益子の柿釉赤絵大皿 [やきもの]
益子焼は釉薬を流し掛ける素朴な模様が多いです。
単に流し掛けるといっても、
迷いなく流し掛けるにはそれ相当の技術がいります。
益子焼を見ていて、購入にいたる条件は
この迷いのなさでしょうか。
写真のお皿は柿釉が皿を3等分するように流し掛けられています。
自然な流し掛け文様に、力強さを感じます。
一方、赤絵付けがなされているので、
繊細さもあわせ持つ点が気に入りました。
(赤絵も益子の伝統文様)
益子のとよだ民芸店にて購入。
益子参考館の近くにあるお店です。
とよだ民芸店 http://www.m-ch.net/toyoda/
板谷波山のやきもの [巨匠・人間国宝]
「エミール・ガレ」展に行って一人思い出した人がいます。
近代陶の本当の第一人者・板谷波山です。
近代陶は魯山人でも富本憲吉でもなくこの人からはじまりました。
日本は独自のやきもの文化がありますが、
波山はアール・ヌーヴォーのデザインを取り入れるなど革新を起こしました。
結果、近代陶の礎を築いたと言われています。
アール・ヌーヴォーの影響はあるものの、
板谷波山独自のやきものの表現が多く試みられており、
その作品は隙のない美しさで溢れ、、、
感動します。うん。
一昨年から昨年までは、没後40年だったり、映画が製作されたりで、
展覧会がいくつか開催されていました。
出光興産の創業者、出光佐三と親交があったため出光美術館に多くの作品があります。
出光美術館 http://www.idemitsu.co.jp/museum/index.html
出身地茨城県下館市のしもだて美術館でも特別展がありました。
しもだて美術館 http://www.city.shimodate.ibaraki.jp/museum/
板谷波山記念館 http://www.city.shimodate.ibaraki.jp/hazan.html
茨城県陶芸美術館には常設展示があります。
茨城県陶芸美術館 http://www.edu.pref.ibaraki.jp/tougei/
映画にもなりました。
「HAZAN」公式HP http://www.hazan.jp/
彩磁金魚文花瓶 1910年(明治43年)
アール・ヌーヴォーっぽい作品です。
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-13-1
「エミール・ガレ」展 [海外美術]
江戸東京博物館の「エミール・ガレ」展に行きました。
すごい人。
久しぶりに体験しました、、、こんなに混んでるの。
昆虫、茸、植物、海の生き物、、、
きれいというか美しいんですが、ちょっと不気味。
きれいな花の花器にもよく見ると虫が飛んでたり、、、
でも、そこが魅力なんでしょう。
単純にきれいより、ちょっと心に何か引っかかる
そんな美しさがコレだけの人を集める魅力なんでしょうね。
人ごみには疲れましたが、、
江戸東京博物館 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
江戸東京博物館の建物の設計は菊竹清訓
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-13-2
「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展 [20世紀美術(海外)]
横浜美術館にて、
「マルセル・デュシャンと20世紀美術」展を観ました。
デュシャンの代表作品はほぼ観れたと思います(寡作ですし)。
「便器」が展示されているのを観て、
こんなの芸術かな?と思っている人がいたら、
本展覧会の意図は成功しているのでしょう。
我々の「芸術」の概念が西洋の伝統的なもの(しかも19世紀以前の)に
固定化されている証拠ですから。
裸婦が階段を降りるという衝撃
便器が展示されるという衝撃
モナ・リザにひげが生えている衝撃
、、、
20世紀初頭、芸術の「至上主義」に異を唱えたデュシャンの衝撃は
いまだ多くの人にとって有効なのでしょう。
(もちろんぼくにとっても)
面白いのは、デュシャン以後の作家達の作品を一緒に展示している点です。
ネオ・ダダ、ポップ・アート、コンセプチュアル・アート、ミニマル・アート、新表現主義、、、
その裾野の広さは大きいです。
デュシャンの作品に、デュシャン以降の作品に触れて、
自分の中の芸術(というより美術)の「至上主義」に異を唱えてみましょう!
(もちろん自分も含めて)
結構スリリングな体験です。
横浜美術館 http://www.yma.city.yokohama.jp/
横浜美術館はシュルレアリズムの作品を多く収蔵していました。
建物の設計は丹下健三
「泉」
白山陶器のC型しょうゆ差し [デザイン]
青山のHAKUSAN SHOPができるまでは、
白山陶器も(定番を除いて)手に入れるのが大変でした。
たまに珍しいものに出会うとついつい買ってしまったものです。
(それはそれで楽しかったんですが、、、)
これは有名な「C型しょうゆ差し」ですが、
模様がついているのが当時珍しく購入しました。
森正洋陶磁デザイン http://www.design-mori.co.jp/index.html
関連記事:http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-26
東京で食べられる味噌煮込みうどん2 [名古屋]
今テレビで、
あの山本屋総本家が東京進出!
という情報をやっていました。
場所は秋葉原。昨年11月の開店。
これは行かなきゃ。
ところで山本屋本店と山本屋総本家の違いがよく分かってません。
山本屋総本家 神田和泉店 http://www.yamamotoya.co.jp/whats_new/index.html
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-12-5
埼玉県立近代美術館のロッカーには [現代美術]
埼玉県立近代美術館に行った折、
コイン・ロッカー内になにやら点滅するように光る物体が、、、
何だろうと思ったんですが、これじつは展示作品でした。
デジタル・カウンターを使った作品で有名な宮島達男さんの
「Number of Time in Coin-Locker」という作品です。
埼玉県立近代美術館 http://www.saitama-j.or.jp/~momas/index.html
Tatsuo Miyajima.com http://www.tatsuomiyajima.com/jp/
お立ち寄りの際はお見逃しなく。
周りのロッカー普通に使えます。
ジミー・スミス「ザ・キャット」 [音楽]
ジャズを聴くのですが、バップなどはあまり馴染めなくて、
対極とも言えるクリード・テイラー・プロデュースものはよく聴きました。
(イージーリスニング・ジャズなどと呼ばれたりもしますが、好きなものはしょうがない)
ジミー・スミスの「ザ・キャット」もそんな1枚。
自分のジャズ暦の中では比較的初期に購入しました。
ラロ・シフリン(ミッション・インポッシブルが有名)がアレンジというのも引かれたところです。
そんな懐かしいアルバムのオルガン・プレイヤー
ジミー・スミスさんがお亡くなりになられたようです。
ご冥福をお祈りします。
もの派・関根伸夫さんの椅子 [屋外彫刻]
埼玉県立近代美術館に「椅子のデザイン」展を観にいきましたが、
同時に高松次郎、李禹煥、小清水漸など「もの派」と呼ばれるひとたちの作品の展示もあり、
これもお目当ての一つでした。
そんな「もの派」の一人、関根伸夫さんの作品も展示されていましたが、
偶然、美術館前に無造作におかれたベンチが関根伸夫さんのものと知りました。
これは見逃しそうなので注意が必要です。
ちなみに、建物の設計は黒川紀章さんです。
埼玉県立近代美術館 http://www.saitama-j.or.jp/~momas/index.html
関根伸夫さんインタビュー(日韓交流通信内)
http://www.jpf.go.jp/jkxx/features/fea_korea_cul/interview/monoha01/j_monoha01_01.html
「もの派」について
鎌倉画廊 http://www.kamakura-g.com/ (mono-ha をクリック)
これ以外にもう2つあります。
「椅子のデザイン」展 [デザイン]
埼玉県立近代美術館にて、
「椅子のデザイン 日本の<座>の誕生から未来へ」開催中です。
よく考えれば日本に椅子の文化はなかったような気がするのですが、
いまではすっかり溶けこんでいます。
そんな日本での椅子の歴史がコンパクトにまとまっていました。
館内のいたるところにある椅子は、、、当然座れます。
(座れないのもあるけど、、、)
新宿リビングセンターOZONEでもこんな座れる椅子の展覧会ありましたね。
埼玉県立近代美術館 http://www.saitama-j.or.jp/~momas/
関連記事 : http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-12-1
http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-02-12-4