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重森三玲の庭 東福寺方丈八相庭園 [日本美術]

重森三玲庭園美術館を訪ねた翌日、
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2008-03-16
重森三玲さんの作庭した東福寺方丈の八相庭園を拝観しました。
本格的な作庭としては最初の作品といわれる庭で、
重森三玲さんの代表作です。

20080317 東福寺3.JPG
市松の庭
とってもモダンです

20080317 東福寺2.JPG
井田庭
ここにも市松模様が見られます

20080317 東福寺4.JPG
北斗七星庭

20080317 東福寺1.JPG
南庭
重森三玲庭園美術館の庭と同じく
石組みで4つの島が組まれています

20080317 東福寺5.JPG
石を起立させて縦に使うなど
重森三玲さんらしい新しい表現が強い印象を残します

 東福寺 http://www.tofukuji.jp/index2.html


京の庭

京の庭

  • 作者: 重森 千青
  • 出版社/メーカー: ウェッジ
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本



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重森三玲庭園美術館へ [日本美術]

おととし、「重森三玲の庭」展を観に行ったですが、
 http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2007-02-11-1
実は重森三玲さんの造った庭を実際に観たことがなく、
ぜひ観てみたいと思っていました。

そこで、京都に行くにあたって、
重森三玲庭園美術館にいくことにしました。

20080315 重森三玲1.JPG

実際に行ってみて、
写真や図面だけでは伝わらなかった
庭園の作りだす空間に圧倒されました。

20080315 重森三玲2.JPG
部分的に切り取っても画になります。
州浜や築山など重森三玲らしさが溢れています。

20080315 重森三玲3.JPG
茶室も案内していただけました。
襖の大胆な意匠がとってもモダンです。

20080315 重森三玲4.JPG

庭はついつい縁側から見てしまうのですが、
室内から見るように作られているとのことでした。
なるほど。
見学には事前の予約が必要ですが、
丁寧に解説していただけるので勉強になります。

 重森三玲庭園美術館 http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/index.html

2005年頃、吉永小百合さんが出演されている
液晶テレビAQUOSのCMに登場した庭です。

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重森三玲モダン枯山水

重森三玲モダン枯山水

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本



最近発売された本です。
きれいな写真がいっぱいで、楽しめます。
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「金刀比羅宮 書院の美」展@金刀比羅宮 [日本美術]

香川県を旅行した際、「金刀比羅宮 書院の美」展を観がてら、
こんぴらさんにも行ってきました。

実は東京芸術大学美術館でも同じ展示を観たのですが、
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2007-08-18
実際に襖絵の使用されている場所で見てみたいという思いもあり、
行ってきました。

東京芸術大学美術館での展示も非常に工夫されていて、
実際の書院のスタイルをうまく再現していたのですが、
やはり、金刀比羅宮の書院で見ると、
印象が違うように感じました。

高橋由一館で高橋由一の絵も観ることができて、
こちらもよかったです。
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-03-14

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「金刀比羅宮 書院の美」展@金刀比羅宮
2007/10/1~2008/1/31(途中休止期間有)
 http://www.konpira.or.jp/museum/main/index.html
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四国こんぴら歌舞伎大芝居の会場である金毘羅大芝居も見学してきました。
チケット争奪大変そうですが、いつか観てみたいです。

 四国こんぴら歌舞伎大芝居 http://www.town.kotohira.kagawa.jp/kabuki/


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伊藤若冲のぬり絵 [日本美術]

以前に山口晃さんのぬり絵を紹介したのですが、
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-12-12
今度は伊藤若冲のぬり絵を見つけました。

ぬり絵は究極の絵画鑑賞法のひとつかもと感じています。

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若冲も出品されている「金刀比羅宮 書院の美」展に行ってきました。
若冲だけでなく岸岱の表現にも繊細かつ大胆な表現を感じました。

「金刀比羅宮 書院の美」展@東京藝術大学大学美術館
2007/07/07-09/09
http://www.asahi.com/konpira/

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  伊藤若冲関連の過去の記事:
    http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-03-11
    


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庭と彫刻的空間 「重森三玲の庭」展 [日本美術]

少し前に「重森三玲の庭」展を観に行った後、
確か岡本太郎が日本の中世の庭を褒めていたなと思って、
最近、岡本太郎の「日本の伝統」を読みました。

岡本太郎は予定調和的でこじんまりした芸術を嫌い、
縄文土器の持つ調和を超えた緊張感を賞賛しましたが、
中世の庭も岩、樹木、砂、苔などが、
調和を超えた緊張感ある空間を作り出しており、
その点に岡本太郎も惹かれたのだと思います。

彫刻が何かを模すだけでなく、
その周りにオーラのような彫刻的な空間を
意識してつくるようになったのは
アルプやムーア、ブランクーシなど20世紀になってからだと思いますが、
中世の庭の作り出す空間は
20世紀彫刻の作り出した彫刻的空間を先取りしていたように見えます。

庭に惹かれて庭にこだわった芸術家にイサム・ノグチがいます。
彫刻家である彼が多くの庭園を手がけているのは、
どちらも緊張感のある彫刻的空間づくりという点で、
共通項があったからなんだと思います。

イサム・ノグチのユネスコでの仕事で色々指導したのが重森三玲。
「重森三玲の庭」展で重森三玲の仕事をいろいろ見ましたが、
緊張感ある空間作りに圧倒されそうな気がしました。

でも、本物の庭を見にいかないと。
彫刻的空間という観点でも見直してみたいです。

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「重森三玲の庭」@松下電工 汐留ミュージアム
2006 10/7-12/10
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日本の伝統

日本の伝統

  • 作者: 岡本 太郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/05/10
  • メディア: 文庫


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十一面観音菩薩立像(向源寺) @東京国立博物館「仏像」展 [日本美術]


 十一面観音菩薩立像(向源寺)

白洲正子さんをはじめ多くの方を魅了してきた
滋賀・向源寺(渡岸寺所在)の十一面観音菩薩立像に
東京国立博物館の「仏像」展で出会うことができました。

噂どおりの美しさに、時を忘れ見つめると
心が落ち着きます。

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「仏像」展は向源寺の十一面観音菩薩立像をはじめ
一本の木から造られた仏像を集めた展覧会です。
東大寺の大仏のように国家規模の事業で造られる仏像とは違い
一木彫の仏像は地域の人々の願いをもとに造られたものが多く感じます。
それだけに地域の人々に愛されている仏像が多く出品されていました。
なかなか地域を離れたことがなかった仏像も多く、
その意味でも見逃せない展覧会です。
こんな素敵な仏像を受け継ぐ地域がうらやましいです。

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「仏像 一木にこめられた祈り」@東京国立博物館
2006 10/3-12/3
http://www.tnm.jp/jp/

  過去の関連記事:
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-11-15


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プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」 [日本美術]


プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」で
久しぶりに若冲作品を堪能してきました。

蕭白や若冲の作品を初めて見たときは、
少し気味悪い印象だったんですが、
なぜか忘れられない存在でした。
当時、狩野派や長谷川派、琳派などしか知らなかったので。。。
今ではすっかり一ファンです。

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プライスコレクション「若冲と江戸絵画店展」@東京国立博物館
2006 7/4-8/27
ブログを発見しました http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/
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奇想の系譜

奇想の系譜

  • 作者: 辻 惟雄
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2004/09/09
  • メディア: 文庫

若冲をはじめとする江戸絵画の発見者といえば辻惟雄さん。
辻惟雄さんの代表作「奇想の系譜」はやっぱり面白いです。
日本史に限らず美術史にも正史の影に
ワクワクするような歴史が隠されてるんですね。

3月に「ニューヨーク・バーク・コレクション展」に行ったとき、
辻惟雄さんの講演を聴いてきました。
江戸以外の話も含めていろいろ面白いお話が聴けました。

辻惟雄さんの最新著作はその名も「日本美術の歴史」
横尾忠則さんによる表紙が内容を物語るよう。
まだ読んでないのですが、、、

日本美術の歴史

日本美術の歴史

  • 作者: 辻 惟雄
  • 出版社/メーカー: 東京大学出版会
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本


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村上隆さんの「スーパーフラット」も
「奇想の系譜」そして若冲をはじめとする江戸の絵画
へのリスペクトよりはじまります。

西洋のように3次元表現の発達しなかった日本で
特異に発達した2次元表現が、
後のさまざまな文化を生んだのかもしれません。

スーパーフラット

スーパーフラット

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マドラ出版
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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BRUTUSでも特集。


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「熊谷守一展」@笠間日動美術館 [日本美術]

熊谷守一の展覧会を笠間日動美術館で見てきました。
今回は墨絵や日動画廊ゆかりの作品や品々なども展示されていたのが特徴です。

面白かったのが、還暦祝いの赤いちゃんちゃんこが展示されていたこと。
多くの仲間から送られたもので、
東郷青児などに混じって藤田嗣治のサインもちゃんちゃんこにしてありました。

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黒田清輝のもとで同じく洋画を学んだ熊谷守一と藤田嗣治ですが、
その後はどちらも日本画的な線描を取り入れた作品へと変化していきます。
その点2人は少し似ていなくもありません。
ただ、晩年の藤田が西洋の宗教画のように丹念に描きこむ方向に向かったのに対し、
熊谷の作品は細部が削ぎ落とされた簡潔な作品が特徴です。

藤田が最後まで祈り続けたのに対し、
熊谷はまるで悟りを開いたかのようです。


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「藤田嗣治展」 [日本美術]

パリでの大成功の裏で、日本ではなかなか評価されなかった藤田嗣治。
これまで大規模な展覧会は開催されなかったようです。
今回は君代夫人の協力も得て、
藤田嗣治の代表作約100点で藤田嗣治の生涯をめぐる展覧会が開催されました。
誰の真似でもない独自の芸術は多くの人を惹きつけるようで、
大変な混雑ぶりでした。

日本を愛し、日本を憎み、最後はフランスに帰化しレオナール・フジタとなった藤田嗣治
波乱に満ちた人生を送った芸術家の作品には、
不思議と深みを感じます。
同じく「異邦人」としての人生を送ったイサム・ノグチと同じような深み。
様々な悩みや試練を潜り抜けてできた作品には人を惹きつる魅力があります。

波乱に満ちた人生に惹かれて以下の本を読み始めました。

藤田嗣治「異邦人」の生涯

藤田嗣治「異邦人」の生涯

  • 作者: 近藤 史人
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫

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「藤田嗣治展」@東京国立近代美術館
2005 3/28-5/21
東京国立近代美術館 http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html


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谷中 岡倉天心記念公園 [日本美術]

東京・谷中には岡倉天心の旧居や日本美術院があったということで、
岡倉天心記念公園がありました。

公園内には天心が茨城の五浦につくった六角堂を模して
六角堂が建っていました。

中には平櫛田中による岡倉天心像が。

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公園内には六角堂にちなんで、
六角形の意匠が溢れていました。





最後はトイレ





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