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柏市立砂川美術工芸館が休館! [民藝]

千葉県柏市の砂川美術工芸館は
「型絵染め」で有名な芹沢銈介さんの作品を展示する美術館です。

いつものように企画展の案内ハガキが届いたのですが、
今回の「芹沢銈介の肉筆」展の案内には、 

  本展終了後の5月23日から翌年3月31日まで
  館の運営に関する調整のため休館になります。

という気になる言葉がありました。

もしかして、、、

砂川美術工芸館に足を運んで、何気なく訪問者の感想ノートを見ると、
”閉館と聞きはじめて訪ねました”とか、”閉館が残念”とか、、、、
とっても気になる文字が、、、

受付の方に訊ねてみると、
閉館とまではいかないけども、
再開したとしてもどうも規模を縮小しての再開のようです。
う~む。これはショック!

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砂川美術工芸館は元々芹沢作品のコレクター故砂川七郎さんが1981年に建立しました。
1995年、体調を崩した砂川七郎さんは、集めた作品の散逸防止、市の文化振興を願い、
柏市に自らのコレクションを託すことを決め、寄贈しました。
1996年には、柏市が工芸館の建物を借り受け、柏市立砂川美術工芸館として再開しました。

展示スタイルは、日本民藝館をはじめとする各地の民藝館と同じように、
李朝家具や古唐津や益子などのやきものと一緒に並べて展示するスタイルでした。
(大谷石の塀に囲まれた蔵のような工芸館に靴を脱いで入るのも日本民藝館と同じ)

小さな美術館でしたが、
通常の美術館と違い、作品と出会えるだけでなく、
作品を展示する空間も楽める美術館でした。
そういう意味では、記憶に残る美術館です。

再開後にこのようなスタイルが維持されるか、
とっても心配です。。。

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たぶん収益の関係で今回の経緯に至ったと思うんですが、
税金の無駄遣いとかにうるさい世の中ですし、、、、
また芹沢銈介さんの知名度も一般的には低めでしょうし、、、
きっともう止められない状況なのかも知れません。

ただ、砂川美術工芸館は膨大なコレクションに裏打ちされた美術館で、
安易に客寄せや儲けを狙ったやっつけの美術館ではなかったと思います。
一度、展示を観れば分かると思います。

まだ観てない柏市の方やその周辺の方は、
もしかしたらもう観れないかもしれないので、
5月22日までに是非観ておきましょう!

砂川美術工芸館
http://www.city.kashiwa.chiba.jp/osusume/sunakawa/sunakawa.htm

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ぼくは4年前に近くに引っ越してきて以来何度か訊ねました。
2003年の棟方志功生誕100年の年、
棟方志功の代表作「釈迦十大弟子」の版画と共に、
芹沢銈介晩年の大作「釈迦十大弟子尊像」を展示した企画が一番印象に残ってます。
(こんな企画、他じゃ見れない)


また、”ようこそ”と迎えてくれるかなぁ

過去に書いた芹沢銈介関連記事 :
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-04
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-10-2
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-01-23-4
 http://blog.so-net.ne.jp/mckeee/2005-04-21-2


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