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富本憲吉ハンカチ [巨匠・人間国宝]

以前も富本憲吉紋様のハンカチと風呂敷を見つけたのですが、
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-09-1
先日の「富本憲吉のデザイン空間」展でも発見して、
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2006-08-02
ついつい購入してしまいました。


今回は菱紋のシンプルなハンカチです。


「富本憲吉のデザイン空間」展  [巨匠・人間国宝]

陶芸家としての富本憲吉は有名ですが、
陶芸を始める前に建築を学び、
室内装飾やさまざまなデザインを試みた富本憲吉は、、
あまり知られていません。

富本憲吉のあまり知られていない一面に焦点をあてた展覧会です。

陶芸家になる前のデザイナーとしての活動が、
その後の様々な独創的な紋様に影響を与えているような気がしました。

陶芸家以外の顔はまったく知らなかったので、
とても興味深く面白い展覧会でした。

松下電工汐留ミュージアムらしい好企画。

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「富本憲吉のデザイン空間」展 @松下電工汐留ミュージアム
2006 7/22-9/4
松下電工汐留ミュージアム http://www.mew.co.jp/corp/museum/
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過去の関連記事:
「富本憲吉の日常のうつわ」展 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-16-1

富本憲吉の陶芸作品が見たい方は、
生誕120年を記念した回顧展が京都で開催中です。
その後、茨城、東京、岐阜、山口に巡回。楽しみです。


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魯山人手ぬぐい [巨匠・人間国宝]

先月、堂本尚郎展をみに世田谷美術館に行ったのですが、
その収蔵品展で北大路魯山人のやきものが展示されていました。
寄贈などもあり世田谷美術館には豊富な収蔵品があるようです。

帰り道、ミュージアムショップで
魯山人手ぬぐいを購入しました。


魯山人の意匠が素敵です。

  世田谷美術館 http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

 手ぬぐい界では有名らしいかまわぬ製です。
  かまわぬ http://www.kamawanu.co.jp/

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CASA BRUTUSの器特集号にも書いてあったのですが、
北大路魯山人は民芸運動の柳宗悦に批判的だったようです。
柳宗悦が民衆の工芸に美を見いだしたのに対し、
北大路魯山人は特権的な芸術に美を見いだしました。
裕福な家に生まれた宗悦に対し、小さいとき苦労した魯山人、
という境遇の差が微妙な美意識の違いを生んだのかもしれません。

ところで、工芸と芸術、
日本においては昔から奇妙に融合していたようです。
日常のものに美を見いだし、芸術的なものを日常に用いる、、、
工芸と芸術を特に区別しなかった日本人にとっては、
宗悦的な美も魯山人的な美も表裏一体だったのかなぁ、と思います。
というわけで、
ぼくは柳宗悦の民芸も北大路魯山人の芸術も好きだったりします。


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「樂 吉左衛門」展 [巨匠・人間国宝]

以前、茨城県立陶芸美術館で「樂茶碗 手のひらの小宇宙」展をみました。
現在まで十五代続いている樂家歴代の樂茶碗が一同に会した展覧会です。
初代長次郎から400年以上続く伝統の重みを感じる一方で、
歴代の吉左衛門が「一代一品」ともいえる新しい試みを行っているのにも驚きました。

長い伝統を守ることも大変ですが、
逆に、長い伝統の中から新しい作品を生み出すのも、
とても大変なことだと思います。

今回の「樂 吉左衛門」展では十五代樂吉左衛門の作品を見ることができます。
長次郎など初期の樂茶碗に見慣れた眼には
十五代の作品は特に前衛的に感じますが、
それが見ててすごく楽しいです。
一方で、実は伝統への深い敬意も感じます。

 樂美術館 http://www.raku-yaki.or.jp/museum/index-j.html
 樂美術館では実際に樂茶碗に触れる企画もあるようです。
 さすが樂家の美術館です。


楽焼創成 楽ってなんだろう

楽焼創成 楽ってなんだろう

  • 作者: 楽 吉左衛門
  • 出版社/メーカー: 淡交社
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 単行本

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「樂 吉左衛門」展 1995年秋-2005年春 創作 @菊池寛実記念 智美術館
2005 9/17-2006 2/26
 菊池寛実記念 智美術館 http://www.musee-tomo.or.jp/


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たまつくり 「人間国宝 松井康成の全貌」展 [巨匠・人間国宝]

松井康成さんのやきものを見るとワクワクします。

形はいたってシンプルですが、
いくつか異なった色の土を練り合わせたり積み重ねて模様を表す
練上(ねりあげ)という技法を用いて造られたやきものの
あまりに多様な表現に驚きの連続です。

土の亀裂を逆に模様とした”嘯裂(しょうれつ)”や”象裂”
サンドブラストで表面を荒らしてマットな質感の”風白地”
さらに、ダイヤモンド粉末で研磨してガラスのような光沢の”玻璃光(はりこう)”などなど
晩年まで新たな表現を生み出し続けました。

まんまるな壷を作り続けた松井康成さんのお言葉。
”わたしは作陶のうえでたまのかたちにこだわって久しいのです”
たまとは勾玉の玉、そして珠。
松井康成さんのやきものを見たときのワクワク感は、
宝石なんかを見たときのワクワク感に近いかもしれません。
昔から人間の惹かれるものです。

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「人間国宝 松井康成の全貌」展 @茨城県陶芸美術館
2005 9/10-11/6

 茨城県陶芸美術館 http://www.infonavi.co.jp/~tougei/tenranan/matsui.html

 茨城県陶芸美術館では常設で松井康成さんのやきものが展示されてますので、
 今回の展覧会に足を運べない方でもいつでも作品を見ることができます。
 今回の展覧会では210点ほどの作品が展示されていましたが、
 まだまだ収蔵品はあったような気が。


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単純の積み重ねによる複雑微妙 「加守田章二展」 [巨匠・人間国宝]

”人間は単純なことを積み重ねることは出来るが、一度に複雑微妙なることはなし得ない
複雑なることは大自然のなし得ることである
しかし人間のなし得るはずである単純の積み重ねもなかなかなし得ないことである”

加守田章二さんの陶芸作品をみて、
有機的で複雑な印象の作品が多いと思ってたんですが、
加守田章二さんの上の言葉を読むと、
その作品も複雑に見えて、
実は単純の積み重ねであることに気づきます。

自然界もそうなんですが、
単に複雑なだけでなく、美しい。
そんな作品でした。
もちろん一日でできることではないし、
簡単なことではないです。
つまり、努力の積み重ねです。

”着実な単純な生活の積み重ねこそ最も充実した生活です”

再び、加守田章二さんの言葉です。
いい言葉です。


彩色角扁筒 1972 曲線扁文壷 1970

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浜田庄司、村田元、佐久間藤太郎、木村一郎、島岡達三、、、
民芸陶器の分野で多くの巨匠を輩出した栃木県の益子。
加守田章二さんも益子町の窯で独立しました。
でも、その作品は益子でも異彩。
正確にはそれまでの日本陶芸界の中でも異彩。
最初に作品を見たときは度肝を抜かれました。斬新!

今回の展覧会では多くの作品を見ることができてよかったです。

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加守田章二展@東京ステーションギャラリー
2005 9/10-10/23 (この後、岩手、岐阜に巡回)
 
東京ステーションギャラリー  http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp
 朝日新聞記事 http://www.asahi.com/event/TKY200509060115.html


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器に見るモダニズム 「ルーシー・リー展」  [巨匠・人間国宝]

ルーシー・リー展、
2003年の展覧会は静かな感動の連続でしたが、
2005年の展覧会も、、、静かな感動の連続でした!
やっぱり、、、いいです。

 関連する過去の記事:「ルーシー・リー展」が再びやってくる
   http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-07-11

イギリスでバーナード・リーチのアドバイスを受けたりしていた時代の作品も展示。
その後、彼女はリーチとは別の独自のスタイルを突き進みますが、
リーチへの尊敬の念は消えなかったようです。
バーナード・リーチとルーシー・リーの場合、
スタイルというより精神で繋がっていた気がします。

通常器を見下ろしながら鑑賞することが多いのですが、
会場のソファに座ると、器と同じ高さで作品を見ることができることに気づきました。
高い高台を持つ独特のフォルムを堪能できます。

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ルーシー・リー展 @ニューオータニ美術館
2005 9/10-11/20
ニューオータニ美術館 http://www.newotani.co.jp/group/museum/exhibition/lucie/index.html


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「ルーシー・リー展」が再びやってくる  [巨匠・人間国宝]

「背筋のあたりにテンションが走る」ような建築といえば谷口吉生さん。
作品に人柄がにじみ出ているような気がします。

「背筋のあたりにテンションが走る」ようなやきものといえば、、、
思い出すのはルーシー・リーさん。

見た目の派手さはないのですが、
静かな美しさを内に秘めた
存在感のある作品を作っていらっしゃいます。
また、シンプルで繊細な作品の裏には
作者の美意識が強く感じられます。
やはり「背筋のあたりにテンションが走る」ようなやきものです。

いつも白いエプロン、白い服、白いスニーカーで作品を作りつづけた
なんてこだわりも。

2003年の展覧会は静かな感動の連続でしたが、
2005年、また展覧会が開かれるようで、
やきものに興味がある人も、そうでない人も、
ぜひ行っていただければと思います。

「ルーシー・リー展」 @ニューオータニ美術館(東京)
2005 9/10-11/20
http://www.newotani.co.jp/group/museum/index.html

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前回の展覧会のカタログは愛蔵の書。
でも、本物がもう一度見たい。

Lucie Rie―ルーシー・リーの陶磁器たち

Lucie Rie―ルーシー・リーの陶磁器たち

  • 作者: エマニュエル・クーパー, 刈茅 由美
  • 出版社/メーカー: ブルース・インターアクションズ
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本


今年はこちらの本も発売されました。
興味のある方は一度探してみてください。オススメです。


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「八木一夫展」 [巨匠・人間国宝]

「用途を持たないやきもの」というジャンルを切り拓いたのが、
八木一夫さんです。
一種のオブジェです。

用途を無視した使いにくい器なども困り者ですが、
用途という呪縛から逃れたやきものは、
自由奔放でいいですね。
(河井寛次郎さんの後期の作品とかも)

やきものにとって、用途との決別は、
可能性を広げる画期的なできごとだったようです。

代表作「ザムザ氏の散歩」

イサムノグチファンなら楽しめるのでは?

用途の呪縛。
例えば、用途の呪縛と決別した建築とか、
想像すると面白そうです。
ここまでくるとデザインというよりアートですね。

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「八木一夫展」@茨城県陶芸美術館
2005 4/23-6/19
今後、東京都庭園美術館などに巡回

茨城県陶芸美術館 http://www.edu.pref.ibaraki.jp/tougei/
美術館周辺には多くのやきものオブジェが点在しています。必見!


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「田村耕一陶芸館」 [巨匠・人間国宝]

人間国宝の陶芸家田村耕一さん(故人)は
栃木県佐野市出身なんだそうです。
独自の鉄絵で有名な陶芸家です。

そんな田村耕一さんの作品を展示する「田村耕一陶芸館」が昨年オープンしました。

初期の富本憲吉の影響を感じる作品
鉄釉を使い始めた頃の作品
そして、独自の鉄絵の世界を確立した作品
青磁との組み合わせを試みた作品
、、、、

壷のような大作から、日常のうつわまで、
見ごたえあります。

作家の生まれた土地で、作家の作品を見る。
なかなかいいです。
入場無料!というのは大変すばらしい決断です。

田村耕一陶芸館オープン
http://www.atochigi.ne.jp/~sanokanko/tougei/

田村耕一主要作品 (日本工芸会HP)
http://www.nihon-kogeikai.com/KOKUHO/TAMURA-KOICHI/TAMURA-KOICHI.html


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