいです。
以前行ったときは興味がなかったものに興味を覚えたりして。

色々なものを見ているうちに
気付かない間に自分の視点も徐々に変わってきているのかもしれません。

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久しぶりに浜田窯のやきものを買ってみました。
シンプルな蕎麦猪口です。

  関連記事:  http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-11-09-1

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企画展示「濱田庄司 愛蔵の染・織・編」
益子参考館 http://www.mashiko-sankokan.net/
         


「栃木に息づく 濱田庄司とその系譜」展 [民藝]

益子陶芸美術館で「栃木に息づく 濱田庄司とその系譜」展が開催中です。

益子で作陶をされた濱田庄司さんを中心に、
益子で交流のあった佐久間藤太郎さん、木村一郎さん、村田元さん、滝田項一さん
お弟子さんにあたる島岡達三さんや濱田晋作さん、
さらには夫々のお弟子さんにあたる方々の作品が、
展示されています。

濱田庄司さんに集約されがちな益子のやきものの
広がりと発展を感じることのできる展示です。

陶器市は終わりましたが、
展示は7月まで開催中です。

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アートリンクとちぎ2007
「栃木に息づく 濱田庄司とその系譜」展
2007 4/14-7/16
益子陶芸美術館 http://art-mashiko.jp/

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濱田庄司さん関連記事:http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-11-12
               http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-11-09
               http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-07-02-2
               http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23

村田元さんとともにお子さんの村田浩さんの作品も展示されていました
               http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-12-07-1

佐久間藤太郎さんの築かれた窯元は工房作品も作られています
               http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-12-03-3

木村一郎さんの養子にあたる木村充さんの作品も展示されていました
木村さんのスリップウェアの影響はこちらの方にも
               http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-11-16

島岡達三さん関連記事:http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-11-08-1
                http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-09-27


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「北欧 meets 民芸」 [民藝]

民芸好きの方に北欧好きの方が多いような気がします。
民芸と北欧はなんだか似ています。

LVING DESIGN CENTER OZONEの季刊誌「LVING DESIGN」
の最新号では 北欧と民芸の関係に迫る特集が組まれています。

中でもおもしろいのが、
1929年に柳宗理と濱田庄司が訪れた場所を巡るスウェーデン紀行。
当時2人も訪れた生活の中で使われた民具を集めた2つの博物館は今も健在で、
当時の様子を知ることができます。
写真に写る風景や展示物は確かに民芸の世界そのものに見えます。

北欧はその後多くの有名なデザイナーを生み出しますが、
そのルーツを垣間見たような気がします。
また、民芸好きの方が北欧を気に入る理由も
分かったような気がしました。

LVING DESIGN CENTER OZONE
http://www.ozone.co.jp/books/livingdesign/index.html


あたらしい教科書11「民芸」 [民藝]


民芸

民芸

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: プチグラパブリッシング
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本

あたらしい教科書シリーズの最新刊は「民芸」でした!

柳宗悦らによる民藝運動は誕生して80年経つようです。
80年も前なのに民芸運動の考え方は今なお新鮮。
民藝運動や民芸ブームを知らない世代にとっても、
とても惹かれるものがあるように思います。
ぼく自身も惹かれているひとりです。

一方、80年経つなかで、
民藝の一般的なイメージが作られて、
民藝が生まれた当時に比べて狭義に受け取られているのも
また事実のようです。

この教科書は
民藝を知らない人には
民藝という新たな視点を提供するとともに、
民藝を知っている人にも
一般的なイメージにこだわらず
現代的な視点で民藝の意味を考えるきっかけをくれる
教科書となっています。

あたらしい教科書シリーズらしく
肩の凝らないのになかなか深い内容となっています。
いろいろと発見がありました。

 http://www.petit.org/

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柳宗悦と民芸運動

柳宗悦と民芸運動

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 思文閣出版
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

より本格的な教科書では、こちらがおもしろかったです。
民藝や柳宗悦の一般的なイメージを超える
現代的な読み直しを試みた14名の執筆者による論文集です。
いろいろと新たな視点を提供してくれます。


「バーナード・リーチ展」@白樺文学館 [民藝]

民藝運動の柳宗悦がかつて住んだ
千葉県我孫子市の手賀沼を臨む高台で
バーナード・リーチは窯を築き陶芸家生活を開始しました。

そんなバーナード・リーチゆかりの地で
「バーナード・リーチ展」が開催中です。

開催場所となる白樺文学館は比較的小さな美術館ですが、
かつてバーナード・リーチが住んだ場所で
彼の陶芸やエッチングなどの作品をみるのは
なかなかいいものです。

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白樺文学館の近くには、
バーナード・リーチの碑があります。
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-4
また、旧柳宗悦邸「三樹荘」もすぐそばですので、
お立ち寄りいただければと思います。

旧柳邸は「三樹荘」という名のように3本の大きな木のある邸宅でしたが、
3本の木を含め多くの樹木が現存していました。
現在はすっかり住宅街となってしまった環境の中で、
遠くから見てもそこだけいっぱいの木に囲まれ、
当時の雰囲気をしのばせます。

柳宗悦も属した「白樺派」の志賀直哉や武者小路実篤の旧邸跡も
近くにあります。

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「バーナード・リーチ展」@白樺文学館
2006 9/23-2007 3/31
白樺文学館 http://www.shirakaba.ne.jp/
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先日のNHK日曜美術館の岸田劉生特集で
岸田劉生の静物画に描かれた陶器が
バーナード・リーチ作だと紹介されていました。

07年2月現在、
東京国立近代美術館では岸田劉生による
バーナード・リーチ像が展示されています。
 http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=76846


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出西窯の鉢 [民藝]

民藝の窯として知られる出西窯の鉢です。
手仕事による実用陶器は、肉厚で釉薬もシンプル。
量産にも向いているような気がします。
一方で、
なにげないフォルムやきれいに掛けられた釉薬に
うつくしさも感じます。

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ギャラリーTOMでは「柳宗理と出西窯」展が開催中です。
柳宗理さんが河井寛次郎の窯で作った黒土瓶を
出西窯で再現した最近の仕事を中心に展示されています。

出西窯と柳宗理さんの関係は
宗理さんが父宗悦の骨壷を製作するために
訪れて以来だそうです。
柳家からも大きな信頼を得ていたのだろうなと思います。

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「柳宗理と出西窯 黒土瓶の仕事をめぐって」展@ギャラリーTOM
2007 1/10-2/25
ギャラリーTOM http://www.gallerytom.co.jp/
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出西窯のうつわはギャラリーTOMでも販売していました。
また、5/17-27、にほんばし島根館で展示会が開催されるようです。


一木彫と棟方志功「二菩薩釈迦十大弟子」 [民藝]

先日、一木彫の仏像を集めた「仏像」展に行ってきました。
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-11-18
一木彫とは一本の木から作られた仏像のことです。
一本の木に押し込められた仏像は
よく見ると不自然に肩が狭かったり窮屈そうに見えたりしますが、
むしろ素材の木を目いっぱい使い切ったことよる力強さの方が勝って、
奇妙に感動を覚えます。


 円空作 十一面観音菩薩立像と善女龍王、財善童子
 東京国博物館 「仏像」展 http://www.tnm.jp/jp/event/index.html

そこで思い出したのが、棟方志功の版画です。
特に「二菩薩釈迦十大弟子」は
釈迦の弟子達が一枚の版木に押し込められていますが、
一枚の版木を目いっぱい使い切った版画は
不自然さよりも力強さが勝って、感動を覚えます。

現在、柏市の砂川美術工藝館にて
「染色家 芹沢けい介 後期1957-1984」展が開催されていますが、
10/31より棟方志功作「二菩薩釈迦十大弟子」が公開されており、
見に行って来ました。
何度も見ているのですが、やっぱり感動します。

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「染色家 芹沢けい介 後期1957-1984」展 @砂川美術工藝館
2006 9/19-1/14
JOBANアートライン月間特別公開
棟方志功作「二菩薩釈迦十大弟子」(10/31-12/3のみ公開)

http://www.city.kashiwa.lg.jp/yakusyo/sosiki/B_SYOG/SYOG_BNK/bunkanavi/sunakawa/sunakawa_top.htm
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砂川美術工藝館は芹沢けい介作の「釈迦十代弟子尊像」も収蔵しており、
以前拝見したことがあるのですが、こちらも感動の作品です。
棟方志功生誕100年の年に棟方作品と共に公開されましたが、
いつかまた公開されたら是非みにいこうと思います。


芹沢けい介作「釈迦十代弟子尊像」より"まかかしょう"と"あなりつ"

 過去の芹沢けい介さん関連記事:
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-04-23
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-04
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-10-2
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-04-21-2
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-05-07-1
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-07-20-3
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-01-06


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「島岡達三とその弟子たち展」@益子・つかもとギャラリー [民藝]


島岡達三さんの米寿を記念した展覧会です。
米寿の記念にお弟子さんの作品に囲まれての展示です。

最終日に行ったこともあり、かなりの作品が売約済みとなっていましたが、
以前銀座たくみで拝見した「島岡達三師弟展」の時に比べ多くの作品に接することができて、
島岡一門の広がりをより感じられました。

 銀座たくみの時の記事: http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-09-27

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「島岡達三とその弟子たち展」@益子・つかもとギャラリー
2006 10/21-11/5
 つかもと http://www.tsukamoto.net/
       http://www.tsukamoto.net/temp/tougei_dsp.php?dno=31&tem=3
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益子の窯元つかもとは研究生制度で多くの陶芸家を送りだしましたが、
加守田章二さんもここつかもとで陶芸を学ばれました。
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-10-05-1
つかもと記念美術館でも作品を見ることができます。

また、つかもとは横川駅の「峠の釜めし」の弁当容器の製造もしています。
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-09-02

「峠の釜めし」の釜(通称・釜っ子)の製造現場を発見しました!


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