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「わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者」展 [現代美術]

「わたしいまめまいしたわ」
というおもしろい回文のタイトルを持つ展覧会がありました。

「わたし」をめぐっては
大昔から皆悩み考えてきたと思います。

わたしの存在、わたしの認識、わたしの意味、、、
自己と自我、自己同一性、、、

結局「わたし」ってなんだろう?
なんだか不安です。

展覧会では
岸田劉生、靉光、北脇昇など
「わたし」が「わたし」を描いた自画像も
多く展示されていました。

どの自画像も、
現実の「わたし」とこうありたい「わたし」の間で
揺れ動く「わたし」が垣間見られ気がします。

そんな内面の現れた自画像も
ひとつの「わたし」なんでしょう。

展覧会では、
「わたし」を撮影した写真もいくつか展示されていました。
写真は客観的に「わたし」の姿を写してくれそうな気がします。

でも、
例えば植田正治さんの写真による自画像が展示されていましたが、
植田さんらしく演出された自画像でした。
写真だからといって客観的ともいえなさそうです。

また、同じく展示されていた澤田知子さんの写真のように
写真では様々な人に化けることも可能です。

それでは、写真で客観的な「わたし」を撮影するためには、、、

髪型や服装なんかによっても印象が変わってきそうですし、
撮影する人によって無意識でも演出意図が変わってきそうな気がします。

その点で、
展覧会の一番最初に展示されていた、
証明写真の形式で撮影された澤田知子さんのスキンヘッドのセルフポートレイトは、
究極の客観的な「わたし」かもしれません。

これもまたひとつの「わたし」なんでしょう。


「わたし」をめぐっていろいろ考えを巡らすことのできる
楽しい展覧会でした。

200804016 わたしいまめまいしたわ.JPG

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「わたしいまめまいしたわ 現代美術にみる自己と他者」展@東京国立近代美術館
2008/1/18-3/9
http://www.momat.go.jp/Honkan/Self_Other/index.html

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ID400

ID400

  • 作者: 澤田 知子
  • 出版社/メーカー: 青幻舎
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: ペーパーバック



過去の澤田知子さん関連記事:http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-02-04-2
                    http://mckeee.blog.so-net.ne.jp/2005-04-04
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京都掛札の木綿風呂敷 [手仕事]

200804017 掛札.JPG

風呂敷は折畳めばかさ張らず、
さらに包むものに応じて大きさを変えられるので、
とっても便利なものです。

京都に行ったときに、
気になっていた風呂敷屋さん掛札に立ち寄ってきました。

風呂敷の老舗ですが、
オーダーメイドの絹の風呂敷の他に、
伝統模様をきれいな色彩でポップに仕上げた木綿風呂敷が展開されていて、
大変人気でした。

こちらのお店で風呂敷を選ぶ基準は、
その人に似合っているかどうか?ということで、
お店の方のおすすめに従って選んだのが、
紺色の鱗模様です。
「魔除け」や「厄除け」の意味がある伝統模様だそうです。

お店では風呂敷の結び方を教えていただけ、
さらに結び方の載ったしおりもついているので、
いろいろな結び方をして楽しんでいます。

 京都 掛札 http://www.kakefuda.co.jp/


↓京都掛札の風呂敷が表紙に載っている本を見つけました。


京都和こもの帖

京都和こもの帖

  • 作者: 中井 忍
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本



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