SSブログ

バーネット・ニューマン「Broken Oribesk」@ニューヨーク近代美術館 [屋外彫刻]

PB020260 (375x500).jpg
 Barnett Newman「Broken Oribesk」

バーネット・ニューマンの作品は
広いキャンヴァスに垂直に伸びる細い縞がしばしば現れます。

そのため、バーネット・ニューマンの作品には
垂直方向の高みを目指した中世の教会建築などと同様に、
いつも崇高さが感じられます。

古代エジプトの記念碑であるオリベスクも
その高さが崇高さを感じさせるものの一つですが、
オリベスクの場合はさらに威厳のようなものも感じさせます。

バーネット・ニューマンの「Broken Oribesk」は
そのオリベスクを半分に折って逆さまにした作品です。

そのためか、
「Broken Oribesk」は単なる崇高さにとどまらない
圧倒的な力強さを感じさせます。

「Broken Oribesk」は
谷口吉生さん設計による新しいニューヨーク近代美術館が完成した時に、
ギャラリーの吹き抜け部分にある広大なアトリウムに展示されて、
存在感を放っていました。

ニューヨーク近代美術館を紹介した本や雑誌にもしばしば登場していて、
ぜひとも見たかった作品です。

今回のニューヨーク旅行で、
やっと出会うことができました。

現在は場所を移して彫刻庭園に設置されていました。

PB020262 (375x500).jpg

-------------------------

PB040872 (375x500).jpg
 Barnet Newman 「Vir Heroicus Sublimis」

ニューヨーク近代美術館のギャラリーにも
バーネット・ニューマンの作品が展示されていました。

大きなサイズの作品に惹かれます。


日本の川村記念美術館にも
バーネット・ニューマンの大きなサイズの作品「アンネの光」があります。
2010年には日本初のバーネット・ニューマンの個展が開催されました。

 MoMA http://www.moma.org/


「Broken Oribesk」は↓この本でも紹介されて参考になりました。

 
ニューヨーク美術案内 (光文社新書)

ニューヨーク美術案内 (光文社新書)

  • 作者: 千住 博
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/10/14
  • メディア: 新書




バーネット・ニューマンと「アンネの光」に関しては
↓こちらの本でも紹介されていて参考になりました。


現代アート入門―「今」に出会う歓び

現代アート入門―「今」に出会う歓び

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 単行本



タグ:Barnet Newman
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。